こんにちは!
ボーダーコリーってなんであんな可愛いのかと日々考える犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。
さてさて、今回はわたしが愛してやまないボーダーコリーの「毛色・カラー」と「遺伝」についてです。
この記事を読んで下さってるボーダーコリー好きのあなた。ボーダーコリーっていったいどれくらいの種類の毛色があるか知ってますか?
スタンダードとされている「ブラック&ホワイト」以外にも、レッドとかブルーマールとかチョコレートとか、たくさんあるってことは知ってるかと思います。
わたしも5年前までは、日本で一般的に知られている毛色しか知りませんでした。
図鑑やサイトにも、「様々な毛色が認められている」とか書いてあるだけで、正確には何種類の毛色が認められていて、それがどういう毛色なのかは書いてないですもんね。
そこで、わたし調べました!
同じ疑問を持つ友人たちとジャパンケネルクラブに電話して聞いたところ、ボーダーコリーって本当にカラフルだってことがわかったんです!
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目次
ボーダーコリーの毛色は35種類!!
あくまで日本で認められてる毛色の種類ですが、問い合わせたところ35種類でした。
1.Black ブラック
2.Black&White ブラック&ホワイト
3.Black&Blue&White ブラック&ブルー&ホワイト
4.Black&Tan&White ブラック&タン&ホワイト
5.Black&White&tan ブラック&ホワイト&タン
6.Blue White ブルーホワイト
7.Blue White&tan ブルーホワイト&タン
8.Blue Merle ブルーマール
9.Blue Merle&Tan ブルーマール&タン
10.Blue Merle&White ブルーマール&ホワイト
11.Blue Merle&White&Tan ブルーマール&ホワイト&タン
12.Blue Tan&white ブルータン&ホワイト
13.Blue White&Tan ブルーホワイト&タン
14.Chocolate チョコレート
15.Chocolate&White チョコレート&ホワイト
16.Chocolate Merle チョコレートマール
17.Chocolate Merle&White チョコレートマール&ホワイト
18.Chocolate White&Tan チョコレートホワイト&タン
19.Cream&White クリーム&ホワイト
20.Isabella イザベラ
21.Red レッド
22.Red&White レッド&ホワイト
23.Red White&Tan レッドホワイト&タン
24.Sable&White セーブル&ホワイト
25.Sable Merle&White セーブルマール&ホワイト
26.Slate Merle ストレートマール
27.Tri トライ
28.White&Tan ホワイト&タン
29.White&Black ホワイト&ブラック
30.White&Blue ホワイト&ブルー
31.White&Chocolate ホワイト&チョコレート
32.White&Isabella ホワイト&イザベラ
33.White&Red ホワイト&レッド
34.White&Black Tan ホワイト&ブラックタン
35.Yellow&White イエロー&ホワイト
ハアッ・・・ハアッ・・・
書くの大変すぎる。
図鑑で全部書かないわけですね。
色の中には、同じ色なのに順番を入れ替えただけっていうのがありますね。
これは、最初に来る色が全体の色の5割以上を占めている、という意味だからです。
例えば同じ黒と白でも、黒のほうが多ければ「ブラック&ホワイト」で、白が多ければ「ホワイト&ブラック」となるわけです。
我が家のボーダーコリーは「ブラック&ホワイト」でございます。あ、どうでもいいですか。
ちなみに、20番目の「イザベラ」は海外のほとんどの国では「ライラック」と呼ばれているそうです。
わたしはこの色、実物と写真も合わせて全部見たことあります(自慢)。
正直、レッドのタンとか、「タンの部分どこよ?」って感じで見分けつきませんでしたが。クリームとイエローも正直見分けつかない。クリームより薄いのがイエローなのかな?日本で「ウィートン&ホワイト」なんて言われてるのがそうかもしれない。
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日本ではまだ珍しい毛色
ブルーマール&ホワイト&タン
ブルーマールホワイトに、トライカラーのタンが同じ部分に入っている毛色です。
海外(アメリカやオーストラリアなど)では一般的な色なのだそうです。
オーストラリアの牧場にいたボーダーコリーはみんなこの色でしたね珍しい色だな~って思ってたけど、普通なんですね。。
わたしはエイミーっていう、うら若いお色気ムンムンのメスのボーラーコリーが可愛くて仕方なかったです。あ、どうでもいいですか。
その子が子犬を産んだら一頭もらうなんて話もあったけど、結局ご縁がありませんでしたね。
チョコレートマール&ホワイト/チョコレートマール&ホワイト&タン
名前の通り、チョコレートにマール模様が入った毛色です。
最近、日本でも見るようになりましたね。とってもきれいですよね。
チョコレートマール&ホワイト&タンは、35種類の中には入っていないことからもわかるように、まだ日本ではとても珍しい毛色です。
チョコレートマールに、トライカラーのタンが同じ部分に入っている毛色です。
他にも、セーブルやイザベラなど、今まで見なかった毛色を日本で見かけることも増えてきました。
セーブルは、アメリカやカナダではとってもいいセーブルが繁殖されてますし、日本でも扱う犬舎が増えてきてますね。
これはあくまで日本で認められている毛色なので、世界にはもっとたくさんの毛色があります。ケネルクラブに公認されていない毛色もありますしね。
例えば、オーストラリアでは全身真っ白なんて子もいました。「この子は何の犬種ですか?」って聞いたら、笑いながら「ボーダーコリーだよ」って言われちゃいました。
ダルメシアンみたいな斑点模様の子も見たことあります。
みんな個性的でとっても可愛かったです。
なんでこんなにたくさんの毛色があるの?
