犬の「吠え」と上手に付き合えていますか?
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は1日雨でした。
10時くらいに少し小雨になった時に、散歩には行けたのですが、
のんちゃんもるーこも早足で大急ぎだったのでのんびりは出来なかったでしょう。
るーこの散歩が終わってすぐにまた雨が降り始めたので、
止んでいる間に行けただけ良かったのかな。
明日は台風が関東に接近し、あちこちで被害が出ることが予想されていますね。
どうぞ皆さん、十分に警戒して、避難出来る時に避難しておいて下さい。
被害が大きくならないことを祈っています。
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今日のお昼頃、珍しくのんちゃんが外に向かって、低い声で警戒の吠え方をしていました。
すぐにるーこも飛んで行って、同じ吠え方をしたので、何があるのだろうと窓の外を見ると、
庭の茂みがガサガサと動いていました。
よく庭にやって来る猫さんか、山から下りてきたハクビシンか狸でしょうか。
のんちゃんもるーこも、郵便屋さんや宅配便の時と、猫やハクビシンの時とでは、
明らかに違う吠え方をします。
同じ人間でも、郵便屋さんと母の友人の時ではまた違うので、
家の中にいて訪問者が見えなくても吠え方でだいたいわかります。
不審者は追い払ってくれるので、田舎ということもありとても便利です。
わたし自身はとても助かっているのですが、愛犬の吠えにお悩みの飼い主さんは多いでしょう。
よく「吠えをなくすためのしつけ方を教えて欲しい」と言われます。
しかし、吠えは犬の本能であり性質ですので、しつけでどうにかなるものではありません。
そこで今回は、犬の「吠え」とどのように付き合えばいいのかお話します。
吠えはしつけで直せるもの?
犬はオオカミと共通の祖先からイヌとして進化した時に、吠えというものを獲得しました。
その性質が人間にとっても重宝がられ、よく吠える性質を選択育種されてきた歴史があります。
ベルドッグであるポメラニアンや、狩猟犬のビーグルがその例です。
都会では近所迷惑でしかありませんが、田舎ではこの「吠え」はいまだに番犬として重宝がられています。
犬たちもその辺をよくわかっているのか、のんちゃんは千葉でアパート暮らしだった時にはほとんど吠えなかったのが、
長野に来てからは番犬活動に精を出すようになりました。
母は、吠えないようにしつけをしないのかと言いますが、今のところ吠えることで苦情が来たこともないし、
家族が困ることもないし、何より吠えはしつけで直すことが出来るものではありません。
犬が吠えると飼い主のしつけが出来ていないからだと思われがちですが、
そもそも犬が吠えるのは本能であり、しつけとは何の関係もないのです。
犬の「吠え」は人間によって選択育種され、現在の犬が生まれました。
それを今度は迷惑がってしつけて直そうというのはあまりに身勝手な話ではないでしょうか。
興奮やストレス吠えは問題
番犬活動は犬にとって正常なものですが、興奮やストレス、不安や恐怖による吠えは犬にとって問題で、
不適切な接し方や環境に原因があることが多くあります。
いわゆる要求吠えというのは、興奮吠えに飼い主がご褒美を与えて強化してしまっていたり、
サークルに閉じ込められていることによる恐怖や不安で「出してよ~」
と言っているという場合がほとんどです。
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それって本当に「要求吠え」ですか?
