「高い声でハイテンションな接し方」犬は本当に喜んでいる?

高い声でハイテンションな接し方だと犬は喜ぶ?

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

今日は、高い声でハイテンションに接すると犬は本当に喜ぶのか?ということについて。

わたしは学生の時、トレーニングの授業でこんな風に教わりました。

高い声は犬にとって誉め言葉になる。
だから褒める時は、特に男性は意識して高い声を出し、ハイテンションにすると犬に伝わりやすい

その時は、ふぅ~ん、なるほどな~と思って、言われた通りにしました。

確かに、高い声でハイテンションに接すると、犬もテンション上がって喜んでいるように見えるのですが、
噛みつきや引っ張りなどが出るのも、わたしたちがそうやって接した時や、その直後に多く見られました。

これはもしや、喜んでいるわけではなく、ただ単に興奮しているだけでその興奮を犬自身制御しきれていないだけではないか?
と気づいたのはずいぶん後になってからです。

わたしたちの接し方のせいで興奮し、噛みついたり引っ張ったりし始める犬を、今度は低い声で「コラッ、ダメ!」と叱ったりしていたので、本当に可哀そうなことをしていたなと思います。

この「高い声でハイテンションに接する」というのは、今でも時々しつけ本やサイトに書かれているのを見かけるし、特に女性は愛犬に対してこういう接し方をしている人が多いなと感じます。

でも、女性の高いキンキンした声って、人間でも不快に感じる人がいるのだから犬だって当然不快に思うでしょうし、いつもハイテンションで接されたら正直疲れてしまいます。

そこで今回は、巷で言われている「高い声でハイテンションに接すると犬は喜ぶ」という説の真相についてお話します。

いつも愛犬に対して高い声で話しかけ、ハイテンションに接しているという飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。

「高い声・ハイテンション」はなぜ言われるようになった?

犬に接する時は、高い声でハイテンションに接しましょうというのは、「犬に優しい」を謳うしつけ教室や、パピークラスなんかでよく言われていることです。

友人と見学しに行ったとあるパピークラスでは、苦手なものに慣れさせる時にそうするようにと教えていました。

実際に、キュウキュウと音が鳴るボールが苦手だというダックスの子犬に、わざと音が鳴るようにボールを投げながらスタッフ総出で「〇〇ちゃ~ん、がんばって~怖くないよ~!」とみんなで叫びながら、
リードを短く持ってグイグイ引き寄せて、おやつを無理やり口に放り込んで慣れさせようとしているのには驚きました。

ダックスちゃん、喜ぶどころか苦手なもの+高い声のハイテンションのスタッフたちのダブルパンチでもはやパニック寸前。

目をカッと見開いて口をギュッと堅く結んだストレスマックスの表情で本当に可哀そうでした。

音の鳴るボールなんて苦手なら買わなければいいだけで無理に慣れさせる必要ないし、もし散歩中に公園で他の犬が遊んでいるのを見かけただけでパニックになるのなら、遠くから見る分には平気なくらいに少しずつ慣れさせてあげればいいだけです。
あんな高い声のハイテンションで、リード短く持って無理矢理近づけようなんてこと、する必要ありません。

動物病院なんかでも、診察台に乗った犬を保定しながら高い声で話しかけてくる看護士さんや、注射を嫌がる犬に対して「だいじょぶ、だいじょぶ、頑張れ~!」とハイテンションで応援する獣医さんがいますが、
わたしはそれをやられるといつも「犬が興奮するのでやめて下さい」と言ってやめてもらいます。

苦手な病院にストレスを感じている犬を、落ち着かせなければいけないのに、興奮させてどうするんでしょう。

同じような経験された飼い主さん、聞いてみたらけっこうたくさんいらっしゃいました。

このように、犬に接する時は高い声・ハイテンションというのは、トレーニングやトリミング、動物病院など犬関係のサービスによく見られるようになってきました。

それが飼い主さんの間にも知れ渡り、愛犬に対して常に高い声で話しかけ、ハイテンションに接するという人が増えてきました。

そんなことしても犬を興奮させるだけだし、怖がりな犬はかえって怯えてしまいます。

少し前までは、犬に接する時は毅然とした態度で、低い声でコマンドを出し、褒める時も短く一言でと言われていました。
それもそれで問題ですが、なぜこのように変わってしまったのでしょう。

