ボール投げ、引っ張りっこ、強制運動になってませんか?

   

こんにちは!

犬たちに座椅子もクッションも占領されている犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。

我が家にクッションがやたらあるのは犬も使うせいです。

さて今までお散歩関連の記事で、何度か「強制運動」について少し触れてきました。

今日はその「強制運動」に関するお話です。

 

「強制運動」とは?

例えば、我が家のシェルティ(以下シェル太)は、ボール投げ遊びが大好きです。

ボールに限らず、おもちゃでも靴下を丸めたのでも、「投げろ!」と持ってやって来ます。投げてやると大喜びで追いかけて、教えたわけではないのですがくわえて持ってきます。

それをまた投げてやると、また大急ぎで追いかけて持ってくるのです。

しかし、5回から多くても10回も繰り返すと、持ってくるのをやめてお気に入りの座椅子やクッションに持って行って一人遊びを始めます。

もうシェル太の中では満足したということです。

でも、ここで強制的に投げたものを持って来させ、また投げて取りに行かせるということを繰り返すと、それは「強制運動」になるのです。

同じように引っ張りっこが大好きなボーダーコリー(以下ボダ子)も、10分も遊べば満足して「もういい」と顔を背けます。そこで飼い主がもっと遊びたいからとおもちゃをくわえさせ、引っ張りっこを強制的に継続すると、それも強制になるのです。

つまり、ボール投げなり引っ張りっこなり、やる意思のない犬に対してそれをやらせることが「強制(運動)」になるのです。

強制運動の動画紹介

以上の説明を踏まえた上で、この動画をご覧下さい。3分ほどの動画です。

犬に強制的に引っ張りっこをさせているいい例です。

動画の目的は「興奮抑制のトレーニング」ということで、そのやり方についても色々言いたいことはありますが今回それはおいといて。

動画の犬は、一見すると尻尾も振ってますし楽しそうに遊んでいるように見えますが、まずは尻尾を見て下さい。

飼い主との引っ張りっこが始まると、尻尾が左に寄っているのがわかるでしょうか。尻尾が左に寄っているのは、犬の「不快」な気持ちを表しています。

飼い主が「アウト」と言うと、白目が見えています。これもストレスシグナルの一つです。

更にその後、飼い主が立ち上がって「犬の興奮がおさまるのを待って」いますが、その時に犬の注意が近くに来た女性の方に向いています。引っ張りっこを楽しんでいるのであれば、おもちゃに集中しているはずですし、注意がよそに向くこともないはずです。

再び遊びを始めた時に、すぐにおもちゃを離してしまうのも、楽しくないからです。

飼い主が「子犬に勝たせる」ためにおもちゃを離した時、一人遊びしている方が犬の尻尾は右寄りで、楽しそうに見えます。

またおもちゃを取られた時、犬は再び白目を見せ、飼い主に撫でられると舌をペロッとして前足を上げます。おもちゃを差し出された時もなかなかくわえようとしません。

それに、引っ張りっこをしている時にだいたいが飼い主が立ち上がった状態のため、首が上を向いてしまって苦しそうです。犬と引っ張りっこをする時は、必ず犬と同じ目線になってあげましょう。

引っ張りっこを強制されてストレスを感じていることがよくわかる動画です。

遊びの終わりは犬に決めさせよう

要は、犬が満足した時点でボール投げなり引っ張りっこなり、遊びをやめてあげればいいのです。

しかし、なぜかいまだに多くの飼い主が誤解している「犬との遊びの始まりと終わりは飼い主が決めなければならない」という都市伝説的な考えが邪魔をするんです。

犬がもう疲れた、もう飽きた、と自分のタイミングで遊びをやめることは、なぜかしてはいけないとされているのです。

犬が疲れたのならやめてあげればいいじゃないと思うのですが。

そもそも、ボール投げも引っ張りっこも、犬が遊ぶためのもので、犬が主役で楽しむためのものなのではないのでしょうか。

犬が楽しんで自主的に行っている内は「楽しい遊び」なのですが、それが強制になってしまえば、つまらない退屈なものでしかないのです。

人間だってそうでしょう。

強制的に連れて行かれる二次会の、なんとつまらないこと。

 

運動も遊びも強制しない

同じように、人が乗った自転車に犬を併走させる引き運動も、走りたくない犬を無理に走らせている時点で強制になります。

犬にゆっくりにおい嗅ぎをさせ、犬のペースで歩かせてあげるのが犬の散歩です。

そもそも自転車での犬の引き運動は道路交通法違反にあたります。

犬の運動のためにはボール投げをしてあげようとか、引き運動がいいとか、色々と聞きますがそんなものはいわば都市伝説です。

人間が強制するこれらの運動は、犬を無駄に興奮させストレスをかけます。

それよりは、ちょっと車で遠出でもして、人の来ない河原や原っぱでノーリードもしくはロングリードで犬のペースに合わせて、のんびり散歩してやったほうが、ずっといい「運動」になります。

犬に「マテ」をさせて、少し離れたところで読んで走って来るところを写真に撮っている飼い主さんがいますが、それも犬に強制的に走らせる強制運動だと思います。

わたしも以前はやっていたのですが、そうと気づいてからはやめました。

というか、犬たちがカメラ嫌がるので最近まともに写真撮ってないなあ~。

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