フードローテーションってやった方がいいの?
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今回は、時々受けるこんな質問について。
フードローテーションってやった方がいいですか?
いつからかドッグフードは定期的にローテーションした方がいいとか言う説が広がり、飼い主さんの間にも認知されてきているので、なんとな~く実践しているという方も多いでしょう。
犬の健康に良い効果があるということをウリにしたり、完全無添加でヒューマングレードを謳ったプレミアムドッグフードもいくつも販売されています。
しかし、まだまだ犬の食事はドッグフードが基本。
いくら安心安全を謳ったプレミアムドッグフードが売られていたところで、今度はその種類が多すぎてどれがいいのか、
もっと言うと本当に全部良いものなのかわからない、という人も多くいます。
どこの誰がどうやって作っているのか、いくら公式サイトで紹介されていようと本当のところはどうなのかわからない。
そんな不安は、犬を愛する人であれば少なからず抱えているはず。
人間の食品だって安全に調理されていると思っていたら、衛生管理上の問題が発覚して立ち入り調査に入られる
食品工場が定期的に報道されていますもんね。
日本はまだまだ、ドッグフードは「食品」という認識が薄いなと常に感じています。
そんな不安からせめて同じものを食べさせ続けないようにと、ローテーションという考え方が出て来たのでしょうが、
実践した結果、お腹を壊したり、体調を悪くしたり、アレルギーが出たりという問題が発生している犬たちがいます。
なので手作りにしてみたけど、これもまた上手くいかない。
そんな飼い主さんたちから時々、質問されるのです。
ローテーションせずに、ずっと同じフードを食べさせた方がいいのか?
それとも、ローテーションして違うフードを食べさせてあげた方がいいのか?
のんちゃんとるーこに、毎日違うものを食べさせているわたしが答えます。
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目次
同じフードを与え続けるのは悪いこと?
最近では、愛犬にずっと同じフードを食べさせていると言うと、「え、それダメだよ、時々種類変えてあげなきゃ」とか、
わかったようなことを言う人が増えてきました(うちの同僚が言ってるのを実際に聞きました)。
でも、「何で?」と聞くとちゃんと理由を説明出来なかったりします。
ただ、ネットや本で情報を得て、みんなが良いと言っているから実践して、それが正しいと思っているから
やっていない人のことを批判する。
あ~わたしこういう人嫌い。
はい、話を戻して。
色々調べてみたところ、やはり同じフードを与え続けるのは良くないことだ、と思っている飼い主さんが多いようです。
特に、愛犬の健康管理に熱心な飼い主さんほど、そう思っている傾向にありました。
では、なぜ良くないと言われているのか?
ちょっと調べてみました。
アレルギーが出る
一番多い理由がこれでした。
食物アレルギーは同じ食べ物(特にタンパク質)を摂取し続けることによって発症する場合が多いので、
チキンがメインのフードと、ラムがメインのフードを交互に食べさせ続けていると、
アレルギーが発症しにくい、と言われています。
なので、異なるタンパク源のフードをローテーションさせるのが良いとされています。
少し前のフードは肉でもミールなどの副産物が第一原材料に使われていたりしましたが、
今ではプレミアムと名の付くフードはほとんどがヒューマングレードの食材を使っていますし、
チキン、ビーフ、魚などの様々なタンパク源を使っているので、選ぶのにも困らないでしょう。
しかし、この「アレルギー予防のためにフードローテーションする」というのは、残念ながら、
ローテーションさせたところで予防になるというデータは今のところありません。
獣医さんに聞いた限りでも、すでにアレルギーがわかっている場合はアレルゲンを避けることは出来るが、
まだアレルギーがあるかわかっていない時点でフードローテーションしたところで予防効果は薄い、という見解でした。
それに、ローテーションしたフードにアレルギー物質が含まれていてアレルギーを発症してしまう、
ということもあるんだよ。
