犬のカーミングシグナル「間違った知識による間違った理解」

   

犬の気持ちを理解したい?

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

最近、とある漫画にはまっておりまして。

仏陀とキリストが現代の下界にバカンスにやって来るとかいう内容です。

クリスマスにツリーを飾るような日本の寺はともかく、
敬虔なキリシタンは見たら怒り出しそうな内容だと思ってたのですが、
この漫画を読んだアメリカの敬虔なキリシタンが大爆笑してたという話を聞いて、
世界はけっこう平和なのかもしれないと思いました。

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「犬の気持ち」「猫の気持ち」それぞれに雑誌があります。
愛犬や愛猫の気持ちを理解したいという飼い主さんは多いようで、
発売以来毎回、売れ行きは好調のようです。

犬猫の気持ちは、目、耳、口、髭の向きや姿勢、動作などから読み取ることが出来ます。
ボディシグナルとか、カーミングシグナルとか、エモーショナルシグナルとか、
様々な呼び名がありますが、このブログでは主にカーミングシグナルと呼んでいます。

はっきりこれらの言葉を使わずに解説している本も以前から発売されており、
わたしが高校生の時に買った本で2008年初版の、
「イヌの気持ちがおもしろいほどわかる本」「ネコの気持ちがおもしろいほどわかる本」があります。

猫の方は「気持ち」自体の解説があまり多くはなくて、今の考え方とそう変わったことは書かれていません。

しかし犬の方は、これがよくないのです。
今なおつづく「パックリーダー論」の考え方にのっとり、間違ったことが書かれているのです。

犬のボディシグナルを読み解くにあたって、犬は人に服従すべき動物である、
もしくは服従したがっているという人間にとって都合の良い観点から書かれているのです。
人と犬の関係を、支配と従属で語ることはこの本の発売当時からすでに
行動学上では疑問視されていました。

こういう間違った考え方を持ってボディシグナルを読み解くから、
様々な気持ちの読み間違いが起こることになるのです。

 

「犬の気持ち」間違った解釈

お腹を見せるのは服従のサイン

最も起こりやすい間違いが「犬がお腹を見せる=服従のサイン」というとらえ方です。
この本に限らず、つい最近発売されたばかりのしつけ本でも、
お腹を見せるのは犬が相手に服従をあらわしている仕草だと書かれていることが多くあります。

人や他の犬に対して、「あなたをボスとして認めますよ」と言っているのだそうです。

では、この写真を見て下さい。

わたしに向かってお腹を見せているのんちゃんですが、これが、
「あなたをボスとして認めますよ」「あなたに従いますよ」
だなんて言っているように見えるでしょうか?

のんちゃんもるーこもよく、お腹を見せてゴロゴロしますが、
これはただ単にご機嫌で喜んでいるだけのことなのです。

他にも、知り合いのニューファンドランドちゃんは、他の犬に会った時に、
相手が小さくて怖がらせてしまった時などにもお腹を見せます。
これは服従しているのではなく、「怖くないよ、安心して」「友達になろう」
と言って相手の緊張や恐怖をほぐそうとしているのです。

そり犬や飼育されているオオカミのように、人によって意図的に作られた群れの中で暮らす
イヌ族の動物たちの間には、上下関係の秩序が作られて、それを確認する行為として
従属のシグナルとしてお腹を見せることはあるでしょう。

しかし、人と家の中で暮らす都会のイヌが、たまたま外で会った人や犬に対して行う場合、
「友達になろう」というカーミングシグナルであることがほとんどなのです。

飼い主の前で行う場合は、喜びを表すためだったり、リラックスしてくつろいでいる時が多いです。
お腹を見せたまま動かないというのは猫にもよく見られることです。

同じお腹を見せるという仕草でも、いくつもの意味を持っていることがあります。
なので、状況によって判断してあげることが大事です。

顔を背けて欠伸をするのは馬鹿にしている?

飼い主さんが誤解しやすい犬猫の行動の中に、顔を背ける、欠伸をするというのもがあります。

犬猫がいたずらしたのを見つけて、思わず「コラッ!」と大声で叱り、そのまま
「もう、ダメでしょ、何でこんなことするの!」とガミガミ小言を続けていると、
犬猫は顔を背けて欠伸をします。

それを見て飼い主はさらに怒るのです。
わたしがこんなに怒っているのに、うちの子はわたしを馬鹿にしている、などと思うのでしょうか。
これは大間違いです。

この時の犬猫たちの気持ちを代弁するなら「怒らないで。落ち着いて」「ちょっと怖いよ」「落ち着け、自分」などです。
決して馬鹿にしているわけではありません。

また、犬や猫に「可愛いね~大好きだよ~♪」などと顔を寄せて頬ずりしようとした時に、
ふいっと顔を背けることがよくあります。
飼い主は「あれ、わたしのこと嫌いなのかな?」と悲しくなるか、もしくは顔を背けていることに
気づかないことがほとんどでしょう。

犬猫たちは嫌いというよりも、「怖い」「いじめないで」と言っているのです。
顔を近づけられるという行為は、特に犬にとっては不快な行為です。
繰り返しやっていると本当に嫌われることになりかねません。

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腹いせにオシッコ?

長時間留守にしたり、来客があった時に、犬猫が部屋にオシッコをすることがあります。

それを見た飼い主は「わたしがかまってあげなかった腹いせにオシッコをした」と思うことが多くあります。
いまだにしつけ本にも、特にトイレを覚えているはずの犬がオシッコを失敗するのは
「飼い主に対する腹いせや、気を引こうとしているため」と書かれていることが多いのです。

そこで「コラッ!」と叱ると、犬は上目遣いに飼い主を見て体を小さくし、申し訳なさそうに見える顔をします。
すると飼い主は「反省した」と思うのです。

しかしこれも大きな間違いです。
こういう場合のオシッコは、不安による不適切な排泄です。
ちなみに上目遣いで白目が見えるのは緊張している証拠であり、体を小さくするのは怖がっているのであって、
「反省している」わけではないのです。

知人の家に遊びに行った時、飼い猫が知人の膝の上でオシッコしたことがありました。
この時、知人は自分が猫にかまってあげなかったせいで腹いせにオシッコをしたのだと思いました。
叱った時に上目遣いで見てくる仕草が、何か文句あるのかと言っているように見えたと言います。
うちの子は独占欲が強く、この時、鞄にもマーキングしていたので自己顕示欲も強いと。

これも間違いです。
短時間に何度も不適切な排泄をし、それもスプレーではないのでストレスによるものだと思われます。
独占欲も自己顕示欲も関係ないのです。

 

正しい理解には正しい知識を

このように、間違った知識をもとに犬猫の行動を見ていると、犬猫たちが出しているカーミングシグナルを
間違って理解してしまうということが多々あります。

また、「こうであって欲しい」とか「うちの子はこうだろう」という、飼い主の願望や思い込みも、
犬猫の気持ちを読み間違える原因になります。
▼関連記事
犬の気持ちの読み間違いは「願望」と「思い込み」が原因

犬の気持ちやカーミングシグナルが関心を持たれるようになり、理解しようという人が増えたことはいいことです。

しかし、せっかくなら正しい知識を持って、正しく理解して欲しいと思うのです。

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おまけ

わたしの膝に顎乗せのんちゃん。

妙に控えめな甘え方をする時があります・・・
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