性格だから諦める?
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、犬の「性格」についてお話します。
突然ですが、あなたは性格というのは変わるものだと思いますか?
人間だと、小学生の時は活発で外で遊ぶのが好きな子だったのに、社会人になって会ってみたらすっかりおしとやかで物静かな子になっていたというのはよくあることですね。
良い方に変わっていることもあれば、昔はあんなにいい子だったのに何でこんな人の悪口ばっかり言う子になってしまったんだろうみたいな、悪い方に性格が変わってしまっていることもあります。
また、生活している環境やそれによるストレスレベルによっても変わることがあります。
穏やかで落ち着いた生活で、ストレスなく暮らしている人は大らかで怒りにくく、親しみやすい性格の人が多いそうです。
逆に、毎日忙しく働いてストレスいっぱいの生活をしていると、イライラしてちょっとしたことで怒ったり、神経質で他者に対して攻撃的になってしまうのです。
この「性格の変化」というのは犬にもよく見られるものです。
子犬の頃は好奇心旺盛で何でも興味を示し、怖いもの知らずで何でもよく吸収する子だったのが、サークル閉じ込め飼いで毎日10時間の留守番生活を数年続けたらすっかり攻撃的でいつも興奮している子になってしまったというのはよく聞く話です。
逆に、環境を整えてストレスマネジメントさえしっかりしてあげれば、攻撃的だったり神経質などの性格は変えることが出来るものです。
しかし、なぜか多くの飼い主さんは「これがうちの子の性格だから仕方ない」と、性格を良い方に変えることを諦めてしまっていることが多いです。
そこで今回は、犬の性格は変えることが出来るのか?変えるにはどうしすればいいのか?ということについてお話します。
吠えやすかったり、噛み癖があったり、攻撃的で興奮しやすいなどの愛犬の性格を諦めている飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。
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「性格」はどうやって決まる?
ご相談を受けていると、時々聞かれることがあります。
噛み癖があったり、興奮してよく吠える子だったり、極端に臆病で怖がりなどの愛犬に対して、飼い主さんは、
「これは性格だから仕方ないんでしょうか?」
と聞かれるのです。
どうも、遺伝的・先天的な性質だからこの性格を直すのは無理なのではないか、というニュアンスで質問されているようです。
確かに、遺伝的な性質も関係しているでしょう。
攻撃的で興奮しやすい両親から生まれた子犬は、同じように先天的に攻撃的で興奮しやすいという性質があります。
特に、母犬の性質を強く受け継いでいることが多いようです。
しかし、それ以上に大事なのは子犬の時の環境です。
攻撃的だったり、興奮しやすかったり、神経質だったり、臆病だったり、そういう子犬が育った環境を見てみると、社会化の感受期に犬や人間、車や生活音、大きな物音などを体験して、こうした刺激への正しい対処法を学んでいなかったことがほとんどです。
子犬が育つ環境が、後の子犬の性格を大きく左右します。
子犬の場合、社会化の感受期は3週齢から10~週齢くらいまでと言われており、この期間に色んな体験をさせて、学ばせてあげることが大切です。
その経験が子犬の一生に大きく影響を与えます。
では、この大事な時期に子犬たちがどんな扱いを受けているかというと。
いまだに日本では子犬を迎える場所といえばペットショップが一般的です。
そこにいる子犬たちはちょうど社会化期の子犬たちなのですが、あんな狭い場所で、独りぼっちでいったい何を体験し学べるというのでしょうか。
ブリーダーにしても、子犬の管理のために早い時期に親犬と引き離して授乳の時しか親子一緒にしないというところもあります。
というか、利潤(もうけ)目当てのブリーダーの多くはこういった状況です。
飼い主さん宅にお迎えされても、いまだに日本ではサークル閉じ込め飼いが主流ですし、家に来て数日もたたない子犬に1日6時間以上の留守番をさせるという飼い主さんがほとんどでしょう。
日本の子犬たちは、社会化期にしっかり体験し、学べるチャンスがとても少ないのです。
それに対して、受けるストレスはとてつもなく多いのです。
そんな環境で育った子犬が、攻撃的だったり、興奮しやすかったり、神経質だったり、臆病だったりなどの性格に育ち、それを見た飼い主さんは「これは性格だから直らない」と諦めてそのまま放置してしまうのです。
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「性格」だから仕方ない?
では、「性格」は直らないのでしょうか?
