甘噛みの対処にはカーミングシグナルを使おう

   

甘噛みにはカーミングシグナルを使って対処しよう。

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

今朝、朝散歩後に畑に水をあげている間、犬たちを畑で遊ばせていたのですが、
ふと見るとるーこがミニトマトをもいで食べていました。

トマトは好きだけど、今まで自分でもいで食べることはなかったので、
急に目の前にぶらさがってることに気づいたんですかね。

青いのは食べないで上手く選んでいるし、見ていると、
赤くなっているのも全部は食べないで2,3個食べて終わらせてたので、
賢いなあ~と感心。

食べ終わったら「おいしかったよ~」とわたしのところに報告に来てくれました。

そういえば少し前には、収穫前のキュウリにも興味持って、
鼻でツンツンしてました。
まだ十分に育ってないキュウリだったので食べなかったんですが、
その後しばらく、自分の口の届く位置に食べられるキュウリがないか
チェックしてましたね。

見てると本当に面白いです。

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人の手や足を噛む、いわゆる甘噛みについて、どう対処したらいいか、
というお問い合わせをいただくことが多くあります。
(8/23現在、無料メール相談は休止中です)

今までも何度か、甘噛みについては取り上げていますが、
改めて詳しく書いておこうと思います。

子犬がじゃれて噛み付く甘噛みについては、一般的なしつけ本や、
ネット上のしつけ情報サイトにも必ずその対処法が載せられています。

しかし、そこで書かれているやり方が必ずしも適切な対処法でないことが多いので注意が必要です。

そこで、わたしがいつもオススメしている甘噛みの対処法について、
詳しくお話したいと思います。

 

甘噛みの原因

飼育環境のストレス

子犬の甘噛みは、「興奮噛み」であることがほとんどです。

子犬の場合、ワクチンが終わるまでは外に出さないというのが常識になっています。
これを守った結果、子犬にストレスがかかって興奮してしまうことが、
この興奮噛みの原因になるのです。

また、子犬というのはたいてい狭いサークルに閉じ込められています。
自由に探検して遊びたい子犬を閉じ込めるというのは、これまたストレスになり、
事態を更に悪化させてしまうのです。
日常的にサークルに入っていると、サークルから出られる貴重な時間には大興奮してしまう、
興奮噛みがひどくなるのです。

ワクチンが終わってやっと外に出られるようになっても、子犬の感受期は過ぎてしまっています。
それなのに子犬を短いリードでグイグイ歩かせようとするから、それがまたストレスになります。

色んな犬と仲良くさせる、色んなものに慣れさせるために子犬に嫌な経験をさせるものだから、
これもストレスになります。

こうしてストレスが積もり積もった子犬は些細なことで興奮し、
噛み付くようになってしまうのです。

こういった飼育環境によるストレスが、最も大きな原因といえます。

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甘噛みは自然な行為

ストレスがない犬であっても、必ずといっていいほど甘噛みはします

そもそも犬という生き物は口を使って世界を探検するものです。

飼い主の手はとても魅力的な噛む対象物といえます。

お馴染みのにおいがするとともに、柔らかくて素敵な噛み心地で、
おまけにヒラヒラ動いたりするので、もうかじらずにはいられません。
更に、人間の足のにおいはフルーツやチーズと同じようなにおいだといいます。
歯のむずがゆさもおさまります。

そこでガジガジやっていると、もっと手がヒラヒラするので、
ますます楽しくなってもっとかじりたくなる。

動く物を追いかけて、噛んで確かめるというのは、犬にとってはごく自然な行為なのです。

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間違った「甘噛み対処法」

そこで、甘噛みへの対処法をネット検索してみると、こんなやり方が出て来ました。

  • 鼻を指ではじく(鼻ピン)
  • 首をおさえてひっくり返す(仰向け抱っこ、アルファロール)
  • 顎の下を叩く
  • マズルをつかむ(マズルコントロール)
  • 口の奥に手を拳にして突っ込む
  • リードを引っ張ってショックを与える
  • これらを行いながら「NO!」「いけない!」などと低い声と怖い顔で叱る

いまどきこんなやり方を推奨する人がいるのかと驚きますが、
実際のトレーナーにもこのやり方を教える人がいるので要注意です。

これらは全て、不快な刺激を使った罰による対処法です。

犬を怖がらせる方法であって、場合によってはトラウマになたり、
攻撃性を強めたりするので絶対にやってはいけません。

このやり方によって、人の手=怖いものと悪い学習をしたら、
人の手が近づくたびに唸ったり、先制攻撃をしかけるようになって、
もはや甘噛みどころではなくなります。

「甘噛みを許していたら家族全員病院送りになったから、強いリーダーシップを発揮して、
主従関係をたたき込まなければいけない」などと言うトレーナーもいますが、
絶対に真に受けないでいただきたいものです。

