こんにちは!
毎朝、犬たちによる目覚めのキスで朝を迎える犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。
わたしの朝はほのかに獣臭がします。
さてこのおはようのキスもそうですけど、犬ってよく「舐め」ますよね。
うちの犬たちは朝起きた時と夜寝る時に、それぞれ5分くらいずつ人の顔をなめ回していきます。わたしの1日は犬に舐められることから始まり、舐められることで終わるのです。せっかくクリームなんて塗っても台無しですがそれはまあよしとしましょう。
こんなに舐めるのが大好きなのだからこっちがお返しに舐めてやろうとしても、露骨に嫌そうに顔背けるんだから不思議ですね。
目次
なぜ舐める?
なぜこんなに犬が人の顔を舐めるのかというと、子オオカミの行動が関係してくると言います。
子オオカミは、親オオカミの口元を舐めて食べ物をねだり、親オオカミは子どもに口元を舐められた刺激で意の内容物を吐き出し、子どもに与えるのだそうです。
犬はオオカミのネオテニー(幼体化)であり、犬が子どものうちは飼い主は子犬の親であるべきだというのは以前話した通りです。
その辺に関してはコチラ⇒これから子犬を飼うあなたへ「一緒に寝てあげて下さい」
つまり、犬に口元を舐められたら胃の内容物をはき出して与えるのが正しい飼い主というわけです。
などという冗談はおいといて。
なぜ犬はこんなにもよく「舐める」のか?
考えられる理由をご紹介しましょう。
親愛の情を示している
犬が人を舐めるのは、人が犬を可愛がって撫でてやるのと同じ意味を持つ場合もあります。
わたしたちが「よしよ~し、いい子だね~」と撫でてやるのと同じように、犬たちもわたしたちに親愛を示すために舐めているということです。
犬同士でも、仲のいい犬同士がよくお互いに身体を舐めているのを見かけることがあります。
一つ屋根の下にはいるけれどあまり仲がいいとはいえないうちのボーダーコリー(以下ボダ子)とシェルティ(以下シェル太)も、時々どうかするとやっていますね。
わたしに対しても、のんびりテレビを見ている時などによくやってきます。
手がベタベタになって、乾くとカピカピになるんですけどね!冬場はちょっと困りますね!
「確認」している
昨日の記事にも書きましたが、犬は口で世界を感じています。
見慣れないものや気になるものがある場合、「なんだコレ?」と人間が目で見て手で持って確かめるのと同じように、犬も「なんだコレ?」とにおいを嗅ぎ、舐めてみたりくわえてみたりします。
うちのシェル太は本当によくこれをやるのですが、マツボックリやドングリ、枝、干からびたミミズなどを見つけると、まずにおいを嗅ぎ、舐めてみたりくわえてみたりします。気に入るとくわえてそのまましばらく持ち運びます。
これを「拾い食い」と同じに考えてやめさせてしまう人もいますが、この「確認」と「拾い食い」は違うし、犬が情報を収集するために必要なことなのでやめさせるべきではありません。
「落ち着いて」のカーミングシグナル
犬のカーミングシグナルに、自分の口元をペロペロと舐めるというものがあります。
相手の犬に目をじっと見られた時や、飼い主に叱られた時などに、犬がよくやることです。
これは「落ち着いて」と相手に伝えるためのカーミングシグナルです。
また、相手に対してだけでなく、舐めるという行為は犬自身も落ち着かせる効果があります。
これを利用して、興奮している犬にペースト状のおやつを舐めさせて落ち着かせるという方法もあります。
おいしい匂いがする
ケチャップやジュースをこぼしたテーブルや絨毯を、犬がいつまでも舐めていることはよくあります。
犬にとっては「匂い」も食べ物の一部だからです。
空になった食器をいつまでも舐めているというのもそうです。人間で言うなら、ご飯粒一つ残さずに食べている状態です。うちの犬たちは手作りご飯なので、スープや豆乳が床にこぼれるとそれもきれいに舐めとってくれます。