少し前に学生時代の恩師とこの話題になったのですが、思うに、「犬に優しい」が広まったと同時にこのやり方も広まったと考えられるのです。

犬に優しいように「見える」から

少し前まで犬は人間に絶対服従であり、どんなことでも人間が犬をコントロール出来なければいけない、従わない場合は体罰も辞さないというのが、犬に対する考え方でした。

しかし、人間と犬の距離が近くなり、犬が「家族」として認識されるようになってくると、家族である犬に対して体罰なんてあり得ない、褒めて伸ばす「犬に優しい」やり方というのがトレーナーの間に広まり、飼い主にも受け入れられてきました。

高い声とハイテンションな接し方というのは、「犬に優しい」やり方にとって最適なんです。

高い声というのは少なくとも「怒っていない」ということが誰にでもわかります。
ハイテンションな接し方は、楽しそうに見えます。

つまり、犬を叱らずに楽しくしつけていますよ~と、飼い主さんに思ってもらうことが出来るのです。

犬に優しいしつけ方であるように「見える」のです。

実際に、高い声でハイテンションに接されている犬は、トレーナーによく注目し喜んで言うことを聞いているように見えます。

それまで飼い主に見向きもしなかった犬が、トレーナーと同じように高い声ハイテンションで接してもらうと、尻尾振りながら注目するようになり言うことを聞くようになったという話はよく聞きます。

脅しをかけるように低い声でコマンドを出して言うことを聞かせるよりも、高い声で話しかけハイテンションで接しながらしつけをする方が、やっていることは同じでも犬が喜んで見えるので、人間側の罪悪感もないのでしょう。

このやり方がトレーナーだけでなく、動物病院やトリミングなど他の犬関連のサービス業にも広まり、定番になってきたのではないでしょうか。

 

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犬は本当に喜んでいるのか?

では、実際に犬は喜んでいるのでしょうか。

高い声だと確かに犬の反応は良いですし、飼い主がハイテンションだと犬も興奮するので、喜んでいるように見えます。

しかし、実際には喜んでいるわけではなく、ただ単に興奮しているだけで、その興奮を犬自身押さえ切れていないのです。

興奮がストレスの原因になるということはブログで何度もお話していることです。

以前、芸人みやぞんの愛犬ラブちゃんがみやぞんにそっけない態度である理由を、動物を離せず女性ハイジさんが読み解いたという話をしましたが、
ラブちゃんがみやぞんに冷たい理由はみやぞんが常にハイテンションで、端的に言えばうざかったというのが理由でした。
》ハイジさん名言!出かける前に愛犬にすべきこと

ハイテンションで接されるよりも、トレードマークのリーゼントを下ろしてリラックスしている時のみやぞんの方が好きとのことでした。

常にハイテンションで接されれば、誰だってうざくなります。

ご相談をいただく中にも、犬の興奮度が高いという場合、よく聞くと飼い主さんがいつも犬を撫でまわすのに加え、高めの声でハイテンションに話しかけているということがよくありました。
触ったり撫でたり構いすぎをやめてもらい、話しかける時も普通の声で、ハイテンションもやめてもらうと、それだけでずいぶんとストレスレベルが下がった子もいました。

学生の頃、教わった通りにトレーニングしていた時も、やけに興奮して普段はやらないのに噛みつきや飛びつき、引っ張りが出るということが多くありました。
逆に、トレーニングを終えてまったりしながら普通に喋る時の声で話しかけている時の方が、大人しく落ち着いていたくらいです。

YouTubeで動画を見てみると、トレーニング中、高い声のハイテンションでコマンドを出されている犬は、尻尾大きく振って軽やかな足取りで飛び跳ねているので、一見すると誰の目にも喜んでいるように見えます。

しかし、ズームしてよくよく見ると、顔に力が入って口の端がキュッと吊り上がるストレススマイルで、舌をペロッとしたり、顔を背けたり前足を上げたりなどのカーミングシグナルもたくさん見られます。
尻尾をバサバサと大きく振るというのも、ストレスを感じている時にする行動です。

飛びついたりリードを噛んだりというのも、良くない興奮をしているということです。

犬を興奮させることを喜ばせることだと思っている人がいますが、それは違います。

興奮が長期間に渡って続いたり、過剰な興奮をさせるということは、犬にとっても決して良いことではありません。

高い声でハイテンションに接すると言うのは、喜ばせるどころかむしろ犬の負担になっているということです。

 

