ハーネス抜けには慌てず騒がず、引っ張らないで対応を。
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
先日、同僚からこんなことを言われました。
「散歩中に犬が興奮して飛び跳ねてしまうので、ハーネスがすっぽ抜けそうになって困る」
この同僚は愛犬の柴ちゃんに以前はハーフチェーンを使っていたのですが、
「ハーネスにしたら?」というわたしのおせっかいによりハーネスに変更した一人です。
ハーネスに変更したこととリードワークによって、柴ちゃんの散歩中の引っ張りは随分改善したとのことですが、
いまだに時々ある急な興奮で飛び跳ねる時や後ずさりした時に、ハーネスが抜けそうになって怖いとのことでした。
ハーフチェーンであれば犬が引っ張れば引っ張るほど首を絞める構造になっているので、
ハーネスに比べてすっぽ抜けるという心配はありません。
その点を比べて「だからハーネスを使うのは安全上良くない、首輪やチェーンを使うべき」と
書いているサイトをよく見かけます。
知恵袋などでハーネスの方がいいのかと質問している人に対し、こういう回答をしている人もいます。
しかし、まず何より犬が興奮して飛び跳ねるなど、ハーネスがすっぽ抜けてしまうような状況は極力避けることが肝心です。
それが出来ればハーネスすっぽ抜けなどという事故は起こらないわけですから。
その上で、もしそんな状況になってしまったらを考えましょう。
どんなに気をつけていても、万が一というのは起こりうることです。
もし、突発的に犬がパニックになって引っ張ったり後ずさりした時に正しい対応が出来るよう、
普段からシミュレーションしておきましょう。
犬が飛び跳ねてハーネスが外れそうになったり、万が一すっぽ抜けてしまった場合はどうすればいいのか詳しくお話します。
大事なのはまず、飼い主さんが慌てないこと、そしてすっぽ抜け防止のためにはまったり散歩を行うことと、
何より、愛犬との良好な関係を築くことです。
スポンサーリンク
目次
抜けるハーネスは「不良品」?
楽天市場などで犬のハーネスのレビューを見ていると、時々見かけるのが「不良品」といった評価です。
なぜ不良品なのかというと、
「外れにくくぴったりフィットと書いてあるのに、犬が後ずさりしたらすっぽ抜けて犬が逃げてしまった」
からなのだそう。
勘違いしている人が多いのですが、どんなに「抜けにくい」だとか「外れにくい」と謳っていても、
ハーネスというのはどんなものであれ前から引っ張ったら抜ける構造になっているのです。
犬が後ずさりしたらすっぽ抜けたというのは当然のことですし、これは明らかに使用者が使い方を間違えているのです。
それに、後ずさりする犬に対して引っ張り返すというのも間違った対応になります。
スポンサーリンク
ダブルリードは危険!
もし、ハーネスが抜けてしまっても犬がそのまま逃走するのを防ぐために、ダブルリードをおすすめする人もいますが、
わたしはあれはおすすめしません。
ダブルリードというのは、普通に手に持つリードの他にもう一本、肩からかけるリードのことです。
これはまず非常に操作性が悪くなりますし、もたついてしまって危険な上に犬にとっても不快だし
飼い主さんもイライラの原因になるので良くありません。
学生の頃、担当犬の送迎の時には必ずダブルリードをすることが学校の規則として決まっていたのですが、
慣れない内は本当に扱いにくくて大変でした。
それに、こういった道具を使っていると、どうしても道具に頼りがちになります。
学生の頃、送迎の時にダブルリードを持っていくのを忘れてしまい、学校に許可をもらってダブルリードなしで、
担当犬のボーダーコリーを送迎したことがありました。
特に引っ張りなどの問題もない子で、とても大人しく歩ける子だったんですが、それでもいつもあるダブルリードがないと
何だか不安で心許なかったのを覚えています。
その時に、いつも「ダブルリード」という便利な道具にどこかで頼ってしまっていたんだなと感じました。