先ほども言ったように、生活環境を整えてストレスマネジメントをすれば、良い方に変えてあげることが出来ます。
のんちゃんも1歳半くらいまで、ストレスまみれのひどい環境においてしまっていました。
その結果、いつもビクビクオドオドして、ちょっとしたことで癇癪を起して自分のしっぽを狂ったように噛んで、散歩も常に引っ張って歩き、犬と見れば飛び掛かっていくような典型的なストレス犬になってしまっていました。
社会化も十分にさせていなかったので、人や車が苦手で外ではいつも尻尾を巻いてビクビクしていました。
そういう姿を見ると、ひどく怖がりで神経質な性格だと思われがちですが、接し方を変えて色んなものに少しずつ慣らし、生活の中のストレスを可能な限り取り除いてあげたら決して怖がりでも神経質でもなく、人にも犬にもその他の動物にも友好的で(たいていは無関心)、大らかな性格であることがわかりました。
今でも花火や雷などは苦手ですが、昔のようにパニックになって自分の脚や尻尾を噛むということはなくなりました。
ビクビクしていたり、些細な事で過剰に反応したり、落ち着きがなかったりする犬が、ストレスマネジメントを進めることで穏やかでのんびりしたまったり犬になるということはよくあります。
なので、これはうちの犬の性格だから仕方ないと決めつけて諦めずに、犬がまったりと穏やかに過ごせるように、まずは生活環境を見直してあげることが大事です。
「穏やかな性格」と思われてしまうことも危険
ネガティブな性格の犬を、仕方ないと諦めて放置してしまうことも危険ですが、逆に「うちの子は穏やかな性格だ」と思い込んでしまうことも危険です。
うちの子は穏やかで落ち着いた性格だと思ってしまうと、ちょっとしたことでは怒らないから大丈夫だろうと、多くの飼い主さんが過信してしまうのです。
確かにストレスなく落ち着いた性格の子であれば、ストレスレベルが高い犬と違ってちょっとくらいの嫌なことなら平気でいることも出来るでしょう。
しかし、それが毎日積み重なったり、何度も何度もされたりすると、ストレスレベルが高くなってしまいます。
そうなると、怒りっぽくなったり、攻撃的になったり、神経質になったり臆病になったりなど、ストレスのせいで性格が変わってしまうのです。
以前、愛犬をアニマルセラピーのために毎週福祉施設に連れて行っていたら噛みつくようになったという子の相談を受けました。
穏やかで落ち着いて、人にも犬にも友好的だから大丈夫だと飼い主さんは思ったとのことですが、施設で毎週のようにわしゃわしゃ触られていることが愛犬にとってはストレスになってしまっていたのです。
「穏やかな性格」「落ち着いた性格」だと思い込み、過信してしまい、大丈夫だろうと犬が嫌がることを何度もやっていると、それが性格を変えてしまう原因になることもあるので要注意です。
穏やかで落ち着いた子であっても、嫌なこと、ストレスのもとになることはしないようにしてあげましょう。
愛犬の「性格」を変えるために出来ること
攻撃的だったり、興奮しやすかったり、神経質だったり、臆病だったり。
そんな愛犬の「性格」を仕方ないと諦めてしまうのではなく、良い方に変えるために、まずは生活環境を見直してストレスマネジメントをしてあげましょう。
そして、何度もブログでお話しているように、苦手なことには無理に慣らそうとするのではなく、犬が怖がったりしないようにまずは徹底的に避けてあげましょう。
犬が逃げたい時には離れてあげて、犬のペースで少しずつ慣れさせてあげましょう。
無理強いせずに、犬が自分で受け入れられるようにしてあげることが大事です。
もちろん、犬にもいろんな性格がありますが、それは性格に影響するマイナスな要因がなく穏やかに暮らせるようになって初めてはっきりわかるものです。
そして、そういった状況では多くの犬が穏やかで落ち着いた性格になります。
人間もストレスレベルが高い環境では神経質でイライラしていて、攻撃的で臆病で、警戒心が強い性格になりますが、それは犬も同じです。
犬が本当の性格でのんびり過ごせるよう、まずは生活環境改善とストレスマネジメント、出来ることから始めていきましょう。
愛犬の問題行動への対処法はコチラの記事に詳しく書いています。
ぜひあわせてお読み下さい。
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♪おまけ
最近、朝散歩の時間に土砂降りにことが多いので、散歩の時間が遅れています。
さすがにバケツをひっくり返したような雨では、のんちゃんもるーこも散歩に行きたがりません…
特に濡れるの嫌いなのんちゃんは起きてすぐの外トイレですら室内で済ませるくらい。
7月になったのに雨ばっかだねえ~。
晴れ間がなく日照時間が本当に少ないので、気分まで何だか暗くなっちゃいますね。
犬たちも何だかイマイチ元気がないような?
人間も犬もお日様に当たらないと元気出ませんね。
本格的な夏はもうすぐかな?
まあ夏になったらなったでまた暑さでバテるんだけども。
カラッとした晴れた青空が待ち遠しいね!
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