ここまで多種多様の毛色がある犬種っていうのも、なかなか珍しいと思います。
なぜここまでたくさんの毛色があるのかというと、ここからは少しボーダーコリーの歴史の話になってしまいますが、ボーダーコリーが作業能力のみを追求されてきた犬種であることが関係しています。
なので、容姿である形や大きさ、毛色などは長い間スタンダードが定められていなかったんです。
ボーダーコリーは、諸説ありますが8世紀にバイキングがスコットランドに持ち込んだトナカイ用の牧羊犬が、もともとスコットランドにいた牧羊犬と交雑し、作業能力の改良を重ねて現在のボーダーコリーになったといわれています。ある意味ではもともとは雑種の中で作業能力の高いもののみが残ったのがボーダーコリーといえます。そのため、容姿がバラバラでたくさんの毛色があるのは当たり前ともいえます。
容姿のスタンダードが出来て世界的に公認されたのはつい30年ほど前のことになります。
原産国のイギリスのブリティッシュ・ケネルクラブが1976年。アメリカン・ケネルクラブが1980年。日本のジャパンケネルクラブが1987年、そしてケネルクラブの国際的統括団体である国際畜犬連盟が1987年にそれぞれ公認しました。
更に、ショードッグとして承認されたのが1995年と本当につい最近のことです。この時、ボーダーコリーを牧羊犬として活用している人たちからは、ボーダーコリーをショードッグとして扱うことに強い反発があったといいます。
今でこそ、容姿のスタンダードが定められ、ある程度決まった毛色のボーダーコリーが世界に出回っていますが、もともとは容姿ではなく「牧羊犬としての作業能力が高い犬」がボーダーコリーのスタンダードとされていたのです。
ボーダーコリーは、容姿ではなくその能力でスタンダードを定めていた珍しい犬種なのです。
ボーダーコリーの毛色と遺伝
ブラック&ホワイト以外は遺伝的に劣っている?
日本では「ブラック&ホワイト」がボーダーコリーのスタンダードカラーという認識が強いです。図鑑にもそう書かれていますしね。
そのためか他の毛色、特に薄い色の毛色は「遺伝的に劣っている」などと言われることがあり、ボーダーコリーを繁殖させる時は両親のどちらかをブラック&ホワイトにしなければならないと思われています。今でもブリーダーさんの多くがそう考えているようですね。
他の色同士をかけ合わせると、病気になったり身体の弱い子が生まれるとのことですが、調べてみると必ずしもそうとは限らないのです。
前述した通り、ボーダーコリーは長い間スタンダードの容姿が定められておらず、以前は様々な毛色同士が交配していました。
両親ともにレッドだから、両親ともにチョコだから何か問題のある子が生まれるということは全くなく、多少両親どちらかがブラック&ホワイトであるよりも色に違いが出るだけのようです。
薄い色になることもありますが、薄い色=劣っているということにはなりません。同じように濃い色=優れているということにもならず、色で良し悪しは決められないのです。
ブルー×ブルーも問題ない
ブルーとブルーをかけ合わせると弱い子が生まれるというのもよく聞きますが、これはスムースタイプとラフコリーにあてはまることであって、ボーダーコリーの遺伝では全く問題ないそうです。
そもそもブルー×ブルーで問題が出るというのもおかしな話で、例えばワイマラナーはブルーの遺伝子同士でかけ合わせますが何か問題が起きたという話は聞きません。
マール×マールは絶対NG
ボーダーコリーのかけ合わせで絶対にダメなのがマール×マールです。例えばブルーマールやチョコレートマール同士をかけ合わせるのは絶対NGです。
子犬にマールのコピーが2つ遺伝することで、過度に白が強くなったり、聴力や視力の著しい低下などの障害が出て来ます。
また、レッドとクリアセーブルをマールとかけ合わせるのも好ましくありません。
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ボーダーコリーはとってもカラフル
オーストラリアにいた時は本当に色んな毛色のボーダーコリーを見ました。まさに目の保養、「いや~眼福眼福」な毎日でした。
比べて日本はまだ毛色が少ないですよね。ブラックホワイトが主流で、レッド、ブルーマール、チョコレート、トライなどはよく見かけます。最近になってセーブルやブルー、チョコレートマールなどちょっと珍しい色も見かけるようになりましたが、まだまだそういった色に対する偏見があると思います。
ちょっと珍しい色の子を飼ってると、よくわかりませんが叩かれたりりますしね。「珍しい色だからってだけで飼うのは飼い主失格」とか。別に色だけで飼うわけじゃないんだけどね。
薄い色=珍しい=悪いみたいな風潮やめてほしいです。
確かに繁殖や遺伝の上で、色について学ばなければいけないことは多いですね。
ファンの多い犬種なので、色に対する考え方も人それぞれだと思います。ブラック&ホワイトしか認めない!って人はそれでいいと思います。わたしもブラック&ホワイトが一番好きなので。色んな考えがあると思います。色だけに。
だけど「この色同士のかけ合わせは危険だ!」とか「この色をかけ合わせているブリーダーは絶対やめた方がいい」とか、そういうのを誰かから聞いて、自分で裏付けすることもなく誰かに言いふらしたり、ネットに書き込んだりするのはやめて下さい。
日本でも、色んな色のボーダーコリーが見られるようになるといいなぁ~と思います。
▼これを読めばボーダーコリー丸わかり!
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