大事なのは道具を使うことではなく、自分のリードワークの技術を向上させる方がずっと効果があります。
現にダブルリードのリードも外れてしまい、犬が逃走するという事件が年に何件もありました。
ハーネスが抜けそうになったら
まずはリードを「緩める」
ハーネスをつけた状態で興奮して飛び跳ねたり、後ずさりをしたりすると、ハーネスが抜けやすい状態になります。
そんな時に、ついリードを引っ張り返したり、リードを短く持って固定してしまう飼い主さんが多いのですが、
これがハーネスすっぽ抜けの原因になります。
なので、こういう時は、リードをすぐに緩めてあげることが大事です。
リードを緩めながら、犬の後ろに素早く回り込むようにしましょう。
引っ張り返してはダメ
それにそもそも、前からであれ後ろからであれ、人間がリードをグイッと引っ張ってはいけません。
人間が引っ張ると、犬も余計に引っ張るようになります。
それを繰り返している内に引っ張りが定着してしまうのです。
よく、まだ散歩デビューしたばかりに会った時は全く引っ張らなかった子犬が、数ヶ月後にはいつの間にか引っ張るようになってしまっている、
という場合は人間の引っ張りが原因であることがほとんどです。
例えば、道路に飛び出しそうになった時などは反動を付けて引っ張り返すのではなく、犬が引っ張る強さと同じ力加減で、
じんわり固定したまま待って上げましょう。
しばらくすると犬は自分から戻ってくるし、それでも来ない時はリードをたぐって自分から犬に近づき、
「こっちに行かない?」と聞いてみましょう。
人間が引っ張り返すのをやめて、固定するだけにしていると犬の突進や前のめりの引っ張りなどはしだいに軽減されていきます。
引っ張りはたいてい人間側に原因があるのと同じで、ハーネスのすっぽ抜けも人間に問題がある場合がほとんどなのです。
すっぽ抜ける状況を作らない
冒頭に書いた同僚の柴ちゃんですが、どういう時に興奮して飛び跳ねてしまうのかと聞いたところ、
「朝の出勤時間帯に車通りが多い通りの歩道を歩くと興奮する」
とのことでした。
柴ちゃんはもともとそばを走って行く車が苦手で、出来るだけ車通りのない道を選んで散歩してもらい、
少しずつ慣れていったことにより今は一台ずつ通り過ぎていくのは平気になりました。
しかし、出勤時間帯の車が何台も連なってビュンビュン走り抜けていく状況はいまだに苦手なのだそう。
その通りを避けて散歩することは出来ないのかと聞いたら、家のすぐ前にある通りなので、
散歩の時には必ず通ることになってしまうとのこと。
それなら時間を少しずらして車通りが減った頃に散歩に出るようにしてもらいました。
そうしたら、ハーネスが抜けるほど飛び跳ねることもなくなり、だいぶ落ち着いて歩けるようになったそうです。
愛犬が興奮したり後ずさりしたりしてハーネスが抜けそうになるのが怖いという飼い主さんは、
まずはそういう状況にならないよう配慮してあげましょう。
なぜ興奮しているのか原因をつきとめ、散歩コースを変えたり時間を変えたりなど工夫してあげるのです。
後ずさりするのはその先に苦手なものがあるか、飼い主さんのリードワークに嫌気がさしているのかもしれません。
苦手なものなら方向転換してあげるなどし、リードワークがまだ上手ではなくちょくちょくリードに無駄なテンションがかかってしまうという場合は、
犬の様子を見ながら自分のリードワークを上達させていきましょう。
嫌がって後ずさりする犬を無理矢理引きずっていく飼い主さんを近所で時々見かけますが、あれは一番良くありません。
もしハーネスが抜けてしまったら
飼い主さんが慌てない
万が一すっぽ抜けてしまった時は、まずはハーネスが外れたことで自分自身がパニックにならないことが大事です。
よく、リードが外れて飼い主さんが慌ててしまい、それが犬に伝わって犬もパニックになって走り出してしまう、ということがあります。
大声で「あ~ダメダメ!」などと言いながら犬を追いかけると、それにビックリして犬が逃げ出してしまう、ということがよく起こります。
