【カーミングシグナルの誤解】犬の「支配性(優位性)攻撃行動」を別視点から見てみよう

犬への理解不足がカーミングシグナルの読み間違いを引き起こす。

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

今日は、犬の「支配性行動」と呼ばれるものについて違った視点から見ていきたいと思います。

ちょっと難しい話をします。

今日、ブレンダ・アロフ著の〝Aggression in Dog″(犬の攻撃行動)という本を読んでいたのですが、こんな言葉が書いてありました。

人は犬に対してよく人間の言語で話しかけていますが、犬も犬の言語で人間に話しかけています。

しかし、多くの人間はそれに気づかないか、もしくは誤解しています。

著者のブレンダ・アロフは、飼い主はあらゆるトレーニングを行う前に、まず犬の言葉を学ばなければいけないと言っています。

これは確かにその通りだとわたしも思います。

こういったことはもっと強調されていいはずだし、こういう認識が広まって当たり前になって欲しいものです。

特に、攻撃行動の修正を行う場合には、こうした犬のコミュニケーション手段をよく知っておき、その上で対処することがとても重要です。

というのも、まず第一に攻撃行動をするような状況は可能な限り避けることが重要ですし、そのためには犬のボディシグナルから犬の気持ちを読み取って、次に起こす行動を予測することが求められるからです。

犬同士は匂いを使ってコミュニケーションをとっていますが、人間は犬ほど嗅覚が発達していないので匂いからその気持ちを読み取るということは出来ません。

なので、ボディシグナルや、吠えなどの音声シグナルなどが重要な判断材料になるのです。

そこで今回は、攻撃行動を起こす犬のボディシグナルを観察しつつ、「支配性(優位性)攻撃行動」とも言われてきた犬のこの行動を、ちょっと別視点から見て解説していきたいと思います。

支配性(優位性)攻撃行動と言われる行動をしている犬は、どんな気持ちで自らの優位性を主張しているのでしょうか?
よく言われているように、自分が飼い主より偉いとか、自分がボスになったというつもりでいるのでしょうか?

その時の犬の気持ちを正しく理解すれば、正しい対処が出来るのです。

愛犬が攻撃行動をするけどどういうつもりなのかイマイチわからない、正しい対処法を知りたいという飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。

 

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「攻撃行動」の誤解

犬の攻撃行動を説明する際、従来は犬の習性だと思われてきたランキング説に基づいて、支配性(優位性)攻撃(dominant aggression)という言葉が長年使われてきました。

つまり、よく言われているように、飼い主に対して自分の方が立場が上だと主張しているとか、ボスになろうとしているとか、そういった考え方です。

しかし、この考え方は犬の、もっと言うとオオカミの社会システムが単純な上下関係によって成り立っているものではないことが明らかになるにつれて改められ、支配性(優位性)攻撃という言葉もあまり使われなくなってきました。

オオカミがリーダーシップ論に基づいた群れを作るというのは間違いであると唱えたのはL.David Mech博士が有名です。
》わたしがパックリーダー論を不定するワケ
また、犬についても順位付けの意識が希薄であると、多くのトレーナーや動物行動学者が唱えています。
日本でも知られているところで言うと、トゥーリッド・ルーガスやイアン・ダンバー、レイモンド・コピンジャー、テリー・ライアンなどです。
また日本人でも、武内ゆかり、尾形庭子、水越美奈、西川文二などがいます。

では、これまで「支配性(優位性)攻撃行動」と言われてきた行動をする犬たちは、どんな気持ちなのでしょうか。

犬たちのボディシグナルや、攻撃行動を起こす状況をもとに考えてみましょう。

 

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「要求を主張する行動」

優位的な(ドミナントな)行動と言うと、「ボス犬」のように垂直的なランキングにおいて常に優位にいる犬が行う行動であるかのような印象を受けます。

実際に今までそうした意味で用いられてきた言葉なのですが、餌や寝床など様々な資源に対してどんな時でも優先的に独占したがる犬というのはいません

今はこの骨ガムが欲しいけれど、自分が噛んでいない時は他の犬に譲るし、餌は子犬に先に食べさせるし、窓際のこのベッドはお気に入りだけそ自分が使っていない時は誰が使ってもいいといったように、状況に応じて優先的に使いたいかどうかは変わって来るのです。

もちろん、犬が今まさにくわえてガジガジしているガムを取り上げようとしたらそりゃ怒るでしょうし、寝ているところをどかしてベッドを使おうとしたら怒るでしょう。
しかし、噛んでいない今は関心のない時にガムに触っても怒らないでしょうし、犬がいない時にベッドを使う分にはかまわないはずです。

にもかかわらず、全ての犬の行動を「ボスになろうとしている」と解釈すると、そこで大問題になるのです。

また、子犬の時に資源を守る行動を、可愛い~などと言って喜んだりして強化してしまうと、成犬になった時の攻撃性を招く恐れがあります。
なので、小さな子犬が一生懸命ガムを取られまいと鼻に皺を寄せている姿がいくら可愛くとも、不用意に手を出したり、いたずらに取り上げたり、資源を守る行動を強化しないことです。