現時点で食べているフードでアレルギーがないのであれば、そのまま食べさせ続けてもアレルギーの点では問題ないようです。
栄養が偏る
ドッグフードは、それさえ食べていれば必要な栄養が全て摂取出来る「総合栄養食」です。
とはいっても、原材料も保証成分も、フードによって少しずつ違います。
肉類の割合ひとつとってみても、全体の80%が肉類を占めているものから、30%程しかないものまで様々です。
グレインフリーのフードもあれば、穀物や野菜がメインのベジタブルフードまであります。
ハーブやフルーツなどが多く使われているフードもあります。
定期的にフードの種類を変えることで、摂取出来る食材の幅が広がり、栄養面で補強出来るということです。
また、ドッグフードは本当にそれさえ食べていればOKなのか、怪しいところもあります。
学生の時、とあるフード会社が主催したドッグフードのトッピングの講座に友人たちと参加したことがあるのですが、
講師としてやって来たメーカーの方が、販売しているフードに対して、この種類のフードにはこのトッピング、
このフードにはこういったトッピングをすると、栄養面で良くなります、みたいな説明をしてくれました。
最後に質疑応答の時間があったのですが、すぐさま友人が手を挙げて質問。
「ドッグフードって総合栄養食なんですよね?なのに何でトッピングで栄養を補強してあげなきゃいけないんですか?」
メーカーの人、答えられず。
思わず拍手しそうになりました。
そもそも、これさえ食べておけば栄養バッチリ!なのであれば、原材料や保証成分が少しずつ違うなんてこと
有り得ないはずですもんね。
飽きる
犬によっては一定期間同じフードを食べ続けると、ある日急に食べなくなる子もいます。
犬のわがままだと思われてしまうことも少なくありません。
犬は食べ物に飽きることはないと言われていますが、のんちゃんとるーこを見る限りそんなことないと
わたしは思うんですよね。
少なくとも、犬たちにとっても「飽きた」という感情はあります。
おもちゃに飽きた、遊びに飽きた、ということがあるのに、食べ物にだけ飽きないというのはおかしいと思うのです。
毎日同じものを出されても食べ続けるのは、それを食べないとご飯がないからであって、
仕方なく食べているのではないか、と思うんです。
12歳で亡くなるまでず~~~っと同じフードだった実家の雑種犬は、時々、ご飯を食べなくなることがありました。
どこか悪いのかと思って病院に連れて行っても健康そのもので、散歩も喜んで行くし遊びにも誘ってくるし、
何か生活に変化があったわけでもないのに、ご飯だけ食べないんです。
見かねた祖父がパンやら煎餅やらをやると喜んで食べて、それからいつものフードも食べるようになりました。
今思えば、あれは長年全く変わらないフードに飽きていたんじゃないかな、と。
毎日毎日、朝も昼も夜もず~~~っと同じ味の同じご飯しか食べられなかったら、どんなに苦痛だろうかと、
食いしん坊のわたしなんかは考えてしまうわけです。
犬は味なんてわからないんだから、食べ物に気を遣うことなんてないと言う人もいますが、それも違います。
人間からしてみれば決しておいしいとは感じないドッグフードを犬が喜んで食べているように見えるのは、
やはりそれしか食べるものがないからです。
確かに味蕾の数は人間よりも少ないですが、犬は本来人間の残飯を食べて生きてきたので、
おいしいと感じる味は人間と似ていると言います。
特に甘いものにはよく反応します。
おいしいものを食べると、犬も「おいしい!おいしい!」とすっごく嬉しそうな顔をします。
そんな顔を見るのも犬と暮らす醍醐味だな~と感じます。
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フードローテーションよりも手作りご飯がおすすめ!
わたしは毎日違う手作りご飯を食べさせ、フードの種類も毎回違います。
もう長いこと、一度購入したフードを再び買ったことはありません。
なので、フードローテーションというのもしばらくやっていません。
アレルギーの心配をしたり、フードに含まれる添加物の心配をしたり、どこでどうやって作られているのだろうかと心配したり、
飽きずにご飯を食べて欲しいと思うのであれば、わたしはフードローテーションよりも手作りご飯をおすすめします!