犬への配慮を優先しよう

犬に接する時に、高い声でハイテンションにする必要なんてありません。

最低限必要な時にだけ、なるべく静かに、友好的な雰囲気で、穏やかな声で話しかけましょう。

と、ここまでは出来ていても、人間同士でおしゃべりする時にどうしても大声になってしまうという人は多いです。
女性は特に、人と喋っている時には声が高くなりがちなので、意識しないと犬が不快に感じる高さになってしまいます。

しかし、そういうことも犬にとってはストレスになります。

そもそも、犬は騒々しい場所・人が苦手なのです。

自分自身の動作や声が犬にとって苦手なものにならないよう、犬をイライラさせないよう十分に配慮しなければなりません。

一緒にいる人に対して、嫌なことをしたり、イライラさせるようなことをしないようにするというのは人間同士であれば当たり前のことですが、
犬に対しても同じようにやってあげて欲しいと思います。

というようなことはブログで何度もお話しているのですが、実際にブログを読んでも上手くいかないという方から相談を受けると、全く出来ていないということが多いのです。

恐らく、配慮が足りないわけではなく、飼い主さん自身は十分に配慮しているつもりでも、犬が嫌がっていることに気づかずにやり続けてしまうのです。

自分はちゃんと配慮出来ていると思い込んでしまうのは、判断を曇らせることになるのでとても危険です。
》「犬への強い思い」が客観的な判断を曇らせる

ブログを読んで、ドッグカフェやドッグランには行かないようになったと言って下さる方がおり、それはとても嬉しいことです。

しかし、人が多い場所に遠出をしたり、保護犬の譲渡会などに連れて行ったり、複数名でのお散歩会に参加してしまったりということをまだされているという方はけっこういるのです。

ドッグランやカフェはやめたのになぜそれはやめないのかと聞くと、「うちの子は楽しんでいるから」と言うのです。

そこで、そういう時に撮影した写真や動画を見せてもらう。

たいていの場合カーミングシグナルやストレスサインのオンパレードです。

飼い主としての主観ではなく、客観的に見ていただきたいのですが、そういう時の犬に表情が「穏やか」だとか「まったりしている」ように見えるでしょうか。

興奮している状態を喜んでいると勘違いされている方は多いですが、先ほども言ったように、興奮するというのは犬にとって決して良くないことであり、負担になることです。

わたしが指摘してようやく、自分は楽しくても犬は全く楽しんでいないということがわかって、やめて下さる方が多いのですが、ぜひそういうことを自分で判断できるようになって欲しいです。
そうすれば、日常生活で犬がどういうことにストレスを感じ、負担になっているのかがわかり、配慮が出来るはずです。

「うちの子は大丈夫」とか、「十分に配慮している」と思い込まずに、愛犬の様子をよく観察してみて下さい。
あなたの愛犬を一番よく観察し、理解できるのは飼い主であるあなたしかいないのです。

犬に配慮するということは思う以上に難しく、多くの飼い主さんが「十分に出来ている」と思う程度では全く出来ていないと考えた方が良いです。

自分がこうしたい、ああしたいということを優先するのではなく、犬がどうすれば快適になるかを考え、その配慮を優先しましょう。

そうすれば、高い声でハイテンションに接するなんていう、犬に優しく「見える」だけで実は犬にとってストレスでしかない、人間の自己満足もなくなるはずです。

 

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おまけ

昨日の記事で一番最後に載せた桜の写真。

お気づきになったでしょうか。

写真の左下にかわいこちゃんが写っていることに。

昨日は母も一緒に、海じいも連れて行ったのですが、その海じいがひっそりと写りこんでおったのです。

わたしも言われて初めて気づきました。桜しか見てなかった。

久しぶりに遠出をした海じい10歳、今年で11歳。
疲れたのか昨日、帰宅してからは死んだようにピクリとも動かずに眠り、今日も朝ごはんと散歩を終えたらずっとこの状態。

まあ海じいはいつも寝てるけど。

最近散歩もあまり行かないのでどこか悪いのかと心配なんだけど、健康診断では異常なし。

まだまだ元気で長生きして欲しいからね。

これからも気を付けて見て行こうと思います。

食欲だけは大きい子たちに負けません。
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