こういう時、しつけた方がいいのは犬ではなく飼い主です。
吠えで問題になるのはいつまでも吠えていることです。
同じ番犬活動でも、訪問者に対して数回吠えるのと、訪問者が帰るまで吠え続けているのとでは違います。
ストレス・興奮レベルが高いとこうなるので、ストレスマネジメントが解決策になります。
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番犬活動は認めてあげよう
よく、訪問者に全く吠えないようにしたい、と言われることがありますが、
わたしは犬である以上吠えを完全になくすのは不可能だし、必要ないと思っています。
訪問者に吠えるというのは仲間に危険を知らせているのです。
これはのんちゃんの吠えがとてもわかりやすい。
るーこが窓の前に仁王立ちになって訪問者に吠え、自分で撃退しようとしているのに対し、
のんちゃんは数回吠えるとわたしのところに来て「誰か来たよ!どうする?」と相談します。
そこで立ち上がり「大丈夫だよ」と声をかけ、わたしが外で対応すると吠え止むのです。
これでいいのです。
他に見張り番がいれば吠えない
のんちゃんは、長野に来てしばらくは番犬活動に精を出していたのですが、
るーこが1歳になるくらいの頃、それを真似て番犬活動を頑張るようになりました。
すると、興味深いことにのんちゃんはほとんど吠えなくなり、るーこが番犬活動をしてもそれを見ているだけで、
それでもちょっと不安なのかわたしのところに来て「誰か来たよ」と相談するだけになりました。
危険を知らせてくれる見張り番が他にいれば、あとの犬たちは安心して休んでいられるようになるのです。
なので、飼い主がその見張り番を買って出て、安全確保をしているよということを犬に示せば、
警戒吠えは減っていくのです。
このことはトゥーリッド・ルーガス著の「Barking」の中にも書かれています。
ルーガスの愛犬は夜中にヘラジカが庭に来るたびに吠えていたので、
眠れないためルーガスはそれをやめさせようとしました。
ここで叱って辞めさせるのではなく、ルーガスは犬が吠えるたびに起きて行って、
犬の前に立ち、自分がヘラジカに対処しているということを犬に見せたのです。
毎回これをやっていたら、3日目には吠えなくなりました。
そのかわり、庭のリンゴの木をヘラジカに食べられたともあります。
ルーガス自身は、犬が誰か来たことを吠えて知らせてくれるのは助かると書いています。
わたしも同感です。
犬たちが吠えて知らせてくれれば、ドアチャイムが鳴らされる前に外に出て行くことが出来るし、
チャイムが鳴ったことで更に犬たちの興奮を煽ってしまうことも防げます。
うちは庭を通って玄関までの距離があるので、その間に犬たちが知らせてくれれば、
チャイムを鳴らされることを防げるのです。
犬たちが吠えて知らせてくれて、あとは飼い主がきちんと対処してくれる、
ということがわかれば、犬もいつまでも吠えていることはなくなるでしょう。
都会などの集合住宅では、近所迷惑ということを考えると、
特にこの「飼い主の対処」が大事になるでしょう。
集合住宅では、常に人の気配がするため、外の廊下を人が歩いても吠えないでいられる犬は多いですが、
そのため飼い主が気づく前にチャイムを鳴らされてしまうこともありますし、
その結果興奮した犬がいつまでも吠えているということになりやすいのです。
人が来る時は、事前に電話してもらって飼い主が外で待機して対処するなど工夫が必要です。
宅配便でも、訪問前に電話をしてもらうように、事前に備考欄などに書いておくことも出来ます。
吠えとは上手く付き合おう
犬の吠えとは上手く付き合っていくことが必要です。
訪問者への吠えはなくそうとして躍起になるよりも、ありがたく受け止めましょう。
そして、「教えてくれてありがとね、後は任せて」といった感じで、
犬と訪問者の間に立ち、自分が対処していることを犬に見せてあげましょう。
そうすると、飼い主に知らせたら自分の役目は終了と理解してくれます。
あるいは全部飼い主にお任せになります。
留守の時は、「犬が吠えるのでチャイムを鳴らさないように」という旨の張り紙などを
玄関のドアにしておくとわかりやすいでしょう。
しつけで犬の吠えをなくすという一方的な発想ではなく、もっと犬の立場になって考えてみると、
どうすればいいのか、犬の吠えとの上手い付き合い方がわかってきます。
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♪おまけ
雨です。
暇です。。。
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