騙されるな!トレーナーは「ウソ」をつく

こんにちは!

本日も全力で犬と遊びすぎて筋肉痛の犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。

さて今回はドッグトレーナーのお話。ドッグトレーナーという職業の人たちがついている「ウソ」のお話です。
わたしがトレーナー嫌いになった理由はコチラの記事愛犬をトレーナーに虐待された話

学生時代に感じた疑問

わたしはドッグトレーナー科で学んだ卒業生です。3年間、ガチガチの服従訓練を学びました。

わたしが学んだ専門学校では、より多くのトレーニング方法を学べるようにと、卒業までに何人ものトレーナー講師からトレーニングの授業を受けます。わたしは座学・実技を含め5人のトレーナーから学びました。

しかし、所詮はみんな、パックリーダー論にまみれた「服従訓練」を売りにするトレーナーたちです。

トレーナー講師たちは、みんな同じように犬たちの首に鉄で出来た首輪(ハーフチェーンやチョークチェーン)をつけてトレーニングするように学生たちに教えます。ピンチカラーや電気ショックを与える首輪を使っている講師はさすがにいませんでしたが、実際に自分がお客さんの犬をトレーニングする時には使うと言う人もいました。

そして、リーダーシップがどうのこうの、服従心がどうのこうのと言いながら、犬の首にショックを与えて見せるのです。

首を絞められて痛くないのかな?

初めてその様子を見た学生は誰もが疑問に思います。わたしも思いました。

「痛くない」「一瞬だから平気」

学生たちの疑問に、講師たちはこう答えます。

「犬は痛みに強いし、一瞬しか力を加えていないから痛くない。こうすることが犬を落ち着かせるのに一番効果的だ。ほら、犬も大人しくなっているでしょう?」

見れば確かにさっきまでリードを引っ張りまくって暴れていた犬が、リードを引いたショックによって大人しくなったように見えます。

正しくは、見せるのです。

それを見て、わたしたち学生は、そうか、痛くないのならやっても大丈夫だろう、などと思ってしまうのです。そして加減も何も知らない学生たちは容赦なく犬を痛めつけるという地獄絵図が出来上がるのです。

これは一般の飼い主さんにも言えることです。

まずは自分で試してみるべき

もし、犬の首に鉄の輪っかをはめて強く引っ張ることを実践するならば、まずは自分の首にチョークチェーンなりハーフチェーンなりはめて、同じことをされてみるべきだと思います。

わたしたち学生に座学で犬のしつけについて教えてくれていた講師は、こういった犬を痛めつける服従訓練には否定的な人でした。

犬の首に鉄の輪っかをはめることに罪悪感がなくなりつつわたしたちに、犬たちが日頃感じている痛みと恐怖を教えてくれました。首にハーフチェーンをはめ、人に首を絞められるということがどれだけの苦しみと痛み、恐怖を伴うのか

二人一組で、首輪をはめられる人と、リードを引っ張る人になります。そして、リードを引っ張る人はあらかじめ「やってはいけない行動」を決め、首輪をはめている人がその行動をしたらリードを引いて罰する、という内容でした。

何をされるかわかっている分、首輪をした人はいつ何をしたら首を絞められるかビクビクでしたし、リードを引いてショックを与える学生も恐る恐るやっていました。犬にはいつも、あれだけ迷いなく、ガツンとショックを与えているのに。

わたしたちはいつも、そんな恐怖を犬に与えていたのです。

わかっていて「ウソ」をつくトレーナーもいる

トレーナーの中には「痛くない」だとか「一瞬だから平気」だとかは、ウソだとわかっていて言っているという人も少なくありません

ではなぜウソとわかっていて言うのかというと、トレーナーのもとにやってくる飼い主たちのせいだと言います。

飼い主は「すぐ効果の出る方法」を好む

トレーナーのもとにやってくる飼い主の多くは、犬に何かしらの問題を抱えていて、一刻も早くその問題を改善したいと思っています。なので、効果が出るまでに一ヶ月も二ヶ月もかかる方法や、手間がかかる方法では、すぐに諦めて別のトレーナーのもとに行ってしまうのです。

