まったり散歩の時間と距離はあくまで目安。
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、まったり散歩の時間と距離の誤解についてです。
まったり犬育では、一度の散歩時間は40分~1時間程度、距離は1㎞~1.5㎞くらいを目安にしています。
しかし、ご相談を受けていると愛犬がなかなか帰りたがらないとか、どうしても距離や時間が長くなるというお話をよく聞きます。
その際、時間と距離の目安を誤解していたり、散歩の仕方を誤解しているというケースが多いのです。
1回40分~1時間で1㎞~1.5㎞くらいを歩くまったり散歩というのは、それまでガンガン引っ張ってストレス散歩をしていた犬が、いきなりやろうとして出来るようなものではないのです。
また、まったり散歩が出来るようになることを目指してしまってなかなか上手くいかないと落ち込む飼い主さんが多いですが、まったり散歩というのは目指すものではなくストレスマネジメントをした結果です。
ストレスマネジメントをしてストレスの原因を排除し、規則正しい落ち着いた生活をして、犬がだんだんと落ち着いてまったり犬になってくれば、自然と散歩もまったり散歩になるというものです。
なので、はじめからまったり散歩をしようと思っても出来ないのは当たり前だし、ストレスマネジメントをせずにまったり散歩だけやろうとしても決して上手くはいかないのです。
そこで今回は、誤解されがちなまったり散歩の時間と距離の目安についてと、上手くいかない場合に多い原因について改めて詳しくお話します。
まったり散歩を始めてみたけどなかなか思ったような成果が出ない、上手くいかなくて悩んでいるという飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。
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目安はあくまで「目安」
まったり犬育では「散歩は犬のためのもの」をモットーにしています。
基本的にはまったりつっくりしたペースで歩き、たっぷりにおい嗅ぎをして、あちこち道草しながら犬の歩きたいように歩かせてあげます。
犬の散歩というと、人間のペースに合わせて速足でツケをしながら歩くものと誤解している人がいまだに多いですが、これでは犬のための散歩ではなくただ人間のウォーキングに犬が付き合っているだけになります。
散歩時間が長すぎると犬はかえって興奮するので、1回の散歩は40分から長くても1時間以内くらいが目安です。
まったりゆっくりしたペースというのがイメージしにくいと言われるので、目安としては1回の散歩につき1㎞~1.5㎞くらいを、40分~1時間かけて歩くくらいのペースです。
しかし、何度も言っていますがこの目安はあくまで「目安」です。
天気がいい時などは少し長めになるでしょうし、反対に雨や雪の時などは早めに切り上げて帰宅することもあります。
うちの犬たちも最近は天気が良くて暖かい日が続いているので、いつもより散歩時間も歩く距離も長くなっていますが、これは自然なことです。
また、体調や犬の大きさ、年齢、性格などによっても多少変わってきます。
うちの実家犬のトイプーは今年10歳ですが、1時間ほどかけて500m歩くくらいの散歩をするようになりました。
しかし、近所の同じ年同じトイプードルは、今でも1時間に1㎞以上は歩くそうです。
犬によって個体差があるのも当たり前のことです。
今日の朝散歩、スマホのアプリで距離を測ってみたら、のんちゃんは1.5㎞、るーこは1㎞強でした。
これは暖かくて天気がいい日に長く歩いた時の距離なので、これから暑くなってくるとだんだんと短くなります。
いつもより長く歩いているから興奮しているわけではないし、ストレスがかかっているというわけでもありません。
毎日正確に距離と時間を測って、いつもより少しでも長いと何かストレスになっているのでは?と心配する飼い主さんが時々いるのですが、あくまで「目安」なのでそんなに気にすることはありません。
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「落ち着いてくれば自然とこうなる」という意味
また、この距離や時間の目安は、落ち着いてくればだいたいこうなるだろう、という意味です。
なので、犬にストレスがかかって問題行動が見られるような現状をそのままにしておいて、散歩時間と距離だけこれに合わせればいいというとうなことではありません。
最初に紹介したお悩みのように、なかなか帰りたがらないとか、たくさん歩くというような時には、その原因を考えるところから始める必要があります。
原因1.歩くペースが速い
今までご相談を受けてきた中で9割以上が、歩くペースが速すぎることが原因でした。
その結果、興奮してストレスがかかり、散歩時間と距離が長くなっているのです。
ゆっくり歩くには、犬の引っ張りについて行かずに、じんわりリードにテンションをかけてすぐに緩めるという基本のリードワークが大事です。
