長時間労働が原因?日本の犬の「室内トイレ」「サークルトイレ」方式が普及した理由

日本の犬のトイレ事情は飼育環境が大きく影響している?

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

今日は日本の犬の「室内トイレ」についてです。

日本で「犬のトイレ」というと、今や室内にプラスチックの枠の上にペットシーツを敷いて、
それを部屋や廊下の片隅においてそこでさせる、というのが一般的ですね。

では、このやり方はいつ、どうやって普及してきたのかご存知でしょうか?

わたしは今でも犬たちのトイレは外派なのですが、少し前はそれが普通だったはずです。

しかし今ではちょっと外に出れば土や草など犬のトイレに最適な場所があるうちのような田舎でも、
犬のトイレは室内で、というのが当たり前になっています。

この現代日本のトイレ方式が、なぜこんなにも広く日本の飼い主さんの間に普及し受け入れられてきたのか、
またアメリカやヨーロッパの犬のトイレ事情はどうなっているのか、色々調べてみました。

調べた結果、どうもこの「室内トイレ」「サークルトイレ」方式は、日本の犬の飼育環境と大きく関係しているように感じました。

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日本の犬の「室内トイレ」方式とは?

日本では室内飼育する犬には室内でトイレをさせるというのが今や一般的ですね。

ペットシーツと呼ばれる薄いシートをプラスチックの枠に設置し、部屋や廊下の片隅に置いているという家庭が多いかと思います。

これだけならまだいいのですが、幅1mもないようなサークルに、クレートとトイレを設置してそこに犬を入れ、
犬の居場所とするように、と書いているしつけ本が多くあります。

先日、大型書店に行って犬のしつけ本を見てみたのですが、そのどれにも同じようなことが書いてありました。
しつけサイトにも全く同じ方法が紹介されているし、テレビの動物番組でも同じやり方を紹介していることが多いです。

中にはトイレと寝床を分けたサークルに犬を閉じ込めておけば自然と覚えると書いていることもあり、
サークル閉じ込め飼いを推奨しているように感じられます。

これだけ世間に浸透しているやり方なのですから、新しく犬を飼った飼い主さんはまず間違いなくこのやり方でトイレを教えるでしょう。

しかし、ヨーロッパではサークルに犬を閉じ込めるなどということは日常的ではないし、国によっては虐待になると禁止されています。

日本のしつけはアメリカから輸入されてきたと言われていますが、英語サイトを検索してみても、
サークルにトイレと寝床方式というのは見られません。

犬には寝床から離れたところに排泄したがるという習性があります。
この習性に反した犬のトイレ方式は、いったいいつから、何を根拠に始まったのでしょうか。

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日本の犬事情とトイレの関係

いつから、何を根拠に始まったのか、調べてみたのですが、どうもイマイチよくわかりませんでした。

そこで、日本の犬の飼育環境や飼育頭数、飼育されている犬種などの推移を調べて、
わたしなりに仮説を立ててみました。

一般社団法人ペットフード協会の2017年の調査によると、犬の飼育頭数は892万頭にのぼります。

その内83%が室内飼いでした。
2000年度の36.8%から考えると驚異的な伸びです。

さらに飼育されている犬の70%が小型犬でした。

サークル飼いは、小型犬を小さなサークルで飼育するという日本の犬の飼育事情とも関係がありそうです(欧米では大型犬の飼育率が高いです)。

トイレについては、日本の場合、公共の場での犬の排泄に関する苦情は年々多くなっています。
特に住宅地では糞だけでなく尿もトラブルのもとになっているため、自治体は室内トイレを推奨したり、地域によっては公園、私有地だけではなく、
道路での排泄を禁止したりしています。

動物取扱業責任者研修でも、排泄はなるべく室内でさせて欲しいが、散歩の時は水が入ったペットボトルを持ち、
犬が排泄したら水をかけて流すように、と指導があります。
しかしこれは水で流すだけでは意味がなく、尿の臭いを更に広範囲に広めてしまうことになります。
水を流し、ブラシでこすって洗い、ペットシーツで吸い取るところまでやらないとダメですね。

こうした事情や、病気の早期発見になるなどの理由、さらにはアパートやマンションなどの集合住宅でも犬を飼えるようになったことなどから、
室内トイレは飼い主の間に広く受け入れられてきました。

