夫婦喧嘩は犬も食わぬは本当?
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は夫婦喧嘩が犬に与える悪影響についてです。
犬を飼ってらっしゃるご夫婦に質問です。
Q.愛犬の前であなたたちが喧嘩をすると、愛犬はどういう反応をしますか?
「仲裁に入ってくれる」とか「2人の間でお腹を見せて空気を和らげてくれる」とか、
そんなメルヒェンな回答を求めているわけではないことはブログを読んで下さってる方ならおわかりですね。
舌をペロッとしていないか、オロオロと逃げ惑ったりしていないか、ハウスに引きこもったりしていないか、
別の部屋に逃げて行っていないか、手や床をしきりに舐めたりしていないか、
要するに喧嘩している間、犬にカーミングシグナルやストレス行動が見られないかということです。
喧嘩していると犬の様子にまで注意を向けられないという方がほとんとですが、
多くの犬は何かしらのストレスサインを出しています。
ちなみにうちの実家トイプーは両親が喧嘩するとその後やけ食いし、翌日お腹を壊します。
これもストレス行動の一つです。
何が言いたいかというと、犬の前で喧嘩すんなよってことです。
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目次
喧嘩や言い争いが犬に与える悪影響
大声や怒鳴り声はストレスのもと
夫婦での喧嘩に限らず、家族間での喧嘩や言い争いは、少なからず犬に悪影響を与えます。
そもそも、感情を昂ぶらせて大声で叫んだり怒鳴ったりしている人というのは、犬に限らず同じ人間でも怖いですし、
身の危険を感じる存在です。
例え自分が怒鳴られているのでなくても、嫌な気分になるし、出来るだけ近寄りたくないと思いますよね。
犬にとっても人にとっても、大声や怒鳴り声というのはストレスの大きな原因になります。
日常的に大声や怒鳴り声を聞いている人は脳が萎縮し、正常な判断が出来なくなると言います。
これと同じことが犬にも確認されているのです。
日常的に怒鳴られたり、飼い主さんの喧嘩や言い争いを見ている・聞いている犬が体調を崩しやすく、
ウンチが緩くなったりフケが出やすいというのはよくあることです。
常に落ち着きがなく、散歩の時に引っ張ったり、家の中で落ち着かずにウロウロして飼い主さんの後について行っていたり、
毛が赤くなるまで手や足を舐めたりというストレス行動も多く見られます。
また、日常的でなくとも、単発的にひどい喧嘩や言い争いをしたという翌日に、犬が急に拾い食いをしたり、
物を壊したりなどのストレス行動をしたり、お腹が緩くなったりなど体調を崩したということもあります。
夫婦喧嘩や家族間での言い争いで起きる大声や怒鳴り声は、犬にとって大きなストレスになるのです。
飼い主の不仲は犬を不安にさせる
夫婦喧嘩については、あなたも子どもの頃に両親が喧嘩しているのを目の前で見たという経験があるかもしれませんが、
その時どういう気持ちになったでしょうか。
夫婦喧嘩の翌日、顔も合わせず話もしない両親を見た時の気持ちを思いだしてみて下さい。
不安になったり、何か自分が悪いことをした気持ちになったりしたのではないでしょうか。
両親の仲をとりもとうと、わざと明るい話しをしたり、ちょっとバカなことをやって笑わせようとしてみたり、
子どもなりに気を遣って気疲れしたという経験がある人も多いのではないでしょうか。