トレーナーだって客商売です。お客さんとなる飼い主がいなければ、どんなに素晴らしいトレーニング方法を提唱していても商売上がったりです。

要は、顧客獲得のために「ウソ」をつくのです。

世の中には「3分で直る!」とか「とても簡単」とかいう謳い文句のしつけ方法があふれています。ちょっと冷静になればウソだとわかりそうなものですが、藁をもつかむ思いの飼い主さんは、早く問題を改善したいという気持ちばかり焦って、愛犬に多大なる負担をかけることもいとわないのです。

というか、愛犬に負担になっているということすら気づかないのだと思います。

問題はまた別の形で現れる

こうして痛めつけられて、厳しくトレーニングされた犬は、問題行動が直ったかのように見えても何かしらまた別の形で問題が出て来ます。

なかには厳しいトレーニングにもめげず、ロボットのように命令を聞くようになって、そういう犬を育てて満足する人もいますが、そういう人ははじめからロボットを買って下さい。犬を飼うよりよほど安上がりでしょうし、犬よりもよく命令を聞きますし、反抗もしません。

人に厳しく痛めつけられた犬はストレスが強く、攻撃的になったり下痢を繰り返す犬も多いです。学生時代も、トレーニングの授業が終わると必ず下痢をする犬がいました。

その犬は飼い主が常にチョークチェーンをはめて、とても厳しい態度で接しているようで、攻撃性も高くトレーニング担当の学生は何度も咬まれていました。飼い主にだけは恐怖心からとても従順だったので、飼い主はそれで満足しているようでしたが、攻撃的で誰も近寄れずストレスを抱え込んで下痢を繰り返す犬と、一緒に暮らしたいと思うでしょうか?

トレーナーが「ウソ」をついて行うチョークチェーンやハーフチェーンを使った服従訓練は、一見問題行動が直ったように見えるだけで、根本的な解決にはなっていません。直ったように見えても、時間がたてば再発したり、別の形で問題となって現れたりするのです。

例えば、散歩中の引っ張りは直ったけれど、人を咬むようになったというように別の問題行動として現われることもありますし、臆病になって散歩を嫌がるようになったとか、下痢をするようになったとか、犬の精神面に問題として現われることもあります。

問題行動は根本から解決しないと意味がないのです。

そのために、犬のリーダーになったり、罰を使ったり、せっせと服従訓練をしたりする必要はありません。

ただ、犬との接し方を見直して下さい。

犬たちは、わたしたち人間が行う横暴に根気よく付き合ってくれます。わたしたち人間も、もう少し根気よく犬に付き合ってあげましょう。

鉄の首輪で犬の首を絞めた時に、犬がなんと言っているかわかってくるはずです。それがわかれば、「痛くない」とか「一瞬だから平気」だとか言うのは「ウソ」だとわかるはずです。

トレーナーがつく「ウソ」に騙されてはいけません。

犬との関係を見直したいという方はコチラの記事犬と友達になる方法
パックリーダー論による服従訓練の弊害はコチラの記事わたしがパックリーダー論を否定するワケ

4 Comments

P.O

はじめまして。
いつもブログが更新されるのを楽しみに待ってます。
チョークチェーンと言えば、先日ペット専門学校のオープンキャンパスに行ったところ、オープンキャンパスの参加者が実際に学校の犬を連れて学校の中を見て回り、体験授業を受けるという内容だったのですが、私が担当したビーグルはチョークチェーンをつけられていて、一緒に歩いてみるとずっと興奮していて引っ張りもすごく、他の犬に向かって行くような子でした。かと思えばいきなり立ち止まって全然動かない。それを見たその学校の学生さんが、「もっと引っ張っちゃっていいよ」と…
首に思いっきりチェーンが食い込んで辛そうでした。連れて歩いている私もとても辛かったです。
その学校には自分が学びたいコースがあり、進学したいと思っているのにとても残念でした。そのコースは総合コースなので、ブリーディングから動物看護、トレーニングにトリミング…本当に何でもやります。自分がそこに進学してチョークチェーンを使ってトレーニングしているのを想像すると気が滅入ります。
どこの専門学校もチョークチェーンを使ってトレーニングをするものなのでしょうか?

