食事がご褒美?

   

こんにちは!

今日も自分の飯よりも犬飯の準備に時間をかける犬になりたい犬ブロガーの瀧沢かいるーです。

先日の記事で「おやつをご褒美に使うことのリスク」の話をチラッとしました。

今回はそのことにもうちょっと深く踏み込んでみたいと思います。

 

おやつがないと何も出来ない?

先日も書きましたが、おやつをご褒美として頻繁に使っていると、いざおやつをやめた時に見事に何も出来ないことに愕然とします。

ちょっと歩いてはおやつ、横断歩道前で立ち止まったらおやつ、といった状態から、おやつなしの状態で歩けるようになるまでかなりの時間が必要です。

しかし考えてみれば、犬ってのは人間がいなくても勝手に歩くし、おやつがなくても勝手に遊んだり楽しんだりします。それがおやつがないと何も出来ないという方が不自然で大問題なのです。

犬におやつをあげること自体は悪いことではありません。わたしはよく散歩途中に公園で犬たちと一緒におやつを食べてリラックスしてます。爪切りや、どうしても塗り薬を塗る必要がある時などに、気を逸らす手段としても有効です。

しかし、わたしが習ったのはそんなものではありませんでした。

食事がご褒美?

まず、おやつに興味がない犬は食事を減らしたり、あるいは抜いたりして、否応なしに食への興味を持たせるのです。

基本的に食事はなしで、全てトレーニングのご褒美として使うこともあります。

つまり、犬は人間の言うことを聞かなければご飯は食べられないということです。

犬は食べるためには言うことを聞かざるを得なくなるし、訓練競技会のテストの練習なども喜んでするようになります。でないとご飯が食べられないからです。

実際にやりながら、これって虐待なんじゃないかと思いました。

わたしが働いてたペットショップのしつけ教室でも、「犬に優しい」を売りにしながら全く同じ方法が教えられていました。

オーストラリアでトレーニングを習った時も、「犬のモチベーションを上げるために空腹の時にやるといいよ」と教えてもらってました。

訓練テストに受かるための厳しいトレーニングや、警察犬としての激しい訓練を、空腹でたまらない状態でやらせるということです。

使うのは犬の「食事」です。食事は食べないわけにいかないので、犬はどんなに苦しくてもやるしかないのです。何とも巧妙で卑怯な手口だと思いました。

空腹に加えて興奮した状態でトレーニングし、フードを食べ過ぎて吐く犬もよくいました。吐くとお腹がすくので、際限なくまた食べてはそれを吐く。

何とも気の毒で可哀想で、見ていられませんでした。

 

「思い通りに動かそう」という考えをやめる

何度も言いますが、犬を思い通りに動かそうという考えをやめましょう

人間のために何かさせようとか、思い通りにコントロールしようと思うと、こういう無理なことを犬にさせるようになるのです。

いくら「犬のため」と正当化しても、結局は「人のため」であって何とも非人道的なやり方です。

犬は犬として尊重されるべきであり、自由に行動する権利があるのです。

ただでさえ制限の多い日々なのですから、その中で最大限自由にさせてあげたってまだまだ全然足りないくらいです。

命令やコマンドなど一切出さなくても、コミュニケーションが出来ていればそれで十分です。

「これが出来るようにならないとダメ」といったことを目指す必要はありません。

犬たちが毎日を明るい笑顔で、穏やかに過ごすことが出来るにはどうすればいいかを考えましょう。そうすればこんな風に虐待まがいのやり方は、自然と消えてなくなるはずなのです。

 - ドッグトレーナー, 犬の食事