犬もその時のあなたと同じ心境になっているのです。
大好きな飼い主同士が不仲であることを喜ぶ犬はいません。
2人の間を困ったようにウロウロしたり、2人が怒っていることを感じ取って自分が怒られているような気になるでしょうし、
飼い主を落ち着かせようとありとあらゆるカーミングシグナルを試すでしょう。
そうこうしている内に犬も気疲れし、体調を崩したりストレス行動が見られるようになるのです。
両親の不仲は子どもにとって何よりの苦痛ですし、犬にとっても飼い主の不仲は苦痛なのです。
飼い主に怯え懐かなくなる
これは以前、学生時代の恩師から聞いた話なのですが。
毎日毎日、飼い主夫婦のひどい言い争いを近くで聞いていた犬は、人間の大声、ちょっとでも強い口調、
それが例え笑い声でも大きな声だと過剰反応して逃げて行くようになり、最終的に飼い主にも怯えて近寄らなくなってしまったそうです。
家では飼い主が喧嘩していなくても尻尾を股に巻き込んでハウスの中に避難。
飼い主がどんなに「大丈夫だよ」と優しく声をかけても見向きもしない。
大好きだったご飯も食べなくなり、お散歩にも行かなくなってしまったそうです。
犬をここまで怯えさせるなんてどんな夫婦喧嘩したんだとそっちの方が気になりますが、
あれから5年たった今、飼い主さん夫婦は離婚して奥さんが犬を引き取ったそうですが、
いまだに可哀想なくらいビクビクして生活しているとのことです。
ちょっとしたことで毎日のように言い争いをし、喧嘩に発展するというご夫婦は今や決して少なくはないのかもしれませんが、
毎日のようにそれが続くと、愛犬の心に大きな傷を残してしまうのです。
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勘違い?夫婦喧嘩に対する犬の反応の意味
喧嘩で強い方の言うことをよく聞くようになる?
知恵袋を見ていると、夫婦喧嘩に対する犬の反応について、こんなことを言っている人がいました。
夫婦喧嘩を犬は観察していて、より強いと思った方の言うことを良く聞くようになる。
弱いと判断した方の言うことはあまり聞かなくなるそうです。
何かの番組で検証していたとのことで、上下関係を大事にする犬は力関係をしっかり見極めて、
より強い方につくのだということでしたが、これは間違いです。
より強い方ではなく、より怖いと思った方に、
言うことを聞くようになるのではなく、ご機嫌取りをするようになるのです。
この人は怒ったら怖い、怒ったら面倒な人だと思ったら、出来るだけその人を怒らせないよう、
ご機嫌取りをするというのは人間も同じですね。
言うことを聞いておけば怒られないので、犬は自分の身を守るために、とりあえず怖い人の言うことを聞くようになるのです。
犬の首を思いっ切り絞めて服従訓練や強制訓練するトレーナーの言うことを犬が聞くようになるのと同じ理由ですね。
喧嘩で勝った方の人が帰宅した時に、真っ先に走って行って尻尾振って出迎えるのは、
その人を尊敬しているわけでも何でもなく、ただのご機嫌うかがいなのです。
対等な関係であれば、出迎えには来てもちょっと挨拶して終わりでしょうし、出迎えになんて来ずにベッドで寝そべったまま「おかえり」だけのことだってあります。
喧嘩で勝ったから力が強く尊敬にするに値する、だなんて犬は思っていないということです。
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飼い主を笑わせようとする?
