誰でも・簡単に・すぐに?「便利な道具」には出来ないこともある

便利な道具では決して出来ないことがあります。

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

ハーフチェーンやチョークチェーン、イージーウォークハーネスにジェントルリーダー…
犬のトレーニングに「便利」で、「簡単」に問題行動の修正が出来るとされている道具はたくさんあります。

実際に使っているという飼い主さんも多いのではないでしょうか。

わたしも数年前まで、のんちゃんにハーフチェーンやイージーウォークなんかを使っていました。
学生の頃のドッグトレーニングの授業では講師にこういった道具を使うことを教えられ、
とりたてて困った問題行動のない子にまでこういった便利な道具を使っていました。

しかし、実際に使った経験があるからこそ言えるのですが、こういった便利な道具では、
決して出来ないことがあるのです。

それは、犬とのコミュニケーションや信頼関係の構築です。

便利な道具で、確かに一時的に問題行動の修正は出来るかもしれません。

しかし、一番肝心なコミュニケーションや信頼関係はどうやったって出来ませんし、
犬の気持ちを無視し道具を使って強制的に修正された問題行動は、何か別の形で現れてくることが多いのです。

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2組の犬と飼い主の事例

事例1:おじいさんと元気いっぱいチョコラブ

わたしの職場にある芝生広場に、よくお散歩に来る犬と飼い主さんがいます。

犬は元気いっぱいチョコラブの女の子で、飼い主さんは初老の男性。
チョコラブちゃんは生後5ヶ月くらいの頃からほとんど毎日のようにここに散歩に来ていて、現在1歳半。
元気いっぱいのチョコラブちゃんに、飼い主さんは明らかに引きずられています。

はじめの頃は普通の首輪だったのですが、いつの頃からか、ラブちゃんの首にチョークチェーンが巻かれるようになりました。
リードも、ペットショップに売られているような可愛らしいリードだったのが、ホームセンターに売っているような、
大型犬の手綱のようなリードになっていました。

そうなってからラブちゃんの引っ張りは更に悪化し、普通の首輪だった頃は多少リードが張る程度で飼い主さんが制御出来る力だったのが、
いつの間にか飼い主さんを引きずり倒さんばかりの勢いになり、同僚の中には飼い主さんが転んでいるのを見たという人もいました。

飼い主さんは「マテッ!マテッ!」と大声で叫びながら常にリードを力一杯引っ張り、
ラブちゃんが言うことを聞かないとゴツンッと頭を殴るのです。
わたしも何度かその場面に遭遇しましたが、ラブちゃんが可哀想で見ていられませんでした。

ある日、ラブちゃんと飼い主さんが散歩していると、近くで遊んでいた3歳くらいの女の子が、
ボールを追いかけてラブちゃんのそばに走って来ました。

嫌な予感がしたその瞬間、思った通り、女の子に突進して行くラブちゃん。
びっくりして悲鳴を上げて転んでしまう女の子。

さすがにバツが悪い顔をしながらも、謝るでもなく逃げるように立ち去る飼い主さん。
慌てて女の子を抱き起こし、飼い主さんを睨むお母さん。

女の子は「あのワンワン怖い~~~」と泣き出してしまいました。
自分より目線が高いくらいの大きな犬に突進して来られたら、さぞ怖かったでしょうね。

その後見てたら、飼い主さんはやっぱりラブちゃんの頭をゴツンッと殴っていました。

少し前にお話する機会があったので、なぜ普通の首輪からチョークチェーンに変えてしまったのかを聞いたら、
引っ張りがひどいことをペットショップの店員に相談したら、「これを使えば簡単に引っ張りが直るので便利ですよ
とおすすめされたそうです。

また「しっかりトレーニングが出来れば信頼関係も出来る」と言われたそうで、言われた通り、
引っ張ったらチョークで首を絞めて、言うことを聞かなかったらゴツンッと殴っているのだとか。

「でも上手くいかないんだよね」とおじいさん。

「犬との信頼関係は道具やトレーニングでは出来ませんよ」と言っておきました。

事例2:おじいさんとまったりダルメシアン

もう一つの事例は、同じように職場の芝生広場によく散歩に来るダルメシアンと飼い主さんです。

こちらも飼い主さんは初老の男性、ダルちゃんもまだ2歳になるかならないかくらいの若い子です。

ダルちゃんはいつもハーネスをつけて、長めのリードでゆっくりゆっくり歩きながら、匂い嗅ぎをしたり、
芝生にゴロゴロしたりしてとても楽しそうにお散歩しています。
飼い主さんもダルちゃんのペースに合わせながらゆっくり歩いて、時々芝生に座ってダルちゃんを撫でたりと、
とても穏やかでまったりした雰囲気の人でした。

ダルちゃんも呼ばれなくとも、少し離れると自分から飼い主さんのもとに戻るし、
お気に入りの枝や葉っぱなんかを飼い主さんに見せに行ったりととても可愛い子で、
飼い主さんとの信頼関係が出来ていて、飼い主さんのことが大好きなんだなと感じました。