大きな声で「痛い!」

一方で、いわゆる陽性強化を主に使ったやり方で、「噛み付きの抑制トレーニング」をするトレーナーもいます。

これは、全く噛まないように教えるのではなく、適切な、抑制された強さで噛むことを教えることで、
どんな状況でも相手に怪我を負わせないようにセルフコントロールさせるというものです。

やり方としては、子犬が歯を当てるたびに「痛い!」と大きな声を出して
遊びを中断することによって、強く噛んだら楽しいことが終わる=強く噛まないようにする、
ということを教え、噛むのをやめたら遊ぶというものです。

犬も猫も、子ども時代に仲間や兄弟とたくさん遊ぶことで、どのくらいの強さで噛んだら
相手が嫌がるかを学習していきます。

相手が痛いと感じるほど噛んだら、楽しい遊びはいったん終わってしまいます。

ところが、今の犬たちはそういう経験が出来なかった子がほとんどなのです。
そのため、噛み付きの抑制を学ぶ機会がなく、加減がわからずに強く噛んでしまうのです。

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そこで、人間が「痛い!」ということでそれを教えてあげようというやり方で、
犬に優しいを謳うしつけ教室でも多く採用されています。

わたしもこの考え方には賛成なのですが、「痛い!」と大きな声で言う、というところには疑問を感じます。

子犬や子猫は、確かに痛かったら「キャンキャン」とか「ギャンッ」などと声を上げますが、
そうしょっちゅう言っているわけではないし、人間のような大袈裟な声は出しません。

本当に痛い時には叫びますが、それ以外の時はカーミングシグナルで対処しています。

お腹を見せる、動きを止めてフリーズする、顔を背ける、横を向く、
それでダメなら立ち去るといったように、段階的に使い分けているのです。

また、のんちゃんもるーこもそうだったのですが、人の手を噛んでいる子犬をよく観察すると、
人の顔を上目遣いで観察しながら、少しずつ力を強くしてどの時点で「痛い」と言うか、確かめているのです。

「痛い」という言葉は、状況や顔の表情、声の感じや仕草などから、だいたいの子犬はすぐに意味を理解します。

なので、本当に痛い時はともかく、そうでない場合にも毎回大きな声を出すことはないのです。

むしろ大きな声がよりいそおう興奮を煽ってしまい、甘噛みをエスカレートさせることにもなりかねません。

普通の声で「痛い」と言うだけでいいのです。

 

カーミングシグナルを使った対処法

わたしはいつも、こんな風にしています。

子犬にちょっと痛いかな~くらいに手を噛まれたら、普通の音量で、日常生活で何かにぶつかって
ちょっと痛かったというような感じで「痛い」と言います。

けっこう小さな声です。

しかし、今までこの音量の声で反応しなかった子犬はいませんでした。

この時、噛まれた手はすぐに引っ込めずに動かさない、間違ってもヒラヒラさせてはいけません。
ここで手をヒラヒラさせてしまうと、喜んでじゃれ噛みすることになります。

体の動きも止めて、子犬から目を背け、顔と体ごと横に向けます。

これは全てカーミングシグナルで、「やめて」を意味します。

動物同士もこのシグナルで意思疎通を図っています。

この時点ですでに子犬は人の手を口から出しているでしょう。

視界の端っこで子犬を観察すると、こちらの様子をうかがっていると思います。

口から手を離したら体の動きを止めているのを解除します。

しっかり「やめて」を伝える

このやり方で上手くいかないという人を見ていると、犬を方をガン見していたり、
体を犬の方に向けていたり、手を動かして人差し指を犬に突きつけていたり、
といったことをやっています。

これでは犬をかまっていることになってしまうので、いつまでもじゃれて噛んできます。

しっかり「やめて」を伝えることが大事です。

それでもダメだったらその場を立ち去るのですが、これは最後の手段です。

立ち去らなければならない状況というのは、そこまで飼い主が犬の興奮を
高めてしまっているということです。
早い段階で体の動きを止めることが重要です。

また、子犬でなくても日頃から興奮が高い成犬でも、些細なっことでカプカプと興奮噛みをしてきます。

そういう場合も同様に、すぐに動きを止めましょう。

これはあくまで対症療法なので、このやり方だけで直そうと思わずに、
日頃から興奮させない接し方をし、ストレスを減らす努力が必要です。

ストレスマネジメントを行わずにこのやり方だけで解決しようと思っても、
まず上手くいかないということを覚えておいて下さい。

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おまけ

ガチ寝の実家プードル。

今年で10歳になりました。

最近呼んでも起きないので母が心配しています。
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