理由1:何を食べているかが一目でわかる
まず、一番の理由はこれです。
自分で材料を買って、下ごしらえして調理しているので、愛犬がどんなものを食べているのかが人目でわかるのです。
フードの原材料にはチキンだったり野菜だったりハーブだったりと、色々体に良さそうなものが入っていると書かれているけど、
それがどんな状態の食材で、どんな場所でどのように調理されているのかはわかりませんもんね。
そもそも本当にその原材料で作られているのかなんて、あの茶色い粒からではわかりませんし。
正直わたしはほとんどのフードには懐疑的なんです。
昔、のんちゃんが長いことドッグフードを食べていた時期にお腹が緩かったので。
何を食べてもウンチが緩く、何を試したかも忘れるくらい色々試してようやくウンチが緩くならないフードに出会えたのですが、
その後手作り食を始めたら一気に体調も改善され、以来緩いウンチというのはちょっとお腹が冷えたとか、
そういう時にしか見ていません。
そういうこともあり、ドッグフードを選ぶ際には本当に吟味するようになりました。
ブログで紹介してるフードは、実際に試して本当にいいと思ったフードだけだよ。
買ったはいいけどのんちゃんたちに合わなくて、友人の犬飼いにあげたフードもいくつもあるんだよ。
何を食べているかが一目でわかるので、体調を崩した時にも「もしかして昨日食べたあれが悪かったかな?」とすぐにわかるわけです。
理由2:旬の食材を使える
食材はスーパーに並んでいるものを買って来るので、旬のものを選んで買うことが出来ます。
旬の食材というのは、その時期に一番栄養があり、食べ頃であるとともに、その時期に人間の体にとって最適な栄養を含んだ食材であると言えます。
旬の食材を体が欲しているのは犬も同じで、これからの時期、日照時間が減って鬱々とする気分には鮭がいいとされています。
なので旬の時期に、犬たちにも鮭をたくさん食べさせるようにしています。
何より、食べ頃の旬の食材を与えると、犬たちが「待ってました!これよこれ!」と言うように大喜びするんです。
旬の食材って、犬たちもわかるんですね。
理由3:カロリー計算が出来る
手作りご飯だと、フードよりも細かくカロリー調整が出来ます。
愛犬のダイエットのために、フードを変えたり、量を減らしたりするのが可哀想で手作りご飯を始めたという飼い主さんもいるくらいです。
ダイエット用のフードってなぜかどれも不味いですし、避妊・去勢手術をした子用のフードって高いですし。
かといっていつものフードで量を変えるっていうのも何だか可哀想…太ってる子ってたいていが食いしん坊ですからね。
量を減らすと、犬の満足感が下がってしまうので、満腹感が得られずにイライラしてしまうということもあります。
お腹いっぱい食べられないことで余計に食欲が増しちゃって、拾い食いするようになっちゃったりね。
手作りの場合、量は減らさず、その分低カロリーな豆腐にしたり、肉類でもヘルシーなチキンにしたりと、
色々と工夫して、お腹いっぱい食べてもらいながらダイエットすることが出来ます。
理由4:お腹いっぱい食べられる
ドッグフードの給餌量って、少なすぎると思うんです。
もともとプレミアムドッグフードって、ちょっとの量で必要な栄養が得られると謳ったものが始まり。
安いけど犬にとっての栄養はバッチリ、と人間のメリットは考えていますが、犬の満腹感については何も考えられていないんです。
のんちゃんなら1日300g以上の肉をペロリと平らげるのに、フードにすると1日160gしか食べられません。
これでお腹いっぱいになるでしょうか。
お腹が空いた状態だと、犬はイライラしやすくなり、ストレスになります。
お腹いっぱい食べさせて、幸福な満腹感を感じると落ち着きますし、あとは大人しく寝るだけになるのです。
愛犬との落ち着いたまったり生活には、愛犬の満腹感というのは切っても切り離せないんです。
理由5:「おいしい!」という嬉しそうな顔が見られる
わたしがもう4年近く手作りご飯を続けているのは、何よりも犬たちの嬉しそうな顔が見られるからです。
ご飯の時間の、「わ~いご飯ご飯!」と言う犬たちの嬉しそうで期待に満ちた顔は、
ドッグフードでは見られないものです。
うちの犬たちは食いしん坊なので、ドッグフードも喜んで食べますが、やはり手作りご飯の時とは反応が違います。
毎日食材が違うので、準備をしてると「今日は何?」とのぞき込んで来たりして確認します。
まあ、完全手作りって難しいので、補助商品に助けてもらってるんですけどね。
