コマンド(命令語)を使わずに生活するには?

   

こんにちは!

雪の積もった山に登ったら足をとられて動けなくなった犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。

ちなみに犬たちは体のあちこちに雪玉がついてガニ股歩きになってました。ちょっと笑いました。

さて少し前に、犬たちをドッグランで遊ばせてた時のことです。本当は近くにある河原が目当てだったんですが、珍しくドッグランに誰もいなかったので予定変更して犬たちを入れてみました。

特にボーダーコリー(以下ボダ子)のほうがとにかく犬が嫌いなので、他に犬がいる時はドッグランには入れないようにしてます。

30分くらい遊んでそろそろ帰ろうかとリードを手にすると、それが見えたらしいボダ子がいそいそと戻って来ました。気づかずに探検を続けていたシェルティ(以下シェル太)も、「帰るよ~」と声をかけるとダッシュで戻って来てくれました。

それをランの外から見ていた女性が一言。

 

「コマンドを使わなくてもちゃんと戻ってくるんですね!」

 

とっても驚いた様子でした。

わたしはこの2年ほど、犬たちに「コマンド」を使ってません。

ボダ子は一時期オビディエンスをやっていたことがあるので、一通りのコマンドは覚えていますが、もう何年もやってないので覚えているかは微妙なところです。

シェル太も知っているコマンドは「オスワリ」のみ。しかしこれも日常的に使わないので「え~と、それ何だっけ?」って感じで一瞬考えます。フセなんかは教えてもいません。なので家族がどれだけ「フセ」と言おうと出来ないもんは出来ない。

わたしはコマンドを使わずに犬たちと生活出来ていますが、いまだに犬にコマンドを使う人って多いですよね。

というか、犬にコマンドを使うことってもはや当たり前なことなんでしょう。

 

コマンドとは

調べて真っ先に出て来たのが、

コンピュータに特定の機能の実行を指示する命令

でした。

戦闘もののゲームがわかりやすいですよね。ボタンを決められた順番通りに押して、必殺技のコマンドを入力するとか。わたしはアレ苦手なんですが。

コマンドの語源はcom(強調)とmandare(命令)に由来します。

ただの命令ではなく強い命令であり、逆らうことの出来ない命令を意味するのです。

つまりコマンドを使われた犬は、逆らうことが許されないということです。

 

「コマンド(命令)」ではなく「合図」を使おう

さっきも言いましたが、わたしは犬たちに「コマンド(命令)」を一切使ってません。

そのかわり、「合図」を使っています。

命令と違って合図であれば、従っても従わなくてもいいわけです。わたしも合図を出す時は、犬たちが必ず従うことを想定していないので、従わなくても別に何とも思いません。従うかどうかは犬の意思で自由に決められるのです。

例えばノーリードで遊ばせている時、リードを持ったり、「帰るよ~」と言うのが「オイデ」の合図です。

この時、犬たちは十分遊んで満足していればちゃんと来てくれますが、もうちょっと遊びたい時は来ません。そんな時は合図を聞いてくれるまで待っています。

しかしこれが命令だと、犬が1回で来ない場合、小石を詰めた缶を投げつけたり、威圧的に怒鳴るような声で呼んだりして、犬に強制的に来させるようにします。

スワレならお尻を押したり、リードを上に引いたりして強制的に座らせます。フセならリードを踏んで無理矢理伏せをさせます。

コマンド、逆らえない命令なのだから当たり前ですね。

しかし合図の場合は、犬が来ても来なくても、座っても座らなくても、伏せても伏せなくても別にいいのです。犬は気が向けば従うし、気が向かなければ従わない。飼い主もそれを認める。

従えばご褒美がもらえて、従わなくても何もないだけで、犬にとって悪いことはありません。

「合図」を使うのは1回だけ

問題は飼い主のほうにあります。

何としても言うことを聞かせようとして、

「おいでおいで、ほら~おいでったら、何で来ないのおいで~もう!」

とか何度も繰り返して、挙げ句の果てにそのまま諦めたりします。

これでは犬にとって「おいで、おいで」は何の意味もない言葉であり、コマンドでも合図でもなくなってしまいます。

合図を出すのは1回だけでいいのです。

従ったらすかさずご褒美をあげましょう。従わなくても気にしちゃいけません。犬がすぐに従わないと飼い主は何度も合図を繰り返しますが、そういう時はただ待っているだけでいいのです。

犬の「ちょっと待って」を聞いてあげる

なかなか合図を聞かないとき、犬は「ちょっと待って」と言っているかもしれません。

ボダ子の場合は、耳をピクッとわたしのほうに向けてそのまま少しやりたいことをやるのですが、満足するとダッシュでやって来てくれます。

わたしたち人間だってちょっと待ってほしいことがあるのですから、犬の「ちょっと待って」も聞いてあげましょう。ちょっと待っていればちゃんと聞いてくれるのです。

何たって犬は、1日に何度も飼い主の「ちょっと待って」を聞いてくれているのですから。

何が何でもすぐ来て欲しい時は、そういう声のトーンになっているので犬も理解してくれます。

合図が命令にならないように注意しよう

ノーリードになっている時も、犬は気にしていないようでちゃんと意識のどこかで飼い主を気にしています。いちいち呼び戻す必要はありません。

しかし多くの飼い主さんは、犬がちょっと離れたといっては呼び、ずっとにおいを嗅いでいるといっては呼び、道をそれたといっては呼び、を繰り返します。

そんなに繰り返し呼んでいたら、例え合図のつもりでも命令と変わりません。

必ず従わなければならないものが命令であり、従っても従わなくても別にいいものが合図です。

合図も必要最低限にして、犬は最大限自由にさせてあげましょう。

自由にさせすぎると犬がわがまなになると心配している人がいますが、自由だからこそ犬は心にゆとりがあり、合図も聞いてくれるようになるのです。

束縛されてばかりの犬は、合図だろうが命令だろうが自主的に聞くことはありません。

自由な犬は、合図がなくても自主的に来てくれることもあります。

今日も山登りの最中、雪に足をとられて動けなくなっていたら、犬たちが自主的にやって来て助けてくれました。

束縛ばかりしていたら、そういう喜びも感じられないのです。

 

「コマンド(逆らえない命令)」を使わずに生活しよう

あなたは1日に何回、犬にコマンドを使っていますか?

犬にはコマンドが必要だと思っていませんか?

そういえばいつもコマンドばかり使っていたなという人は、ためしに1日でいいのでコマンドを一切使わないでみましょう。

一度もコマンドを使われずに1日を終える時の、犬の「あれっ?」という顔が印象に残るはずです。

更に2日、3日、1週間、1ヶ月とコマンドを使わないでいると、犬はどんどん笑顔になります。

もしコマンドを使いたくなったら、それが本当に必要なコマンドかどうか考えてみましょう。一呼吸おいてみると、どれも必要のないコマンドであることがわかるはずです。

コマンドを使わなくなると、犬と会話が出来るようになります。

逆らえない命令に束縛されない、自由な犬と暮らしましょう。

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