どうも!
一晩中犬に押しつぶされていたせいで節々が痛い犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。
いつも愛犬にあげている「ドッグフード」
当たり前のようにスーパーやネットで売られていて、当たり前のように毎日愛犬にあげているけれど(わたしは手作りご飯メインですが)、どうやって作られて、どうやって世界に広まり、普及したのか気になりませんか?
気になりますよね?
気になって下さい。
というわけで調べてみました!
目次
ペットフードの定義
まずは「ペットフード」の定義について。
犬や猫などの愛玩動物用に加工調整されたものをペットフードと呼びます。
犬は生肉や野菜も食べますが、加工されてはいないためこれはペットフードではありません。
ドッグフードの歴史
1860年、はじまりはビスケット
現在のドッグフードの原型が生まれたのは、今からおよそ約150年前のことです。
当時の欧米では、航海の時に食料としてビスケットを船に積み込んでいました。しかし、そのビスケットは航海が終わると港に捨てられていたのです。
そのビスケットを野良犬が食べているのに注目したアメリカ人のジェームズ・スプラットが1,860年、イギリスで初めてのドッグフードであるビスケットを生み出しました。
これを機に、1870年にスプラット・オブ・アメリカが設立され、アメリカを中心にペットフード産業が発展していきます。ミルクボーンビスケットや缶詰ドッグフード、ドライフードなどが誕生しました。
1950年代になって、ピュリナ社が初めてドッグフードの大量生産を開始しました。
また、イギリスでビスケットが生まれた頃、アメリカでもドッグフードの製造販売が行われていました。
しかしこちらは小麦、ビートルート野菜、牛肉の血(エッ!)が混ぜられていました。
絶対愛犬にはあげたくないですね。
1930年、低コストの穀物フードが誕生
1930年頃の世界大恐慌により、経済状況が悪化しました。
誰もが食べることが困難になり、多くの人が愛犬を手放しました。誰もがペットどころではなかったのです。
何とか手放さずにすんでいる人も、愛犬に満足に食べさせてあげられなくなりました。
そこで、肉よりも安い穀物主体のドッグフードが出回るようになr、主流となります。
このフードには穀物のカスや人間用には使えない肉や副産物を使って作られており、安くて手軽に与えられるのが魅力でした。
キャットフードは1960年に誕生
キャットフードは需要が少なかったこともあり、はじめはドッグフードと共用でした。
しかし、犬と猫の必要な栄養が違うことがわかってから、1960年代にアメリカで猫用ドライフードが誕生したのです。
日本のドッグフードの歴史
日本に初めてドッグフードが入ってきたのは、戦後にアメリカ軍が軍用犬を連れてきた時といわれています。
軍用犬のエサとして、持ち込まれました。
しかしこの時はあくまでアメリカ軍の軍用犬のためのエサであったため、一般家庭には出回らなかったそうです。
日本で初めてのドッグフードは「ビタワン」
イギリスで犬用ビスケットが生まれてから100年後の1960年、日本で最初のドッグフードである「ビタワン」が発売されました。
ペットフードの販路が当時の日本にはなかったため、米屋で売られていました。米屋にビタワンのあの有名な旗が掲げてあるという、なかなかシュールな光景があったようですね。
しかし高値だったため、一般家庭にはまだ普及しませんでした。
普及し始めたのは1970年になってからで、おいしそうに見えるよう着色料を使ったり、パッケージを目につく明るい色にしたりと、飼い主に買ってもらうために工夫が施されたドッグフードが出回るようになります。
スーパーマーケットで手軽に買えるようにもなったことで、一般家庭にも普及していきました。
「量」より「質」の安全志向へ
ビタワン登場からの50年で、日本のペットフード市場は大きく発展しました。
1960年~1970年が「開拓期」、1980年~2000年頃までが「成長期」、そして現在は「成熟期」と言われています。
ペットフードの流通量は2005年以降から減少傾向にありますが、出荷額はむしろ高調です。
これはフード摂取量の少ない小型犬が日本で主流になったことと、ペットフードの高付加価値化(プレミアム化)のためです。
数々のプレミアムドッグフードが海外から輸入され、子犬、成犬、シニア犬とステージに会わせたドッグフードも誕生しました。
人間と犬の関係が変化し、犬が「家族」として扱われるようになったことから、飼い主はドッグフードの「量」よりも「質」、安全性を求めています。
日本は、ドッグフードの安全性についてはイギリスやアメリカに遅れています。
ドッグフードの安全性に限らず、日本は犬を含むペットの法律全般が遅れているのです。
犬が安全で質の高いフードを食べられるようになるには、政策レベルで法律の改善を進める必要があるのだと思います。
それまでは、わたしは「手作りご飯」で頑張ります!
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