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瀧沢かいるー

P.Oさま

はじめまして。コメントありがとうございます。

わたしの知る限りですが、犬のトレーニング系の学校でチョークチェーンを使わない学校というのは、
問い合わせた限り少なくとも都内ではありませんでした。
わたしが通っていた学校もけっこう新しい学校だったのですが、それでもトレーニングの授業でチョークチェーン、ハーフチェーンを使うのは当たり前でしたし、
入学時に学生にサイズの違うハーフチェーンが配られ、在学中はずっとそれを使っていました。
そもそもトレーニング中に普通の首輪を使うという考えはなく、何も問題のない子でもチョークチェーンもしくはハーフチェーンを使うのが当たり前でした。
はじめは学生たちも「え、これこんな首に食い込んでていいの?」とは思うのですが、
相手にするのはともすればこっちに噛み付いてきたりするような犬たちなので、だんだん罪悪感も薄れていきますし、
こういうことをされたら犬だって痛い、という正常な感覚が麻痺していくんでしょうね。
わたしたちはそうやって感覚が麻痺しかけていた2年生の頃に、座学の授業で自分たちがいかに非人道的なことを犬たちに強いているかを
思い出させてくれる先生がいたので、それ以来トレーニングに対する考え方ががらっと変わりました。
進学したいと思っている学校にもそういう先生がいると全く違うと思います。
また、「これは間違っていることなんだ」という自分の考えをしっかり持ち続けることが大事だと思います。
それと、チェーンを使うことを推奨している先生と一度自分の考えをしっかり話す機会を作れるといいですね。
わたしたちのクラスはそういう機会があったので、自分たちの考えでチェーンを使うか使わないかを決めていいということになりました。
長年チェーンを使うやり方でやってきたトレーナー講師たちにとっては学生が何言ってるんだって感じだったでしょうが…
トレーニングの方法がどうあれ、犬を専門にする学校でしか学べないことというのは多くあります。
わたしもトレーニングでチェーンを使ったことはすごく気が滅入りましたが、やはりそこで学んだことというのは今も犬たちと暮らす上で役に立っています。
周りに流されず、自分は犬に優しくすることを大事にして下さいね。

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P.O

返信ありがとうございます。
確かに瀧澤様のおっしゃる通り、ビーグルと一緒に歩き始めた時より、歩き始めてからしばらくたった時のほうが罪悪感が多少薄れてしまったような気がします。
最初は「え…こんなに食い込んでるのに大丈夫かな…?」と思っていましたが、時間がたつにつれ「痛そうだし見ていて辛いけど、こういう子にはこれが普通なのかな?」などと思ってしまいました。
チョークチェーンやハーフチェーンを使うことに反対の先生がいることを願いたいです。
来年にまたオープンキャンパスがあるので、出来る限り参加して色々質問して来ます。
もしチェーンを推薦する先生がいても、自分の意見をはっきりと伝えて話し合う機会が出来るように努力しようと思います。(肝が小さく、目上の人や気の強い友人にはっきり言うことができないような性格ですが…)
余談ですが、私が進学したいと思っている学校は関東の田舎の学校で、独特の制度があり、その制度を目当てで入る人も多いようです。(隣の県だけでなく、驚くほど遠くから来てる人も…)

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瀧沢かいるー

P.Oさま

返信遅くなりました。申し訳ありません。

犬に対する「罪悪感」っていうのは大事だと思います。
犬に罪悪感なんて持ってると無意識に犬を甘やかしてしまうから良くないとか、
それこそ犬を友達だなんて言うような人たちは犬に罪悪感があるから厳しく出来ないんだとか言う人はいますが、
罪悪感があるからこそ犬に優しくしようとするし、ちょっとでも犬が快適に暮らせるようにしようと
思えるのではないかな、と感じるんです。
しかしP.Oさまも実感されたように、罪悪感というのはいとも簡単に薄れて、あっという間に消えてなくなります。かくいうわたしもそうでした。
入学して、トレーニングの授業が始まって少したった頃に友人たちと話してみると、
やっぱりみんな「チョークチェーンを使ってジャークするのが当たり前」という考え方になっていて、
トレーニングの授業を始めたての頃の罪悪感がなくなっているようでした。
犬の扱いもだんだん雑になっていっているのが目に見えてわかりました。
どんな犬に対してもチェーンを使うのはおかしいし、使う必要なんてないという自分の考えを、先生にしっかり伝えてみて下さい。
とは言っても、先生たちはそのやり方で何十年とやってきて自分なりの揺るがぬ考えをしっかり持っている人たちですから、
まだまだひよっこどころか卵の学生には太刀打ち出来ないかもしれませんが…
それでも「これはおかしい」という考えさえ持ち続けていれば、自分なりの犬との接し方というのが出来てくるはずです。
良い学校生活になることを祈っております。

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