犬の献血について!必要なのは飼い主の「善意」…だけ?

犬の献血に必要なのは飼い主の善意だけ?

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

昨日、テレビで見たとある動画…

ナメトコシーターが、頭から離れません。
というか、その言葉の意味が。

今日1日、ふとした時に動画に出てくるヤツの顔、動き、そして意味が、
ふとした瞬間に思い出されて接客中に何度吹き出すのを耐えたかわかりません。

見た瞬間の破壊力も尋常じゃなかったけど、後からジワジワくるこの破壊力も凄まじいです。

皆さん一度、YouTubeなどでご覧下さい。

動画貼ろうかと思ったんですけど犬ブログなのでさすがにやめました。

いいですか、ナメトコシーターですよ。

是非ご覧下さいませ。

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今日は7時からテレ東でやってたどうぶつピースの「動物救急病院密着 24時SP」を見てました。

わたしも専門学生時代に、同じように24時間体勢の動物病院で研修したことがあって、
そこで体験した色んなことが思い出されて、見ててけっこうしんどいものがありました。

夜勤も体験させてもらったんですが、夜中に運ばれてくる子ってだいたいが重篤な子で、
そのまま治療の甲斐なく亡くなってしまう子が本当に多かったです。

わたしが3ヶ月で体験したことなんて、あの病院の獣医さんや看護師さんに比べたら
本当に大したことないんだろうけども、それでも共感出来る部分はありました。

夜中に24時間の救急動物病院に電話かけると、何で電話出たスタッフさんはあんなにけだるげな声なんだろうって、
ずっと思ってたんですけど、実際に夜勤体験してみることで、ああこりゃけだるい声にもなるわって思ったり。
テレビ出てた獣医さんもけだるそうな声でしたよね。
けだるいと言うよりも、冷静に色んなこと考えながら応対してるせいだと思うんですが。

なんとか動物園とかみたく動物を娯楽に使った番組と違って、ああいうドキュメントって
生の現場を見られるので時々やってると見るんですが、今回はちょっと気になることがありました。

それは、犬の献血について。

番組の中でも、敗血症だったかな?で、貧血がひどい犬に対し、大型犬の飼い主さんが愛犬の血を提供するという、
いわゆる犬の献血が行われているシーンがありました。

飼い主さんの善意により、ひとつの小さな命が救われたという、美談にまとめられていましたが、
わたしはちょっとこれに待ったをかけたいのです。

犬の献血に必要なのは、本当に飼い主さんの善意だけなのでしょうか?
実際に体に針を刺され、血を抜かれるのは犬なのに?

今回は犬の献血について、ちょっとお話をしたいと思います。

 

犬にも「献血」がある?

まず、犬にも献血ドナーというものがあるということを、ご存じない飼い主さんも多いのではないでしょうか。

人間のように公的な血液バンクは認められてはいないのですが、犬も人間と同じように、
病気や怪我などで血が足りなくなってしまった場合に、献血で助かるケースがあるのです。

そういった時のために、必要になってくるのが「献血ドナー」や「供血犬」たちです。

先ほども言ったように人間のような公的な血液バンクがないので、各動物病院ごとに
血液を確保しておく必要があります。

血液は長期保存しておくことが出来ないため、手術などで血液が必要になるごとに
必要な血液を確保する必要があります。

病院によっては「供血犬」といって輸血するための犬が飼われていることもあり、
輸血が必要な犬が病院にやって来たらその犬から輸血を行います。
動物病院の院長さんが、大型犬を飼っている場合はその犬が「供血犬」であることが多いですし、
そのために大型犬を飼っているという獣医さんもいます。
わたしが今通っている動物病院の院長さんも、「供血犬」としてGレトリバーを飼っています。

しかし、大型犬を飼えるような病院は多くないですし、獣医さんが多忙のため自分では犬を飼わないという人もいます。

そういう時に必要になってくるのが、「献血ドナー」として登録されている犬の飼い主さんに連絡し、
定期的に採血させてもらったり、必要な時に連れてきてもらって輸血をさせてもらうようになります。