「今までチョークチェーンなんかを使ったことはないんですか?」と聞くと、
「前飼っていた犬に使っていたのだけど、引っ張りが改善されるどころか悪化したし、
何より犬が可哀想で使うのをやめた。ダルちゃんには一度も使ったことはない」のだそうです。
道具に頼ることよりも、どうして欲しいのかを犬にしっかり伝え、自分も犬が何をして欲しいのかを理解する、
コミュニケーションに力を入れるようになったそうです。

こういう飼い主さんがいてくれることがすごく嬉しくて、1時間ほど話し込んでしまいました。

ダルちゃんは生後6ヶ月頃に前の飼い主さんから引き取った子なのだそうですが、
その頃は引っ張りがひどくゼエゼエ言いながら前へ前へと突進して行く子だったそうで、
ハーネスとリードで少しずつ直して来たそうです。

今ではのんちゃんよりも上手にお散歩出来てるかもしれません。

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「どうすれば」よりも「なぜ」を考える

愛犬に何か問題行動が起こると、どうすればそれを直すことが出来るか、ということをまず考えるでしょう。

もっと言うと、どうすれば簡単に直すことが出来るか、と考える人は多いのではないでしょうか。
難しくて手間がかかる方法よりも、簡単ですぐに直せる方法のほうがいいですもんね。

そこで、「誰でも出来る」「簡単に出来る」「すぐ出来る」といった謳い文句の便利な道具だたくさん販売されているのです。
チョークチェーン、ハーフチェーン、イージーウォークハーネス、ジェントルリーダー…こういった道具を使ったことがある、
今実際に使っているという人は多いでしょう。
散歩していると、特にボーダーコリーなど訓練性能が高いと言われている犬や、中型犬以上のサイズの犬は、
かなり高い確率でこういった道具をつけているのを見かけます。

しかし、こういった便利な道具というのは、必ず犬に何かしらの負担をかけます

チョークチェーンやハーフチェーンなんて見ればわかるように、犬の首を絞める拷問の道具ですし、
一見犬に優しく見えるイージーウォークは引っ張ると犬の肩をキュッと絞める構造で犬にとっては不快ですし、
ジェントルリーダーも引っ張ると首が左右にねじれたりするので決して優しいとは言えません。
これらの道具は非人道的として、欧州では使用を禁止している国もあるのです。

そもそもこういった道具を使われたところで犬はかまわずに引っ張り飛び跳ねているものです。
チョークチェーンをつけられ首を絞められた状態で、それでもゼエゼエ言いながら突進している犬は多くいますし、
イージーウォークを使われて体が傾いていても引っ張り続けている犬も見たことがあります。

まずは、どうすれば直るか、ではなく、なぜこういった行動をするのかを考えてあげましょう。

犬が引っ張るのは、首が痛いからかもしれないし、興味のあるものを見つけたからかもしれないし、
室内にいる時間が長くて退屈しているのかもしれないし、そもそも散歩はリードを引っ張ってするものだと思っているかもしれません。

まず、なぜ引っ張っているのか、原因を考えてあげましょう。

正しい原因がわからないことには、どうやって直せばいいかもわからないのです。

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便利が道具では決して出来ないこと

便利な道具に頼る前に、やらなければいけないことはたくさんあります。

犬は感情を持ち、理性を持ち、そして自分の意思を持った存在です。
まずはそれを認めて、しっかり犬と向き合い、十分なコミュニケーションを取り、犬との信頼関係を築くことです。

ちゃんとそれが出来ていますか?
犬の言葉に耳を傾け、少しでも理解しようとしていますか?

犬は言葉を使う人とは違い、表情やボディランゲージから意思や感情を汲み取り、自分も伝えようとしますが、
それを理解するのはそんなに難しいことではありません。

その気になってよく観察していると、犬は一生懸命、人間に自分の意思を伝えようとしています。
それを理解しようと努力を始めることが大切です。

そして、人間の方も犬にわかりやすく、言葉ではなくボディランゲージで話しかけてあげましょう。

コミュニケーションがとれるようになると、問題行動をどうやって直すかという問題よりももっと大事なことが見えてくるはずです。
すなわち、犬との関係の修正、信頼関係の構築といった根本的なことです。

信頼関係を築くというのは、一度こじれてしまった関係だとそれなりに時間がかかりますが、
こればっかりは焦ったところでどうにかなるものではありません。
急がば回れで、じっくりしっかり、構築していく必要があるのです。

犬とのコミュニケーションや信頼関係の構築は、誰でも・簡単に・すぐ出来る「便利な道具」に頼って出来るものではありません。
道具によって強制的に築けるものでもありません。

信頼関係というのは強制的に、一方的な力関係で出来るものではありませんし、
お互いにわかり合って初めて出来るものです。

犬たちは常に、わたしたちを理解しようと努力してくれています。

なのでわたしたちも、道具なんかに頼らず、犬たちのことを理解しようと努力すべきなのです。

 

おまけ

公園の紅葉がとてもきれいな今日この頃。

のんちゃんが良い場所にいたので、記念にパシャリ☆

時々、モデルさんする気になってくれるのですが、長続きはしません…

朝晩冷えるようになり、犬たちに包まれて寝る日が続いています。
あったかいんだけど…夏とは別の意味で寝苦しいですよね、冬って。
寝違えたり、肩こりが一番ひどい季節でもあります。

犬好きの宿命ってやつでしょうか…
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