ペットシーツの歴史

室内トイレが広まった理由の一つに、ペットシーツの普及があります。

では、このペットシーツはいつから普及するようになったのでしょうか。

ペットシーツは高分子吸収材を使用しており、これを花王が人間の赤ちゃん用のオムツに使い始めたのが1983年。
その後様々な製品に利用されるようになり、ユニ・チャーム(株)がペットシーツ「デオドラントシート」を発売するのが87年。
ペット飼育数が急増するのが90年代です。

つまり、90年代を通して室内飼育している家庭に受け入れられてきて、2000年以降の室内飼育の急激な伸びとともに普及したと考えられます。

東京の祖父母の家は住宅密集地なので、母が子どもの頃から犬は室内飼いだったそうです。
トイレもある程度室内でさせていましたが、細かく千切った新聞紙を祖父お手製の箱(トイレ代わり)に敷き詰めてオシッコ吸収材にしており、
散歩の時に道路で排泄させることも普通だったそうです。

なので10年前に実家でトイプードルを室内飼いし始めた時、ペットシーツを見て驚いたと言います。

母と同じ年代の飼い主さんに聞いても、昔は室内飼いの犬でもトイレは基本外で、さらに言うとサークルなんてものもなかったそうで、
ペットシーツを初めて見たのは90年代後半から2000年代はじめにかけてと言います。

なので、現在の犬の室内トイレ方式は非常に新しいと言えます。

欧米の犬のトイレ事情

では、ヨーロッパやアメリカはどうかというと、まずヨーロッパでは庭を持っている人は庭に排泄が当たり前で、
散歩の時も公道でさせることが多いそうです。

国によっては公道のいたるところにウンチ袋が無料で配布されており、さらにウンチを捨てるゴミ箱まであります。
地域によっては犬のオシッコの染みを掃除する業者までいます。
(費用は全て「犬税」によりまかなわれています)

アメリカでは、ライフスタイルによって室内か室外かを選びます。

英語サイトを見てもこれが一番多く、「マーリー」や「ワンダフルライフ」を見ても、犬がドッグドアを通って自由に庭に出て排泄したり、
犬がトイレをしたがるたびに飼い主が外に連れ出しています。

室内トイレを教える時も、日本のようにサークルにトイレと寝床をおいてそこに入れておく、というやり方はしません。

子犬が目覚めるやいなや、室内トイレもしくは庭に連れ出し排泄させるという方法を紹介している場合が多いです。

飼い主が長時間留守にする場合は、一部屋全部に新聞紙を敷き詰めておき、そこで犬を留守番させ、新聞紙=トイレの認識を持たせるか、
できればドッグシッターを雇うのが望ましいとされています。

今では新聞紙ではなく、犬のオシッコを洗い流せる人工芝を使用していることも多いです。

このやり方の方が、ずっと犬に優しいですよね。

こうした方法がその他のしつけ方法と一緒に日本に輸入された時に、どういうわけか、クレートからすぐ出たところにトイレを設置、
クレートに長時間拘束、留守番だけでなく1日のほとんどを狭いサークルに閉じ込める、なんていうやり方に変わってしまったのです。

 

長時間労働も問題

室内トイレ、さらにはサークル閉じ込め飼いが急速に普及してきた背景には、長時間労働の問題もあるのではないでしょうか。

ヨーロッパやアメリカでも長時間労働が問題になっていますが、ドッグシッターの普及率も高く、犬を連れて出勤できる会社も多くあります。

それに対し日本は、年間労働時間が200時間近く、せっかく子犬を飼っても世話などろくに出来ないという飼い主が多くいます。
シッターもさほど普及しておらず、犬連れ出勤可の会社なんてほとんどありません。

しつけが出来ないからいたずら防止のためにサークルに閉じ込めて留守番してもらうしかなく、1日に3回も4回も外に連れ出せないので、
トイレは室内でやってもらうしかない。

室内トイレ、そしてサークル閉じ込め飼いは、労働時間が長く犬の世話が出来ない人が簡単に犬を飼える国で普及するのではないでしょうか。

 

最後に

トイレは室内でやってもらった方が楽だし、留守番だってサークルに入れておいた方が飼い主さんは楽でしょう。

今、日本に浸透している「犬の飼い方」というのは、飼い主である人間の「楽さ」「快適さ」を追及したものです。

それしか追及していないので、肝心の犬の「楽さ」や「快適さ」は全く無視されてしまっています。
犬の習性を無視したサークルトイレ方式はそのいい例です。

サークル閉じ込め飼いは確かにいたずら防止にもなるし、何をやらかすかわからない子犬を常に見張る必要もなくて楽ではあるのですが、
吠えたり噛んだり、散歩の時に引っ張ったり、サークルから出すと常に興奮したりといういわゆる問題行動は、
ほとんどがこのサークル閉じ込め飼いによるストレスが原因のことがほとんどです。