会わせず騒がず、その場で立ち止まり「ちょっと待って」と声をかければ犬も振り向いて「なに~?」と立ち止まるか、戻って来るかしてくれるはずです。
そしたらゆっくり犬に近づき、落ち着いてハーネスをつけてあげればいいのです。
飼い主さんの焦りや興奮が犬に悪影響を及ぼすということを、もっと意識しましょう。
ただし、この「ちょっと待って」の対応が効くのは、犬が落ち着いてまったり散歩が出来ている場合に限ります。
グイグイ前のめりになりながら引っ張っているような状態だと、ハーネスが外れたらそのまま走り去ってしまうことも少なくありません。
そうならないために、まずはストレスマネジメントとまったり散歩が出来るようになりましょう。
良好な関係構築が一番の予防策
そもそも犬は人間のそばで暮らすことで進化し、人間と良好な関係を築いてきた生き物です。
そんな生き物が、人間のそばから離れてそのまま逃げて行くというのは大変なことです。
何か突発的なハプニングがあって、パニックになり引っ張ったり後ずさりしたりということは十分にありうることです。
そのままハーネスやリードが外れてハプニングから離れるために逃げて行くということもあるでしょう。
しかしそうでなければ、日常的に興奮しすぎ、日常的なストレス、今の環境が嫌で逃げ出したいなどの問題を抱えているのかもしれません。
犬がストレスなく暮らしていて、十分に落ち着いていれば、突発的なことが起こっても一瞬駆け出すだけで、すぐに戻って来ます。
うっかりリードを落としたり、ナスカンが外れたりしてもゆっくり散歩が出来ていればその場で待っていてくれるのです。
るーこは以前、ナスカンが上手くはまっていなかったのかリードが外れてしまった時も、すぐに気づいて立ち止まり、
「おや?」という感じで待っていてくれました。
これがリードが外れた途端走って行って戻らないというのは大問題です。
犬も飼い主も落ち着いて、まったり散歩をするためには、まずはストレスマネジメントとリードワークの向上が大事です。
よくリードは命綱だと言われますが、命綱はリードではなく、飼い主と犬との良好な関係です。
いい関係を築いていれば、事故や災害などでリードが使えない時でも、特に問題なく一緒に行動出来ます。
まったり散歩ではリードがなくても犬がなんとなく飼い主のそばにいることを目指しています。
のんちゃんもるーこも、ノーリードにしても特に問題なく、離れすぎたりせずにわたしのそばをついてきます。
ダブルリードなどの物は気をつけて大事に扱っていても急に壊れて使えなくなったりしますが、
良好な関係というのは自分が気をつけて大事に扱っていれば壊れたりなくなったりしません。
いつ壊れたりなくなるかわからない物に頼るのはハイリスクです。
一緒にいたら心地よい、一緒にいたら安心出来るという関係を作れば、犬が突然引っ張ったり、
ハーネスが抜けてそのまま逃走ということもなくなります。
[blogcard url=”http://mattari-dog.com/walkthedogmanual-perfect/”]
スポンサーリンク
♪おまけ
観に行って来ました、「クリード 炎の宿敵」!!
とっても良かった。
見終わってしばらく手汗が止まらないくらい興奮してましたw
ロッキーもアドニスも、ヴィクターもよかったけれど、今回のMVPは何と言ってもドラゴ。
先に見に行ったという友人がドラゴのことしか話さなかったのがよくわかった。かっこいい。
かっこいい男っていうのは61歳になってもかっこいいのです。
27日にもう一回観に行きます。
とても1回見ただけで全て理解出来るような内容ではありませんでした。
家に帰ってからロッキー4見まくったのは言うまでもない。
日本ブログ村ランキングに参加しています!クリックして応援していただけると嬉しいです!
にほんブログ村
にほんブログ村
お好きな方をクリック!
スポンサーリンク
このブログの収益の一部は愛護団体に寄付致します。
コメントを残す