犬はおいしいものは匂いまで平らげようとするのです。
それを「意地汚い」などと言って食器を取り上げてしまうようなことはせず、犬が満足するまで舐めさせてあげましょう。
ただ単に暇
舐めるというのは犬の「暇つぶし」でもあります。
うちの犬たちも、暇な時によく床やわたしのスリッパを舐めています。わたしたちが暇な時にスマホをいじったり、ゲームしたりするのと同じことです。
重度の「退屈病」の子は、真っ赤になってしまうまで自分の足を舐めてしまうことがあります。
しかし、ちょっと床やモノを舐める程度なら問題ありません。
愛犬がちょっと足を舐めていると心配される飼い主さんがいますが、声をかけてもやめないとか、舐めるせいで毛が抜けて真っ赤になってしまっているということでなければ、あまり心配する必要はありません。
何か要求がある
何か要求があるのに気づいてもらえない時、犬はちょっと舐めることで飼い主の気を引きます。
うちのボダ子がよくやるのですが、特に撫でて欲しい時にわたしの手を舐めて要求を伝えてきます。その要求に応えてちょっと撫でてあげると満足してくれます。
シェル太は舐めるだけでなく、ちょっと甘噛みしてくることもあります。要求の伝え方も様々ですね。
ミネラル補給?
猫が人の顔を舐めるのは「ミネラル補給のため」なんて話もあります。
よく見ていると犬も同じなのか、汗をかいた人の腕や顔をよく舐めています。
特に実家のトイプードルは、汗っかきの父の手や顔をことあるごとに舐めているんです。夏場は他の家族のこともよく舐めてますね。
わたしが舐められるとボダ子が嫉妬に狂うので舐めさせないようにしてますが。
ボダ子とシェル太も、散歩帰りなんかに汗だくのわたしの顔を満遍なく舐めてくれます。いずれにしろ顔洗い必須。
「やめて」の合図
一番注意したいのが、舐めるという行為は犬の「それやめて」という合図だということです。
例えば、ブラッシングで毛がからまってちょっと痛かったり、いつまでも撫でられている時に、犬は人の手をペロッと舐めることがあります。
なぜか人の手を舐めるという行為は「忠誠の証」だなんて言われていることがあります。
撫でている手をペロッとされるのは確かに可愛いですけど、手にキスをして忠誠を示すなんて何かの映画の騎士じゃないんだから。
こういう時、犬は「それやめて」と言っているのです。
ブラッシングで毛がからまって「痛いやめて」、いつまでも撫でられて「もう撫でないで」という意味を込めて飼い主の手を舐めているのです。
特に撫でられている時に、撫でてくれたお返しに舐めてくることもあるので混同しやすいのですが、そういう時は犬の顔を見てみましょう。犬っていうのはモロに顔に出るので、「やめて」と言っている時は露骨に嫌な顔をしています。
わたしも時々ブラッシング中、ボダ子にやられるので、そういう時は少し間をおいてからもう一度やってあげます。
犬のこのカーミングシグナルを「忠誠の証」なんて勘違いしていると、「やめて」が受け入れてもらえなかった犬は、次第に唸ったり、歯をむいたり、人の手に歯を当てるようになり、最終的に咬むという行為に至るのです。
手にキスをされて喜んでいないで、早々にやめてあげましょう。
舐めるのは犬の本能
ご紹介したように、犬が「舐める」理由も色々あります。
どんな時に、何を舐めるかによっても違いますし、犬の心境によっても異なります。
犬は「舐める」ものです。
人間の子どもが触るなと言っても色んなものを触りまくるのと同じで、犬は舐めるなと言っても色んなものを舐めまくるのです。
舐めるのは犬の本能なのです。
本能なら仕方ないね、と思えるくらい広い心を持ちましょう。
というか、犬と暮らしてれば自然と心は広くなっていきます。
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