これだけ普及しているやり方だと、何の疑いもなく「そういうものなんだ」と思って実践してしまう飼い主さんが多いでしょうが、
自分が1日のほとんどを狭い檻に閉じ込められたらどれほどのストレスになるか想像してみて下さい。

「だって忙しくて子犬の面倒を見ていられないからサークルに入れておくしかない」

そんな風に思う人もいるかもしれませんが(実際にこう言われた飼い主さんもいました)、
子犬の面倒を見られないくらい忙しい人が子犬なんて飼ってはいけないし、そもそもそういう人がお金さえ出せば簡単に犬を飼えること自体が異常なのです。

サークルに入れておくしかないのなら、何のために犬を飼ったんでしょう。

気が向いた時だけ外に出して遊んであげて、忙しい時はサークルに入れておくって、犬はおもちゃではありません。

サークルトイレ方式にしろ、サークル閉じ込め飼いにしろ、そのやり方は本当に犬のためになっているのか、
犬にとって快適なやり方であるかを考えてあげて欲しいです。

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おまけ

わたしは今日の午後から仕事です。

犬たちはこの正月休みでわたしが家にいるのが当たり前になってるようです。

特にのんちゃはいつにも増して甘えっ子になって、
いつも廊下だったりわたしの部屋だったりストーブから遠く離れたところで寝てるのに、
休み中はわたしのそばにぴったりくっついて寝てました。

珍しくるーこと寄り添って寝てたりもして。

まあわたしの足を間に挟んではいるのですが。
直接くっつのは嫌と見える。

わたしの左足の人気に嫉妬!
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4 Comments

りのん

新年明けましておめでとうございます⛩
今年も ご活躍をお祈り致します。

昨年末は 希(のん)へのアドバイスをたくさんありがとうございました。

うちも中に仕切りのついたケージを使っています。…いました。
中型犬の希には 明らかに小さなケージです。パピーの時は その中にトイレシートも入れていましたが、いつのまにか トイレは 完全外派になってしまったので、広い方に ベッド、狭い方にお水を置き、家にいる時は たいてい ケージに閉じ込めていました。
ベッドは 何個破壊されたか わかりません。凄い力で メリメリと切り裂き 綿を出していました。……でも、かいるーさんのブログを読んで、アドバイスをしていただいて、思い切って ケージから出しています。最初は ヒャッホーウって感じでしたが、今は それ程でもなくなりました。
私達が慣れたのもあるし、希も フリーが日常になりつつあるのか 好きな場所で 食べたり、遊んだり、寝たりしています。まだまだ ヒャッホーウの時間もありますが。
先程も書きましたが、希は 家では 一切おトイレはしません。結構長時間我慢出来る様子ですが、我慢させるのも可哀想なので トイレに 行こう!と 外に 出るように誘うのですが、なかなか 外に出ようとしません。散歩に連れ出すのも一苦労です。
「家が好き、散歩が嫌い」ではなく、庭も好きだし、散歩も大好きですが、私に指図されるのが 嫌な様子です。
では、希が 外に行きたくなるまで ほっておいても いいのでしょうか?
「何もしない」って、やはり 難しい…!!と つくづく思う 毎日です。
でも、アドバイス通り ケージフリーにして、まったり散歩をして、叱らないようにして、出来るだけ「何もしない」を続けていると、ほんの少しですが、穏やかになってきているような気がします。
希がいてても お茶をしたり、本を読んだり ちょっと書き物をしたり…出来る事に びっくりしています。

返信する
瀧沢かいるー

りのんさま

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
りのんさんと希ちゃんにとって幸せな一年になりますように。