今回、番組に登場したラブラドールちゃんたちも、この「献血ドナー」のようでした。

「献血ドナー」はあくまで飼い主さんの善意

「献血ドナー」とはいえ、犬が自分で登録するわけではありません。

登録するのはあくまで飼い主さんであり、飼い主さんの善意によるものです。

番組のラブラドールちゃんの飼い主さんも、かつて愛犬をがんで亡くしたことがあり、
その治療の時に誰かが血を分けてくれていたのでは?
それなら自分がドナーに登録することで他の誰かを助けられるのでは?
と思ったことがきっかけで、ドナー登録をしたとのことでした。

結果、血を必要としている貧血で血が足りないトイプーちゃんが、
ラブラドールちゃんの献血により一命をとりとめました。

誰かの善意が、また別の善意を生み出し、命を救ったのだと考えると素晴らしいことですし、
助けてもらった愛犬の飼い主さんも心から感謝するでしょう。
わたしも、のんちゃんやるーこが誰かの善意によって助けてもらったら、
言葉では言い表せないくらい感謝するでしょう。

「供血犬」や「献血ドナー」は必要な存在であり、そのおかげで救われる命があるのは確かです。

しかし、美談では終わらせてはいけないと、わたしは思うのです。

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血を提供するのは犬

まず、献血として血を提供するのは、あくまで犬です。

先ほども言いましたが、犬が自分でドナー登録するわけではありません。

ドナー登録する飼い主さんはみんな、善意でやっているのだろうと思うのですが、
そこに犬自身の気持ちは全く反映されていないのです。

わたしは「供血犬」や「献血ドナー」の存在を知った時から、ずっとそのことが引っかかっていました。

犬はそもそも、献血なんてものは知らないでしょうし、なぜ自分が痛い思いをして
血を抜かれているのかだってわからないでしょう。

犬は確かに弱っている仲間を気遣ったり、助けたりする優しい生き物です。
犬がもし「献血」といったものを知ることが出来たら、多くの犬はドナー登録するかもしれません。

しかし犬が献血などというものを知らない現状では、ドナー登録は飼い主の善意という名のエゴに思えてしまうのです。

犬にとっては負担が大きすぎる

まず、献血のためには血を大量に抜く必要があります。

採血というのは多くの犬にとって負担になりますし、ほとんどの犬が嫌がるでしょう。

人間であれば、献血のためにと血を抜かれている間大人しくしていることも出来ますが、
犬はそうはいきません。
何しろ、献血は犬自身の意思ではないからです。

献血に必要な血を抜くためには時間がかかりますし、その間動いたり暴れたりすると針が抜けてしまうため、
暴れる子は獣医師や看護士が押さえることになります。

それでも暴れてしまう子は、麻酔をかけて大人しくさせられることもあります。
今日の番組に登場したドナーのラブちゃんも、全身麻酔をかけて採血の間眠らされていました。

麻酔というのも、犬にとっては大きな負担になります。

これも自分だったらと考えてみて欲しいのですが、何も告げられずにいきなり知らない場所に連れて行かれ、
腕に注射針を刺されて暴れたら押さえ込まれ、それでも暴れていたら麻酔をかけられたら、
あなたならどう思うでしょうか。

人間不信になるのではないでしょうか。

実際にのんちゃんは、一度病院で献血のために採血された時に、嫌がって暴れるのを病院スタッフに無理矢理押さえ込まれ、
以来しばらく人間不信になり、今でも動物病院は大嫌いで、採血の時は鼻に皺を寄せて怒ります。

友人や知人にも何人か愛犬をドナー登録している人がいるのですが、献血以来、人間が苦手になったり
動物病院に行くと発狂して暴れるようになったとかいう子が2,3頭います。

