「しつけ」からすれ違いが始まる

   

こんにちは!

ボーダーコリー(以下ボダ子)に足の指を甘噛みされながらブログを書く犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。

ちなみにボダ子は右足の親指がお気に入りです。どうでもいいですか、そうですか。

さて今日は飼い主なら誰もが愛犬にやる「しつけ」から始まる、犬とのすれ違いについてのお話をします。

はじめは小さなすれ違いだったのが、気づいてみれば修復しようがないくらい大きなすれ違いになってしまっていることがあるのです。

 

はじまりは「勘違い」

例えば、冒頭に挙げた「甘噛み」。愛犬の甘噛みに悩んでいるという飼い主さんは多いでしょう。

しかし、甘噛みと言われていますが実際のところは「興奮噛み」なのです。

子犬の場合、ワクチンが終わるまでは外に出さないというのが常識です。それを守った結果、子犬にストレスがかかって興奮していることが、この興奮噛みのきっかけになっていることが多いのです。

それに加えて、子犬というのはたいてい狭いサークルに閉じ込められています。自由に探検して遊び回りたい子犬を閉じ込めるというのは、これもまたストレスになり事態は更に悪化します。サークルから出られる貴重な時間には大興奮して行軍噛みもひどくなるのです。

ワクチンが終わってやっと散歩に出られるようになる頃には、子犬の社会化の感受期はすぎてしまっています。それなのに子犬を短いリードでグイグイ歩かせようとするから、それがまたストレスになります。

また、色んな犬と仲良くさせる、色んなものに慣れさせるために子犬にとって嫌な経験をさせるものだから、それもストレスになります。

こうしてストレスが積もり積もった子犬は些細なことで興奮しては噛みつくようになります。

こうなるとネットに助けを求める飼い主さんは多いです。

ネットの情報が事態を深刻化させる

検索すると、子犬が甘噛みするのは飼い主をバカにしているから、見下しているのだから、毅然とした態度で接しろとか、しっかり叱れとか、噛んだらサークルに入れろとか犬の口に拳を突っ込めとかいう情報が出て来ます。

犬のことに限らずですが、ネットに出回っている情報を頭から信じてはいけません。顔が見えないことをいいことに好き勝手書いている人が多く、それが本当の情報かどうかも確かめようがないのです。…って言うとこのブログの情報も信憑性に欠けるってことになりますね。「こういう情報もあるよ」って感じで読んで下さい。

ネット検索すると上位表示されるものが正しいとは限りません。

それらの情報を信じて犬に実行すると、いよいよ事態は深刻化します。

ここで飼い主が頼るのがドッグトレーナーたちです。

 

トレーナーの「しつけ」がすれ違いを広げる

トレーナーに相談すると、「言うことを聞かせる」ためのトレーニングをされます。

すると、犬から笑顔が消えます。

しかし、おやつをもらっている時や、散歩している時や、ボール遊びをしていると犬は「ストレススマイル」を浮かべています。これが笑顔のように見えるので、飼い主は「うちの子はしつけをしていい子になったし、犬もそれで喜んでいる」と思うのです。これがすれ違いです。

おやつや散歩やボールがない時に、犬の顔がどんなにしょんぼりしていても気にもしないし、そもそも気づかない。うちの子はこういう顔なのだと思っている飼い主さんもいます。

犬にはしつけが必要なのだから、多少犬が嫌がっても仕方ないと思っている人は多いのです。

なぜ「しつけ」が必要?

では、なぜ犬にしつけが必要なのかというと。

「人間社会で生きていくためには人間社会のルールを犬に守ってもらわないとならない。そのルールを犬に教えるためにしつけが必要なのである」

「犬と飼い主が楽しんでしつけを行うことで、信頼関係の構築になる」

「人間社会で犬が快適な生活を送るために、しつけは必要不可欠である」

といったことがよく言われています。

どれも「犬 しつけ 必要性」で検索した時に上位表示されてきた文言です。

一見、もっとものように思えますが、これが過剰に犬をコントロールしてしまうことにつながっているのです。

例えば。

横断歩道の前では必ず「スワレ」をして「マテ」をしなければならない。何故なら犬は道路が危険だとわからないから。

拾い食いをしたら「出せ」とか「ちょうだい」とか言って口から出させなければいけない。なぜなら犬は食べてはいけないものがわからないから。

そ ん な バ カ な。

犬はちゃんと、自分で判断出来るのです。

昔、何もしつけらしいしつけをせず、ほとんど放し飼いに近い状態で飼っていた実家の犬は、車通りの多い道路の前ではちゃんと立ち止まっていたし、食べられないものには見向きもしませんでした。これは別にわたしたち飼い主が教えたわけではありません。犬が自分で学んで、判断したことです。

うちのボダ子も教えたわけではないですが横断歩道の前で必ず立ち止まります。信号が青でもです。食べられないものはにおいを嗅いでくわえるだけで食べません。シェル太のほうは、そんなボダ子を見て学び、ちゃんと自分でも考えています。

犬がグイグイ引っ張って道路に飛び出したり、ありとあらゆるものを掃除機のように拾い食いするのは、飼い主の過剰な干渉によるストレスが原因のことも多いのです。つまり「やるな」とうるさく言われると、犬もそれをやりたくなるのです。

ところがドッグトレーナーは、犬は自分で考えてはいけない、むしろ自分で考えることなんて出来ないのだから、常に飼い主に従わなければいけないと指導します。

犬は人間の暮らすにあたり、自分のしたいことを諦め、どんな時でも人間に服従しなければいけない。

人間に従うことが犬の幸せなのだと。

 

そ ん な バ カ な(二度目)。

 

もし、犬がそんな動物だっから犬と暮らす楽しみなんて何もない。

こういったトレーニングは犬の権利侵害だと思うのです。

 

「いい子」よりも「ご機嫌」な犬を

飼い主さんが「いい子」に育てたと満足していても、犬は不満だらけでしょんぼり顔をしていることがあります。

「トレーニング頑張ったのよ」と言っている飼い主さんの愛犬って、だいたいそんなしょんぼり顔の犬のように思います。

自分で考えることを禁止され、常に言うことを聞くようにとしつけられ権利侵害を受けているのだから、そりゃ当たり前でしょう。犬っていまだにすごく気の毒な生き物だなあと思います。犬ほど人間の都合に振り回される生き物っていないんじゃないでしょうか。

常に飼い主の言うことを聞く犬が「いい子」であるなら、「いい子」である必要なんてないのです。

それよりも、常に自分で色々考えて、穏やかな笑顔で暮らすご機嫌な犬の方がよっぽどいいと思いませんか。

そういう犬がもっと増えることを願っています。

「ご機嫌」な犬についてはコチラ⇒「いい子」である必要はないのです

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