室内トイレにしろケージ閉じ込めにしろ、やっぱり一番は「楽」なんですよね。
楽で手間がかからないことに、人間っていうのは本当に弱いんだな~とつくづく思います。
でも実際にサークルもケージも撤去して完全室内フリーにした方が、はじめは大変かもしれないけど
あとあと色んな問題もなくなるし、犬も人も圧倒的に「楽」なんですけどね。
希ちゃんは家ではおトイレしないとのことですが、お庭ではしないのでしょうか?
お庭でおトイレ出来る子で、なおかつりのんさんやご家族がお庭でおトイレされることに抵抗がないのであれば、
お散歩に行かなくてもお庭でさせてあげれば良いかと思います。
お庭ではおトイレしないということでれば、出来るだけ毎日同じ時間におトイレ散歩をさせてあげて
排泄サイクルを整えてあげるといいですね。
「トイレに行こう!」のかけ声でなかなか乗り気にならないのであれば、かけ声を変えてみるといいかもしれません。
以前、「お散歩行くよ!」から「一緒にお散歩行かない?」と言い方を変えたらすんなり行くようになった、
という飼い主さんがいらっしゃいました。「うちの子はツンデレで」と言っていましたがその通りなのかなとw
というのは半分冗談で、かけ声を変えると行く気になるということはよくあることです。
「おトイレ行かなくて平気?」とか、友達に確認する時のような感じでしょうか。
この飼い主さんは「コンビニ一緒に行かない?」って言う時のような感じで言った、とのことでした。
「何もしない」って、思うよりも難しいです。わたしも自分で実践した時に無理なんじゃないかと思うくらい難しかったです。
なので、わたしはよくのんちゃんに言ってしまっていた命令やコマンドや指図をリストアップし、
壁に貼って置いて定期的に見直し、自分が今日そのワードを言わなかったかどうか確認していました。
一度慣れてしまえばこれほど楽な犬との生活もないかと思います。

返信する
りのん

かいるーさま

ありがとうございます。
「トイレに行こう!」ではなく 「お外に行かない?」ですね!!
ついつい 命令口調で 「行くよー!」と言っていました。
私も 命令口調 書き出してみます!
希は お庭でも トイレはしますが、家の中にいると 庭にも出たがりません。
休日の朝 私が寝坊した時だけは 早く起きてー!庭に出してー!って 感じで 勝手口から 飛び出て行きますが、自分から出て行くのは その時くらいです。
先月で 退園した幼稚園では 3時間ごとに オシッコをさせてあげるように と言われたので、そのタイミングで 庭に誘導するのですが、寝てる所を 起こしてまで…庭にも出たくないのに…どんなものかと。
前に アドバイスしていただいたので、夕方の散歩の後、希が寝る前に 五分ほど オシッコにだけ行くようにしましたが、その時は 割と 大人しく 行って、オシッコの後少し匂い嗅ぎをすると 満足するのか…お楽しみの歯磨きガムが待ってると思うのか(これは どうですか?)すんなり帰って、ガム食べながら 一旦ソファで寝ちゃいます。
本気寝は 私がお布団を敷いてから。そそくさと起きてきて、お布団で寝ます。
ケージに閉じ込めていた時は、近づくと 捕まえられると思って 逃げてばかりいましたが、座っていると 狭い所でも ねじり込んでくるようになりました。
たまに 興奮して 噛んできたりもしますが、随分減りましたし、今までも 勿論可愛かったけど、一層可愛さが増しました^ ^
これからも まったりやっていきます!

返信する
瀧沢かいるー

りのんさま

希ちゃんくらいのサイズの子であれば、半日くらいはおトイレしなくても平気です。
オシッコしたい時に「早く出してー!」と意思表示出来るのであれば、それまで待ってあげてもいいですね。
確かに寝ているところを起こしてまで3時間おきに…っていうのは可哀想ですし、
そういうのは子犬のトイレの教え方であって希ちゃんのようにもうおトイレを覚えている子にはやる必要のないことです。
寝る前にはすんなり外に行くというのはそれが日常化しつつあるということだと思います。
ガムのお楽しみが待っている、というのもあると思いますね。笑
でも悪いことではないですよ。楽しみがあるっていうのは犬にとって良いことです。
うちの子たちも散歩に喜んで行くのは半分以上、途中の公園でおやつを食べる楽しみが待っているからではないかと思うことがあります。
おトイレに関しては希ちゃんが意思表示した時に外に出してあげればいいと思います。
近づくと逃げてばかりいた愛犬が自分からそばに寄ってくるようになったというのは、
飼い主さんが愛犬にとって「嫌なことをしない安心出来る人」だと思うようになったということです。
そうなると嬉しくてつい撫でたくなるものですが、撫でるのは希ちゃんの方から催促してきた時だけにしてあげて下さい。
このまま「何もしない」を続けていればけっこう早い時期に興奮などもなくなるかと思います。

余談ですがこの時期に犬と一緒に寝るのって極上の幸せですよね。笑

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