ケージを使うのは誰のため?

      2018/06/28

こんにちは!

本日も犬飯作りに精を出して午前中が終わった犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。

さてうちの犬たちはケージに入るのが嫌いです。

でも、日本じゃ犬をケージに入れて飼うって当たり前のことですよね。子犬スターターパックとして必ずケージがついてるくらいですし。

どのサイト、どの本を見ても、犬を飼う時はケージ、ケージ内にクレートもしくはベッド、トイレの三点セットが当たり前です。

犬のためにケージを用意しましょう」と書いてあります。

犬の祖先である狼はもともと巣穴で暮らしていたのだから、暗くて狭い場所が好きなのです。
とか。

家中自由に動き回れると縄張りが広くなって犬のストレスになるので、ケージのみを居場所にしましょう。
とか。

犬が安心して暮らせるようにケージ大好きにしましょう。
とか。

なんだかもっともらしいというか、そんなもんかと思ってしまうそうなことが書いてあるのです。

 

本当に「犬のため」?

暗くて狭い場所が好きで動き回れる範囲を狭くしてストレスを減らし、安心して暮らせるよう、犬のためにケージを用意しろ、と書いてあります。

しかし、本当に「犬のため」を思ってのことなのでしょうか?

わたしには、「人のため」に思えてならないのですが。

一度ケージを設置してしまうと、留守番の時とか、来客の時とか、静かにしててほしい時とか、何かと言えば飼い主は犬をケージに入れようとします。小型犬なら抱っこで入れられますし、大型犬でも「ハウス」のコマンドを教えてしまいさえすれば簡単です。

甘噛みしてきたらケージに入れましょう、と教えるトレーナーもいるくらいなのです。

つまり、ケージは人の都合で犬をしまってしまう場所なのです。

ちょっと今は都合が悪いから、この中にしまっちまえ!っていう…

 

オ モ チャ か っ。

 

ケージに入れてしまえば確かに楽ですが、犬はそこから何も学びません。留守番の時静かにしているとか、来客時に大人しくしているとか、日中は寝ているとか、そういうことを自分では何も学ばないんです。せいぜい、ケージって嫌な場所だな、と学習するくらいでしょうか。

更に狭いところに閉じ込められてしまえば何の刺激もなく、動き回ることを制限されていると、犬にとって強いストレスになります。その結果、ベッドを破壊したり、ペットシーツを引き裂いたり、ケージの枠を血が出るまで咬んだり、真っ赤になるまで足を舐めたり、毛をむしったりするのです。

外に出たくてたまらないので、ケージの外に出るやいなや大興奮して走り回り荒れ狂います。同じ場所でぐるぐる回る常動運動や、ひどいとそばにいる人に咬みつくこともあるのです。

犬のためを謳うケージ飼いですが、犬にとってはストレス以外のなにものでもないのです。

ケージに閉じ込めるのは虐待

ドイツなどのヨーロッパの一部の国では、犬に限らず動物を日常的にケージに閉じ込めるのは虐待にあたり、ケージを使うことを禁止しています。

考えればこれは当たり前のことなのです。

人間の子どもをケージに閉じ込めれば虐待になるし、大人であっても監禁になります。いずれにしろ犯罪になるのです。

人にはダメで犬にはやっていいのでしょうか?

自分がされたらどう思うか考えて下さい。

一人狭い場所に閉じ込められ、いつ出られるかわからないという状況になったらどう思いますか。

わたしは狭い場所も暗い場所も、自力で出られない場所もダメなので発狂します。

室内フリーだと犬がわがままになる?

室内で完全にフリーにしていると、犬がわがままになて手が付けられなくなると言う人がいます。家全体を縄張りと認識するためだそうですが、果たして本当でしょうか?

もし本当なら、ケージを使うことを禁止しているドイツの犬はみんなとんでもないことになっているはずだし、うちの犬たちも手が付けられない状態のはずです。

ストレス度は、圧倒的にケージ飼いの犬の方が高いのです。

むやみに自由を奪われていると、犬だってイライラします。

物理的な自由が、犬の心に余裕を持たせるのです。

犬が自らケージに入るのはストレスのサイン

狼は巣穴で暮らしていたといいますが、それは巣穴しか安全な場所がなかったからです。

狼の子孫である犬も巣穴のような暗く狭い場所=ケージが好きと言いますが、そもそも巣穴は出入り自由でケージは閉じ込められるので違いますし、犬は本来何の心配もなくリラックスしていれば、広々とした開放的な場所を好むのです。

狭い場所に入っていたり、壁際にぴったりくっついているのはストレスのサインなのです。

実際、極限まで追い詰められた犬が人を咬んですぐにテーブルの下に隠れたり、不安の強い犬が壁から離れなかったりということがあります。

うちのボダ子はストレス度が高かった1歳くらいの頃、1日中ケージに入って出てこなかった時がありました。そこしか安心出来る場所がなかったせいだと思うんですよね、わたしいつもイライラして怒り狂ってたし。

今も何か嫌なことがあったり、一人になりたい時はケージに入ってます。そういう時はそっとしておいてあげてます。

普段は広いところででんっと文字通り大の字になって寝てるんですけどね。

ケージを開けっ放しにしているのに、犬が自主的に長時間ケージに入っていたら要注意です。

 

ケージを使うのは「人のため」

嫌みでも何でもなく、純粋に質問なんですが。

ケージ好きな犬って、います?

「ケージ嫌だよ~入りたくないよ~」と言っている犬に対して、飼い主が「この子をケージですごせるようにしたいです」って言ってるのしか見たこと内ない。

犬のために、犬のことを考えて、犬の安心のために、とか言ってますがケージを使うのって人のためなんですよね。

ケージを使う理由も正しくはこう。

(犬に)家中自由に動き回られると人のストレスになるので、ケージのみを犬の居場所にしましょう。

人が安心して暮らせるよう、ケージ大好きな犬にしましょう。

ケージを使うことをすすめるしつけ法には「これは人の快適さを追求したしつけ法で、そのためにケージを使います」って注意書きが必要ですよね。

ケージを使うことは犬のためでも何でもなく、犬にとってはストレスでしかないのです。

また、ケージを使うっていうのは犬と向き合うことを放棄しているんじゃないのかなって思います。

思い切ってケージ飼いを辞めると、嫌でも犬と向き合わなければならなくなります。そうすることで、初めてわかることもあるのです。

いつもこんなこと訴えてたんだとか、いつもこんなことしたくて我慢してたんだとか。

ケージの中から、犬たちっていつも一生懸命、訴えてるんですよね。

勇気を持って、まずはケージのドアを開けっ放しにしてしまいましょう。

ケージの外で犬が大暴れするのは、その時しかケージの外に出られないからであって、普段から室内フリーが当たり前で自由に出来ていれば、ちゃんと自分で落ち着くものです。だいたい寝てますしね。ケージの中に閉じ込めちゃってたら、そんな愛犬のため息が出るくらい可愛い寝顔も拝めません。

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