資源を守ろうとして唸ったり吠えたり、噛んだりする行動は、これまで「支配性行動」と呼ばれてきました。

しかし、犬にそもそもボスになろうなどという考えがないことがわかってきた今、誤解を招かないよう「支配性行動」に変わる、別の言葉が必要です。

それを、ブレンダ・アロフは「assertive behaviors(要求を主張する行動)」と表現しています。

そして、支配性を主張する犬に対して従う行動、従属(submissive)行動と言われてきたものを「yielding behaviors(権利を譲る行動)」と言い換えています。

これは実際の行動に即した、とても正確な表現です。

どんなシグナルを出してどんな気持ちなのか?

では、それぞれの行動をする犬たちはどんなシグナルを出し、どんな気持ちでいるのでしょうか。

「要求を主張する行動」をしている犬は、尻尾をピンと立てて、耳を前に向け、体を伸ばして立っています。

「自分は今これが欲しい」「これが今の自分にはとても必要なんだ」と言っており、この一瞬の状況において他の犬に対して自己主張し、資源に対する優位性を主張しているのです。

それに対して「権利を譲る行動」をしている犬は、耳を倒し、尻尾を股の間に巻き込んで、背中を丸めるなど体を小さく見せています

「これは君にあげるよ」「今これは自分にとって必要ではないよ」「これは今の君に必要だと認めるよ」と言っており、その一瞬の状況において他の犬に従い、相手の優位性を受け入れているのです。

確かに、優位性を主張する犬と、それに従う犬ではありますが、その状況がいつまでも続くわけではなく、その一瞬だけのことなのです。
その時優位性を主張している犬が、いつまでも相手の犬に対して優位に振舞ったり、ボスになるわけではないということです。

 

犬とのコミュニケーションを成立させよう

犬はこうしたボディシグナルを利用して、コミュニケーションしたり、相手と交渉したりすることで対立を避けているのです。

ところが人間はこれを「支配性」などと誤解し、犬がボスになったら困るから羽交い絞めにして仰向けにし、従属させようなどと、誤った対処法をするのです。

ここでしっかり犬の言葉を理解しておく必要があります。

こうした要求を主張する行動や、権利を譲る行動を通したコミュニケーションが成立しなくなると、攻撃行動や逃避行動が出て来るのです。

人間はどんな時も犬の要求を受け入れてはいけない、犬はどんな時でも飼い主の要求を受け入れなければならない、などという間違った考え方をしていると、コミュニケーションの成立は不可能です。

またそんな考えを押し付けられてきた犬は、餌や寝床、おもちゃなどへの執着が強くなり、「要求を主張する行動」を飛ばして攻撃行動に出ることも少なくありません。

なぜそうなってしまうのかと言えば。

  1. 飼い主が犬の言葉を学ぶ機会がこれまでになかった。
  2. ストレスや飼い主による罰によって犬自身のカーミングシグナルが失われてしまった。

といった原因が挙げられます。

資源に対する攻撃行動だけでなく、うちの子は他の犬や人に対してよく吠えかかる、噛みつこうとするなど「攻撃行動」にお悩みの飼い主さんは、その時のボディシグナルやカーミングシグナルをよく見て、犬の気持ちを理解できるようになりましょう。

犬とのコミュニケーションを成立させることが、問題解決への第一歩です。

犬のカーミングシグナルについてはコチラの記事「【カーミングシグナル】飼い主なら知っておきたい『犬の言葉』の正しい知識」に詳しくまとめています。合わせて読んでみて下さい。

またカーミングシグナルの間違った理解の危険性については「犬のカーミングシグナル「間違った知識による間違った理解」」に詳しく書いています。ぜひ読んでみて下さい。

 

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おまけ

今年初のあずきバー♪

のんちゃん待ちきれずフライングw

そろそろ、冷凍庫に箱アイスが常備される季節になってきました。

チョコ系のとかより、犬たちも食べられるアイスが買われることが多いです。

誰かがアイス食べ始めるとお行儀よく座って、おこぼれ待ちをする犬たち。

のんちゃんもあずきバーは大好き。

るーこは、いつもアイスとか一口でがぶっといくんだけど、あずきバーは固いのでさすがに舐めてます。

10連休が終わって、同僚たちと「やっと…」とほっとしたところです。
長い…長いよね。

休めない人たちには関係ないし、ただいつも家にいない人が家にいて逆にストレスになるし、普通に買い物行っただけなのになんか混んでてイライラするし、
「いいことは特に何もなかった」とは子持ちの同僚の言葉です。

明日は「キングダム」3度目観て来ます。
2回目観に行った時パンフレット買うの忘れちゃったから、買ってこなければ!

連休が終わって犬たちもほっとしてるようです。
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