よく、飼い主同士が喧嘩しているとその間に割って入って、お腹を出して見せたり、
飼い主の口を交互に舐めて回ったり、おもちゃを次々持って来たりして、飼い主を笑わせようとする、と言われています。
これについてはカーミングシグナルという言葉が出て来てから少しずつ誤解も解けてきているようなのですが、
皆さんご存じのようにお腹を見せたり口を舐めたりというのは犬のカーミングシグナルです。
自分が怖いと感じていてそれを落ち着かせるためにやっているのと、怒鳴り合っている飼い主さんを落ち着かせるためにやっているのです。
おもちゃを持って来るというのは、それで遊んでいる時飼い主さんが楽しそうだったということを覚えていて、
怒り一色に染まっている飼い主さんの心を楽ししませようとしているのです。
これは飼い主さんを笑わせようとしている、と言えるかもしれませんね。
犬がこうした努力をした結果、飼い主さんが本当に笑って喧嘩をやめてくれればいいですが、
犬を無視してそのまま喧嘩続行してしまったら犬の努力は報われませんね。
見せない・聞かせない対処法
犬にとって悪影響でしかない夫婦喧嘩ですが、夫婦でいる以上回避することは不可能なものでもありますね。
わたしはまだ結婚してないからわからないし、これから先も結婚なんてするつもりないので一生わからないのだと思いますが。
犬にとって一番いいのは、夫婦喧嘩を犬に見せない・聞かせないことです。
そこで、わたしの友人・知人夫婦がやっている、夫婦喧嘩を犬に見せない・聞かせないための対処法をご紹介します。
車の中でやる
まずは、喧嘩が始まってしまったら一度家を出て、車の中でやるというもの。
この友人夫婦の家には子どものいるのですが、子どもと愛犬に夫婦喧嘩を見せないために、
喧嘩は車の中でやるというルールがあろうそうです。
なので険悪な空気になるとどちらからともなく車の鍵を手にし、家を出て車に乗り込むのだとか。
場所を移動するだけで少し冷静にもなれるとのこと。
また、翌日にまで喧嘩を引きずらないためにその場でとことん話し合って解決し、
子どもと犬の前では夫婦の険悪な雰囲気を出さないようにしているのだそうです。
外を歩きながらやる
都会では車がないというお宅もあるでしょう。
そこでもう一組の友人夫婦は、喧嘩が始まると家を出て、外を歩きながら喧嘩するのだとか。
これがけっこう効果的なようで、まず、外で人の目があるということから必要以上にヒートアップしない、
歩くことで次第に心が落ち着いていくといった効果があるそうです。
歩くと心が落ち着くというのはわたしも経験あるので、よくわかりますね。
しばらく歩いて怒りが落ち着いた状態で家に帰ると、それから冷静な話し合いが出来るそうです。
外に出る時は家に犬を残していくわけですから、戸締まりや火の元の確認はきちんとしておきましょうね。
いくら怒りで頭に血が上っていても、犬の安全確認を忘れてはいけませんよ、とのことです。
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夫婦喧嘩は犬も食わないとは言うけれど
夫婦喧嘩は犬も食わない。
つまり、夫婦喧嘩はしょっちゅう起こることであり、すぐ仲直りするから仲裁に入るのは馬鹿馬鹿しい行いであるから
気にすることはない、といったことわざがあります。
しかし、飼い主夫婦が喧嘩をしていたら、犬は大いに気にしますし、ストレスの原因にもなるのです。
強い不安や恐怖も感じますし、犬にとっては悪影響しかないと言えます。
仲直りせずにそのまま離婚してしまう夫婦だって多くいますしね。
飼い主の離婚は犬にとって大きな問題です。
もとは他人同士が一緒に暮らしていれば喧嘩は避けられないことではありますが、
それを犬に見せたり聞かせたり、ましてや犬が目の前にいるのにも関わらずやってはいけません。
犬が原因での喧嘩なんてもってのほかです。
もしやるのならば、犬に見えないところ、聞こえないところで、犬にストレスや恐怖を与えたり、
不安にさせたりしないように気をつけてあげて下さいね。
♪おまけ
近くの公園がすっかり紅葉してきました。
秋ですね。
わたしはこれくらいの時期が一番好きです。
春も好きなんですが、春のあののぼせるような暖かさはどうも苦手で、
いつも何かしら体調悪くしてますね。
ところで秋と言えばわたしは食欲の秋なのですが。
昨日、わたし遅番で帰りが11時くらいだったんですけど、お風呂上がって12時頃、
どうしてもお腹すいてカップヌードル食べちゃいました。
ダメだとわかっていても、深夜のあの異常な食欲ってどうしようもないですよね。
犬たちと一緒に「運動の秋」にも力を入れようと思います。
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