これが出来ないままゆっくり歩こうとしても犬にストレスがかかるだけなので、まったり散歩にならないし、いつまでも歩きたがるというのも変わりません。
なので、飼い主さんには出来るだけ早急にリードワークを身に着けてもらわねばならないのです。
原因2.強制帰宅
また、帰りたがらない犬を抱っこしたり引きずったりして強制的に帰宅しているという場合も、帰りたがらない、いつまでも歩くことの原因になっていることが多いです。
犬が自分で帰るまで待つのが基本なのですが、あまりいつまでも駄々をこねられるとイライラしてしまいますよね。
わたしものんちゃんが頑固に帰宅拒否していた頃、30分待ってもまだ拒否するのでいい加減イライラしたことがありました。
抱っこしたり引きずったりで強制的に帰宅すれば早いのですが、それだと強制帰宅そのものがストレスになってますます帰りたがらなくなります。
「そろそろ引き返そうか」という交渉にのってくれればいいのですが、多くの飼い主さんははじめから交渉が上手くできるわけではありません。
なので、ストレスマネジメントの徹底とともに、少しずつ変化が見られるようになっていきます。
また、応急処置として、散歩後にガムやヒマチー、牛の蹄やシカの角など、犬に好評なおやつを与えることも犬の自主的な帰宅を促すのにおすすめです。
ただ、こういった固くてかじるタイプのおやつは一度に食べきれないので、途中で取り上げなければなりません。
「ちょうだい」が出来ない場合は、チーズや肉を巻いた柔らかいタイプで一度に食べきれるおやつを与えましょう。
おやつをあげることで、自分自身と犬のイライラを解消しつつ、ストレスマネジメントも徹底していきましょう。
おやつを使うのはあくまで応急処置なので、ストレスマネジメントをせずにいていいわけではありません。
ストレスマネジメントの徹底が第一
繰り返しになりますが、引っ張りにしろ何にしろ、愛犬の問題行動(ストレス行動)にはストレスマネジメントがまず第一です。
ぐいぐい歩く原因には、日常生活でのストレスレベルの高さも大きく関わっているのです。
特にサークルに1日閉じ込められるような飼い方をされている犬は、散歩時間に大興奮する傾向があります。
のんちゃんもストレスマネジメントを始めた直後は小走りで1回の散歩につき3㎞から長いと5㎞以上歩いていました。
途中で切り上げて帰ろうとするとその場で座り込んで岩のように動かなくなるので本当に困ったものです。
そんな時に、1㎞40分で切り上げようとしても到底無理な話なのです。
ストレスマネジメントを徹底しながら、ストレスが少しずつ減っていく中で、「ゆっくり歩こうね」とか「もう帰らない?」という交渉を少しずつしていくのです。
最初の数か月は交渉なんてほとんど聞く耳持たずで、頑として動きませんでした。
のんちゃんが座り込まずにスムーズに帰るようになるには、1年近くかかったように思います。
今までたくさん歩いてきたのを、今日から急にここで帰ろうと交渉しても犬にさらなるストレスをかけるだけになります。
まずは、基本のリードワークでまったり歩くようにしましょう。
そして、日常生活のストレスを減らします。
もし、自分ではやっているつもりなのに、まだたくさん歩きたがるとか、帰りたがらないという場合は、思っているほど上手く出来ていないのかもしれません。
例えば、散歩の途中で走らせてしまっているとか、家族がボール投げをさせているとか、叱ったり命令する人がいるとか、家の中で落ち着けないとか、夫婦喧嘩がしょっちゅうあるなどは、割とありがちな原因です。
人間は「これぐらい大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、犬の平穏な暮らしへのダメージは思う以上に大きいのです。
まったり散歩はストレスの軽減とともに少しずつできるようになるのです。
もっと言えば、ストレスが減ってくれば自然と出来るようになるのです。
何がストレスの原因かわからないという方は、コチラの記事「あれもこれもストレスの原因?犬のストレッサーは飼い主次第で回避可能」に詳しくまとめていますので、あわせて読んでみて下さい。
また、まったり散歩のコツややり方についてはコチラの記事「【完全版】まったり散歩マニュアル」にまとめていますので是非読んでみて下さい。
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♪おまけ
最近のお気に入り。
ほうじ茶ラテ♪
簡単に作れるし、砂糖入れなくても牛乳のおかげでほんのり甘いし、夜寝る前に最近毎日飲んでいます。
「大家さんと僕」の漫画に書かれていたけど、ほうじ茶ってカフェインが少なくってリアニンっていうリラックス成分がたくさん含まれているんですってね。
そのせいなのか、最近寝つきがいいし、朝スッキリ起きられます。
のんちゃんとるーこの散歩にもゆっくり行けるね。
実は最近ひっそりダイエット中なのですが、ダイエットのお供にも最適です。
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