カーミングシグナルの悪用はやめよう!

   

カーミングシグナルの悪用、無意識にやってない?

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

本日、8月9日は長崎に原爆が投下された日です。
6日は広島の原爆の日でした。

でも、そのことを今朝のニュースで取り上げたのって、
NHKくらいだったような気がするのですが…

他のニュース番組はほとんど、ボクシングの不祥事だったり、
今日はそれ違うだろっていうようなことを報道してました。

新聞の一面にもなってなかったんですよね。

こういう日くらいはちゃんとして欲しいものです。

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このブログでも度々書いている「カーミングシグナル」ですが、
先日、動物行動学を専門とされている獣医師の高倉はるか氏の著書、
「いぬのきもち」について紹介しているブログ記事を読みました。

犬語を話そうといった章もあるようで、興味を持って読んだのですが、
まあ驚きました。

この本を実際に読んだわけではなかったですが、実際に読んだ上で詳しく感想を
書かれていた記事を読んだ限りでは、どうも「犬を支配すること」に取り憑かれており、
そのためにカーミングシグナルを悪用しているようでした。

別の意味で興味を持って、アマゾンで購入して読んだのですが、
古い本ではあるので仕方ないのかもしれませんが、イヌは飼い主と順位争うをするという考えのもと、
飼い主はいつも自分の方が上位であり支配者であると知らしめなければならない、
という化石のような犬観をベースにした本でした。

だから、イヌの言葉を知るのはイヌを上手に支配する上で大事なのだと。

せっかく「いぬのきもち」などという本を出して、「犬語を話そう」なんて言っていても、
その犬の言葉を悪用していては台無しです。

しかし、現在あちこちに溢れている「犬に優しいしつけ方」や「犬の気持ちを尊重したやり方」
などと言われているしつけ方法では、カーミングシグナルの悪用はよくあることなのです。

今回はその例を紹介し、カーミングシグナルの正しい理解のしかた、使い方をご紹介します。

 

犬の支配のためにカーミングシグナルを使う

「いぬのきもち」から間違ったカーミングシグナルの理解、使い方の例をご紹介します。

犬は命令に従うのが好き?

例えば、自分に向かって警戒吠えをする犬に対してオヤツを投げて、
犬が座った時に「オスワリ」と声をかけるといいと紹介されています。

命令に従ったということは犬が人の優位性を認めたということであり、
それによりこの犬は優位の人の命令に従うという喜びを感じる(91ページ)、
などと解説されているのだからもはや意味不明です。

著者は、本当に犬は命令に従うこと自体を喜びに感じると思っているのでしょうか?

犬は人の命令に従うのが好きというのは人の願望でしかなく、
この場合は犬はオヤツを食べられることに喜んでいるというのが正解ではないでしょうか。

目をそらすと優位性を認めたことになる

「犬語を話そう」の章では、友好の合図のカーミングシグナルである「目をそらす」というのを
紹介しているのに、「目を逸らした方が相手の優位性を認めたということになる」などと言って台無しにしています。

自分の犬と目が合った時に、先に目を逸らしてしまうと犬の優位性を認めたことになってしまうので、
決して先に目を逸らしてはいけない、などと書かれています。

目を逸らすというのは、お互いに出し合う挨拶のサインです。

少し古い本であるスタンレーコレンの「犬語の話し方」では、
同じくらいの優位性を持った犬同士でもお互いに目を逸らして挨拶することがある、
と書かれています。

これらの本よりもっと新しい本になると、優位性に偏った説明はされていないですし、
ましてや人と犬の間に優位性が成立するなどとはどこにも書かれていません。

カーミングシグナルは劣位の犬が出す

この本を読んでいると、カーミングシグナルは劣位の犬が出すもの、
だから犬にカーミングシグナルを出させるような態度をとれ
と所々ににおわせるような書き方がしてあります。

例えば食卓に犬が近づいてきた時に、鼻に皺を寄せてウ~と唸ることで、
犬は目を逸らして「来るな」という合図に従い、飼い主の優位性を認めたことになる、とか。

犬同士でも、決して劣位の犬だけが優位の犬にシグナルを出しているわけではありません。

興奮している犬を落ち着かせたり、あるいはオヤツや寝場所を巡って、
相手と交渉するためにシグナルを出すことが確認されています。

うちには犬が3頭もいるので、犬同士で度々シグナルのやり取りがされていますが、
観察していると通りすがりにお互いに顔を背けたり、寝ている相手のそばを通る時に目を背けたり、
瞬きしたりというシグナルはいくらでも見られます。

支配性とは何の関係もない、群れを作らない猫同士や、猫と犬の間でもシグナルが交わされているのです。

人が犬相手にやったからといって、犬が優位に立つなんてことは有り得ないのです。

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犬同士のカーミングシグナルに見る正しい理解・使い方

この本では、口元を舐めるというのは成犬の場合、劣位の犬が優位の犬に対して、
服従していることを示すためだと解説されていました。

しかし、以前るーこを連れて友人宅に遊びに行った時、その友人の愛犬にるーこが口を舐められていました。

性別は同じで、るーこが当時5㎏ほどだったのに対し相手は測定不能の超大型犬、
生後5ヶ月ほどだったるーこに対して相手は6歳でした。

何より友人宅はその犬のテリトリーなので、優位性でいえばどう考えても、
相手の方が優位になるのです。

自分の何十倍もある犬にベロンベロンにされてヨダレまみれにされたるーこは、
必死に顔を背けてカーミングシグナルを出し、それを聞いてもらえないと
少し鼻に皺を寄せて唸っていました。

これは相手の犬がるーこに対して優位性を認めたわけではなく、
すでに別の場所で何度か会っているるーこが自分の家に来て嬉しくて興奮してしまい、
少し過剰な挨拶になってしまっただけのことです。

一緒に友人の手作りおやつを食べる2頭を見ていても、さっさと食べ終わったるーこが
相手の分まで食べようとすると、前足を床にダンッ!として軽く唸って警告していたので、
るーこに服従しようなんていう気はさらさらないことがわかります。

このように、相手の優位性を認めるといわれている行為をしたとしても、
犬に相手に服従しようなんていう気が全くないことがわかります。

これが人と犬の話だと、この優位性だの服従心だのといったことはもっと怪しくなります。

犬が人相手に出すカーミングシグナルは、だいたいの場合が「落ち着いて」の合図であり、
飼い主が何か厳しくしすぎたり、大声で叱ったりなどして興奮しているのを
落ち着かせようとしているだけにすぎないのです。

大喜びで口を舐めてきても、喜んで服従しようというのではなく、
るーこ相手にそうだったように嬉しすぎて興奮して、ちょっと過剰な挨拶になっているだけでしょう。

そもそも、どっちが優位かといえば食べ物などの資源を押さえている人の方が、
犬よりも圧倒的に優位であることは違いないのです。

犬は人から餌を与えられることで生きていられるのですから、
確実に食べ物をもらうために人に対する服従心が強い犬が選択的に繁殖され、
現代の犬に繋がっているのです。

犬の支配性には矛盾が多すぎる、ということはこの説は間違っているということです。

ありもしないものに捕らわれて、「犬の言葉」を悪用してはいけません

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おまけ

シャンプーしたわけでもないのに濡れてるのんちゃん。

畑に水やりしてたら突っ込んできました。

ビショ濡れからの地面すりすりコースですでに薄汚れてます。。。
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 - パックリーダー論, 犬との接し方, 犬とコミュニケーション