「何もしない」でいい子になる?

   

こんにちは!

今月になってブログを通じて犬友さんが増えてとっても嬉しい犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。

とある犬友さんとの出会いは、

「本当に何もしないでいい子になりますか?」

というお問い合わせでした。

ガチガチのオビディエンストレーニングをして、常に首にチョークチェーンをはめてショックを与え、逐一犬に指示を出し、その罪滅ぼしのようにおやつを与える日々に、何か違うと思い始めて色々調べたら、このブログにたどり着いて下さったのだそうです。

わたしがいつも言っているやり方では、「ドッグトレーニング」や「しつけ」で一般的に言われていることは一切やりません。

「オスワリ」も「フセ」も「ツケ」も教えないし、苦手なものに慣れさせることもないし、飼い主はリーダーシップなんてものを発揮しない。犬は好きな場所でまったりしててくれればいい。

そんなやり方を見て、今までと全く違うことに興味は持ったけれど、やってみる勇気が出なかったのだそうです。

そこで、「何もしないでいい子になるのか」という質問に至ったわけですね。

 

「何もしない」ワケじゃない

ちなみに言っておくと、わたしは「何もしなくても犬がいい子になりますよ」と言った覚えは一度もないんですが。

ではなぜこの方がそう思ったかというと、まったり式の基本理念を見てそう思ったのだそうです。

  • 犬を叱らない
  • 犬に服従訓練をしない
  • 犬が嫌がることはしない

この3つの「しない」が、「何もしない」ということに感じられたらしい。

特に「服従訓練をしない」というのは、それまで毎日オビを頑張っていた方にしてみれば、それだけで「何もしない」と思えるのだそうです。

愛犬が嫌がる足ふきや他犬との接触を、あの手この手で「慣れさせよう」としていたのに、犬が嫌がることはせずに苦手なことは回避しろと言う。

「色々な刺激になれさせるために、犬を連れて色んな場所に出掛けましょう」とトレーナーに言われたそうですが、ここでは「あちこち連れ回すのは犬にとってストレスなのでやめろ」と言う。

おやつを使ったトレーニングも、クリッカートレーニングも、そもそもトレーニングは必要ないしドッグスクールに通う必要もない。

ボール遊びや引っ張りっこは、犬がやろうと誘ってきたらちょっとだけやって、犬にその気がない時に無理にやらせる必要はないし、長時間やると興奮するからやってはいけないと言ったり。

挙げ句の果てに、走り回ったりせず、日がな1日まったり寝ている犬が一番いい、などと言ったり。

うーん、改めて書いてみると確かに「何もしていない」ように見えますねっ。

これじゃあ誤解されても仕方ない。

それまで犬に何かを「する」ということになれている人は、戸惑ってしまうかもしれない。それまでやっていたことを全部やめて、何もしないでいるというのは不安でしょう。

更に、犬が退屈してしまわないか心配だし、退屈した犬がいたずらしたりしないかとも不安になる。

わたしもはじめはそう思って、なかなかこの方法に踏み切れませんでした。

 

「しない」を徹底する

しかし実際にこの「しない」を徹底して実践してみると、犬がみるみる笑顔になり、穏やかで落ち着いて生活出来るようになるのです。

決して退屈などしてはいないし、むしろ楽しそうでとても元気いっぱいです。

例えばボダ子は、山へ散歩に行った時も、まったり歩きつつも突然地面に鼻をくっつけて、尻尾アゲアゲのフリフリで何かの匂いを追跡しています。

シェル太はマツボックリやドングリをくわえておもちゃにするのが大好きです。

そういう時の犬たちは、とっても生き生きしています。

犬たちに穏やかで落ち着いた日々を過ごしてもらうために、飼い主は「しない」を徹底する必要があります。まったり式はこれに尽きますし、それらしい「やること」といえばこれだけなのです。

やり方を変えるのは大変でしょう。犬に何かをさせることになれている人は尚更です。

「やっている感」が全くないので効果を実感するにも時間がかかるし、次の目標を作ってそれを目指すということもありません。犬のしつけを頑張ろうと意気込んでいる人には肩透かしで、物足りないと思うかもしれません。

しかし続けてみると、あんなに酷かった引っ張りが改善されたり、ギャン吠えだった他犬をスルー出来たり、苦手だったものがいつの間にか平気になっていたりするのです。

ボディランゲージがわかれば、犬たちがいかに穏やかで落ち着いた日々を送っているかがわかるはずです。

犬のことをよく見て、犬に合わせてあげ、「しない」を徹底するのがまったり式です。

「する」「させる」トレーニングに疑問をお持ちの方や、やってみようか迷っている方は、是非勇気を持って実践してみて下さい。

 - まったり育犬, 犬との接し方・関係作り, 犬の気持ちを理解する, 犬を叱らない