ちなみに今日の晩ご飯はこれ。
蒸しササミ、薬膳ごはん、サツマイモ、カボチャ、豆腐、大根おろし、オリーブオイル
明日からは、同僚からもらった鹿肉が登場する予定です。
炊飯器で炊くだけ簡単薬膳ごはんに助けてもらっていますし、手作りご飯なのは夜だけですが、
それでも犬たちの満足度はだいぶ違いますし、のんちゃんは手作りご飯にしてからすごく落ち着きました。
それまでドッグフードもほとんど食べないからすごく痩せていて、いつもイライラしていたのに。
毎週仕事帰りにスーパーで買い物しながら、今日は何を食べさせようかな~って考えるのもすごく楽しいです。
犬の「食」について考えよう
犬をドッグフードだけで育てることは、子どもをレトルト食品だけで育てるようなものだ。
ドイツにはこんな考え方があります。
犬が食べるものについても「食べ物である」という考え方がきちんとありますし、犬用のお肉屋さんが街には当たり前にあって、
飼い主さんはそこでお肉を買い愛犬に食べさせているのです。
それに対し、日本では犬の食べ物は「商品」であって、「食べ物」という考え方はまだまだされていません。
ドッグフードの紹介サイトを見ていると、もちろんちゃんと犬のことを考えて作られたものもあるのですが、
いまだに、飼い主さん向けの商品として扱っているメーカーが多いな~と感じるのです。
ドッグフードはお金を出して買う「商品」だけど、犬にとっては体を作り健康の基礎になる「食べ物」なんだよ。
そこんとこわかって欲しいな。
犬の食について、本当に健康と安心安全を考えるのであれば、わたしは手作りご飯をおすすめします。
もちろん、メリットだけでなくデメリットもあります。
お金はかかりますし(特にうちのように中型犬2頭飼いだと馬鹿になりません…)、作る手間もかかります。
忙しい人には毎日作ってる時間なんてない!無理!と思われるかもしれません。
しかし、毎日レトルトで済ませるのだとしても、あなたは自分でそうしたのですから自分の責任ですが、
犬はあなたに与えられたものしか食べられないのです。
毎日とはいかなくとも、週に2,3回くらいであれば出来るのではないでしょうか。
手作りご飯に特別な知識はいりません。
犬が食べてはいけないものなどの基本的なことは必要ですが、人間が普通に食べられるもので犬が食べてはいけないものはほとんどありません。
味噌汁だって薄めずに飲ませれば塩分・カリウム補給になりますし、パンだって大事な炭水化物です。
納豆やキムチだって優秀な発酵食品ですし、コショウだってあげてかまわないという獣医師もいます。
そもそも犬は人間の残飯を食べて生き残ってきたので、人間の食事の残りの中から食べられそうなものを見繕ってあげてもいいのです。
味付けやタマネギなどの注意点はありますが、うちは基本的に手作りご飯の野菜は残り物ですし、
刺身なんかをお裾分けにあげることもあります。
それでもちょっと心配という人。
あなたのお母さんは食事の専門家ですか?
お母さんが管理栄養士とかいう人もいるかもしれませんが、多くの人は違いますよね。
あなたは専門家ではないお母さんが作ってくれた料理を食べて無事に大きくなったのではないですか?
愛犬に少しでも安心安全なものを食べて、健康でいて欲しい。
少しでもそんな風に思ったのであれば。
フードローテーションよりも、是非、手作りご飯を始めてみましょう!
[blogcard url=”http://mattari-dog.com/dogsfood/”]
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♪おまけ
実は今日、お腹がピーピーだったるーこ。
うん、ピーピーね。
多分…昨日、畑で大量にトマトを食べたからだと思う…
我が家の畑のトマト、もう12月で毎日のように霜をかぶっているというのに、
いまだに赤々をした実をつけているんですよね。
いや、もう味は食べられたもんではないんですけど。
夏場は毎日、2,3個トマトを食べるのがお気に入りだったるーこ。
寒くなるにつれて食べなくなったけど、昨日ふと思い立ったように散歩帰りに食べに行ったんです。
そしたらお腹ピーピー。
おバカ…
でもピーピーだったのは1回だけで、あとはちょっと緩いかな~程度。
ドッグフードでの下痢だと長く続くことが多いですが、手作りご飯が原因の下痢はすぐにおさまります。
これも手作りのいいところ。
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