「疲れた犬はいい犬」の本当の意味

   

こんにちは!

毎回この挨拶を考えるのがそろそろ大変になってきた犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。

さて皆さん、イギリスのことわざで「疲れた犬はいい犬」というのをご存じでしょうか。

わたしはこれ、ちょっと違うな~と思うんですよね。

確かに疲れて満足した犬はいい犬ですが、その疲れさせ方を誤解している飼い主さんも多いんじゃないかなと。

そこで今回は、「疲れた犬はい犬」の本当の意味をお話します。

 

疲れさせる=興奮させる?

犬を疲れさせると聞いて、あなたはどんなことを思い浮かべるでしょうか。

長時間散歩させる、ドッグランでビュンビュン走らせる、ボール投げや引っ張りっこで犬が満足するまで遊んであげる。恐らくこの辺りでしょう。

実際に愛犬が「運動不足」と感じてこういったことをやっている飼い主さんは多くいます。

しかし、これらのことは下手をすると犬を無駄に興奮させ、それがストレスになってしまうことになりかねないのです。日常的にこうした興奮をしている犬は、総じて興奮度が高いのです。

興奮した状態で散歩をしても犬はリードをグイグイ引っ張って突進し、遊びもしなければ臭い嗅ぎもせず、リードが離れてしまえばそのまま走り去っていきます。

ドッグランで力一杯失疾走している犬は、呼んでも振り向きもしないし、他の犬のボディランゲージも目に入りません。

どれだけボール投げや引っ張りっこをしても疲れないし、ひどい時は自分が倒れるまでやっています。

人の目には楽しそうに見えますが、よく見れば目はギラギラしてきつく、口角はきゅっと後ろに引いています。これが笑っているように見えるのですが、実際にはストレスからくる「ストレススマイル」なのです。体も全体的に緊張していて、完全に興奮状態にあります。

犬に多少の興奮は必要と言う人もいます。その興奮を自分で静められればいいのですが、だいたいの犬はそれが出来ません。

落ち着いて休むことが出来ず、ちょっとしたことで興奮して、吠えやすく咬みやすい。自分がもしこんな状態だったらと考えると、だいぶきついのではないでしょうか。

疲れさせるよりも落ち着かせる

「いい犬」になって欲しいのなら、疲れさせるよりも落ち着かせてあげることです。

うちはちょっとしたドッグラン程度の畑があるので、犬たちをよく出してやっていますが、ほとんど走り回ったりしません。時々ちょっと追いかけっこをしますが、それもどっちかが「もういい」と言えばちゃんとそこで終わります。

やることと言えば、においを嗅いだり、草を食べたり桑の実を食べたり、お気に入りの場所でゴロゴロすることくらいです。興奮することなく、落ち着いて自分の好きなことをやっています。どちらも運動量が多いと言われる牧羊犬種ですが、それでもこれで満足するのです。

ボダ子の方は以前、ストレスが強くいつも興奮していた時には、投げたボールをひたすら、フラフラになるまで追いかけているような子でした。それでも笑っているように見えたし(実際にはストレススマイルだったんですが)、楽しんでいるように見えたので、好きでやっているのだと思ってました。しかし、ストレスを可能な限り減らし、無駄に興奮させないようにして落ち着いた生活を出来るようになったらボールになんて見向きもしなくなりました。本当はそんな遊びは好きでやっていたんじゃないということではないでしょうか。

ボール投げが好きなシェル太も、ちゃんと自分で終わりを決めて、興奮を鎮めることが出来ます。

犬に余計なストレスをかけないためには、こういった興奮をさせないことが一番なのですが、それを言うと飼い主さんは「犬が好きな遊びをやめるなんて可哀想」と言います。さっきも言いましたが、興奮してストレス状態にある犬って一見すると楽しそうなんですよね。

興奮させないを伝えるのって難しいなって思います。

 

「いい犬」にするには

愛犬に「いい犬」になってもらうためには、適切な運動はもちろん必要です。

ドッグランで走るとか人のペースに合わせて長々歩くとか、ボール投げするとかじゃなくって、ノーリードやロングリードで広い場所でまったり歩いたり、犬のペースで散歩したり、穴を掘ったり、日向でゴロゴロするということです。長く伸びた草をジャンプで倒したり、においの追跡ごっこなど、自分で遊びを考えることもあります。

うちの犬は狩猟犬だからとか、牧羊犬だからと言う人もいますが、そんなのは関係ありません。

日常的にストレスがある犬は、常に興奮して動き回っているので、飼い主さんは「運動不足なんだ」と思って、余計な運動をさせてしまいがちです。それが余計にストレスになり、犬を興奮させてしまうことに繋がるのです。興奮した犬はどんなに運動しても疲れません。というか、自分の限界がわからなくなっているので、文字通り倒れるまで走ってしまうのです。

よく、問題行動の原因が「運動不足」の一言で片付けられてしまっているのを見ますが、それよりもまず、可能な限りストレスを減らすために原因を取り除いて、犬が落ち着いた生活を遅れるようにしてあげましょう。

落ち着いた犬は、毎日犬が必要なだけの運動をすればちゃんと心地よい疲れを感じて、あとは寝ててくれるものです。

「疲れた犬はいい犬」の本当の意味は、「落ち着いた犬はすぐ疲れるのでいい犬」なのだと思います。

念のために言っておくと、「いい犬」というのは「飼い主の言うことをよく聞く犬」という意味ではありません。

ストレスなく落ち着いて、自分でちゃんと判断出来る、犬らしいまったり犬、だとわたしはいつも思っていますし、人にもそう伝えています。

適切な運動と落ち着いた生活で、愛犬を「いい犬」にしましょう。

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