それだけ、献血のための採血とはいえ、犬にとっては負担が大きすぎるということです。

飼い主さんは愛犬をドナー登録する前に、献血で愛犬にかかる負担やストレスのことも考えてあげて欲しいのです。

動物愛護の観点から問題がある

動物病院で献血のために飼われている「供血犬」は、動物愛護の観点から言うと問題があります

獣医さんが愛犬として飼っている場合は問題ないでしょうが、動物病院のバックヤードで、
狭いケージに入れられて1日のほとんどを過ごし、献血以外には特に活躍しないような犬は問題ありです。

研修で行った動物病院にもレトリバーが2頭、供血犬として飼われていたのですが、
中で方向転換するのがやっとのような狭いケージに1日中閉じ込められて、
散歩にも連れて行ってもらえず、ケージから出られるのは1日2回、ケージの掃除の時にベランダで15分ほど遊ぶ時だけでした。

そんな状態なのでストレスレベルも高く、一定間隔で高い声でずっと吠えていたり、尻尾を噛んだり足をなめたり、
ケージの中でずっとグルグル回る常同運動など、ストレス行動が多く見られました。

救急病院でしたので、供血犬として活躍する機会は月に何回かあったのですが、
採血の時は全く大人しくしておらず暴れ回り、看護士さん総出で押さえられてようやく採血が出来る状態でした。
手に負えずに麻酔をかけられたのも一度や二度ではありません。

散歩に行けないので爪が伸び放題でしたし、ケージの中でウンチやオシッコを踏むので
悪臭もひどかったです。

オーストラリアで見た供血犬は、ここの病院よりはマシな状況でしたが、それでも1日のほとんどを
病院の狭いケージの中で過ごしているという状況は変わらず、今思い返すとストレス行動も見られたなと思います。

他にも大きめの動物病院に研修に行った同級生から、そこで飼われていた供血犬の話を聞きましたが、
環境は似たり寄ったりでショックを受けている学生も多くいました。

一般の飼い主さんがこんな飼い方をしたいたら、間違いなく虐待になります。

しかし、動物病院で「供血犬」として飼われている犬には、こんな仕打ちがまかり通ってしまっているのが現状です。

病院にやって来る命を救うために輸血が必要で、そのために供血犬が必要なのは確かですが、
必要不可欠な存在なのであればもっと良い環境で、犬として尊重してあげて欲しいと思うのです。

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犬の気持ちを無視しないで

ドナー登録に必要なのは飼い主の善意だけであり、犬の意思はそこには反映されてはいません。

善意で登録した飼い主さんは、自分が誰かのために必要なことだと思うと、
「愛犬だってきっとそう思ってくれてるはず!」と自分の考えを愛犬に投影してしまいがちです。

しかし、愛犬は本当はどう思っているでしょうか?

動物病院が苦手だったり、採血の時に暴れてしまうくらい嫌がってはいませんか?
そういう子は間違っても献血ドナーに登録するべきではありません。
病院嫌いに拍車をかけますし、人間不信に陥ってしまうこともあります。

こう言うと、献血を全否定しているように思われるかもしれません。
しかし、わたしも献血は必要なことだと考えていますし、いつかうちの犬たちが、
誰かの献血で命を取り留めることがあるかもしれません。

でも、嫌がっている犬を無理矢理押さえ込んだり、病院で1日中閉じ込められて虐待されているような犬たちから、
血を抜いて輸血されても何だか複雑な気分になるだろうなと思うのです。

「善意」は素晴らしいものです。

だからこそ、愛犬の気持ちを無視したエゴにならないようにして欲しいと思います。

せめて、押さえ込んだり、麻酔をかけたりしなくてもいいくらい、採血の間大人しくしていられるようになってから、
ドナー登録してあげた方が犬への負担も少なくて済みます。

供血犬を病院で飼うなら、病院スタッフの誰かが愛犬として可愛がり、ストレスフリーな犬らしい生活をさせてあげた上で、
採血に慣れさせて供血犬として活躍させてあげて下さい。

犬たちの犠牲の上に、飼い主の「善意」だけで献血が成り立っているのだとしたら、
それはどこか間違っているのだとわたしは考えます。

 

おまけ

ベンチの上の何かが気になる…

が、がんばれ・・・!
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