犬を飼う前にこの10項目を真剣に考えよう。
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は朝から雨がひどいです…
散歩に行こうとしたら急に降り始めて、多少の雨なら行くようにしてるんですが
さすがに「うわあ…」となって犬たちと相談。
のんちゃんは玄関先で少し考えた後、畑に走って行ってオシッコだけ済ませて、
るーこはそんなのんちゃんの様子を見て家から出ることさえせず。
今日は2頭とも散歩なしを決めたようです。
行くか行かないか迷ったら、人間だけで勝手に決めるのではなく、
犬と相談して決めましょう。
自分でちゃんと判断出来る犬ならば、あまりにひどい雨だと「行かない」と言うでしょう。
もちろん、雨でも行きたがる犬はいます。
レトリバー系はむしろ雨の方が喜んで行きたがるなんて子もいますので、
そう言う場合は、そういう子を飼ったのだからレインコートでも着て行ってあげましょう。
雨の日は散歩ナシでオーケーっていうのが一般認識されていますが、
それはあくまで人間の「雨の日は行きたくない」という都合であって、
雨であろうと散歩に行きたい犬はたくさんいるのです。
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雨の日だけならまだしも、晴れていても日常的に、
犬を散歩に連れて行かない飼い主さんがいます。
ペットショップで散歩はいらないと言われたとか、時間がないとか、
噛むようになってしまって近づけないとか、引っ張るから大変で嫌だとか、
色々飼い主なりの理由はあるのでしょうが、どんな理由であれ
犬を散歩に連れて行かない人を見ると「この人は何で犬を飼ったんだろう?」と思うわけです。
挙げ句の果てに捨てられたり、保健所に持ち込まれたり。
そうならないために、飼う前に、犬を飼うということをもっときちんと考えるべきだと思うのです。
事例:何で飼ったの?
昨日の夕方、雨が降る前にのんちゃんと散歩に出掛けました。
最近暑くてのんちゃんも歩くのが遅いので、二人でブラブラというか、
ダラダラしながら歩いていたら、後ろからボーダーコリーと飼い主の男性のペアが
早足で追い抜いて行きました。
その子は近所で飼われているボーダーのオスで、外飼いで車通りの多い道路に面した、
狭い犬舎にいつも閉じ込められています。
あまり散歩に連れて行ってもらっているのを見ないし、家の前を通ると高い声でよく吠えています。
警戒吠えのような低い声ではなく、のんちゃにゃるーこがお腹空いたとか、散歩行きたいとか、
そういうのを訴える時の声に似ています。
誰に対してもそんな風に吠えるわけではないらしく、妹や母は警戒吠えをされたと言います。
わたしもはじめは警戒吠えをされたんですが、カーミングシグナルで挨拶をしてみたら、
高い声での吠えに変わりました。
「ここから出して!」と言われている気がします。
今日は散歩に行ってもらえているようだったので、ひとまず安心と思ったのだけど、
ふと見るとチョークチェーンをかけられているではないですか。
そして飼い主からなるべく距離をとって歩いているのです。
というか、飼い主が引っ張るのでボーダーくんが離れようとしているのです。
少し長めのリードを使っていたので、もうちょっと緩めてあげればいいのにな~と思いながら見ていると、
だいぶ前に進んだところで飼い主が急に立ち止まり、大きな声で、
「このバカッ!ダメだろ!」
と一喝。
そしてリードの持ち手でボーダーくんをピシッと叩いていました。
ボーダーくん、怯えて耳を倒し首をすくめ、リードギリギリまで飼い主から離れていました。
見た限り普通に歩いていただけなのに、何かが飼い主の気に障ったようです。
こういうのを見ると何だか胸がムカムカする。
狭い暗い場所に閉じ込めて散歩にも行かず、行ったら行ったで犬を叩く。
何のつもりで犬を飼ったんだろうか。
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「飼う前に考えて」
犬を迎える前に、自分が本当に犬と暮らせる環境にあるのかどうか、
もっとちゃんと考える必要があると思うのです。
吠えや噛付きなどの問題高度王は、飼育環境が原因の場合がほとんどです。
このボーダーくんとは別に、近所にもう1頭ボーダーがいるのですが、
その子も同じように外での閉じ込め飼いで、しかも暴力的なオビディエンストレーニングの犠牲者で、
いつも狂ったように興奮吠えをしています。
公園で他の犬を噛んで怪我させたという話もあります。
このボーダー2頭は、飼い主が飼う前にきちんと考えなかった、その犠牲者だと思うのです。
「飼う前に考える10のポイント」
環境省が出しているパンフレット「飼う前に考えて」は、犬に限らず動物飼育の
最低限の条件を示しています。
その中に「飼う前に考える10のポイント」というのがあります。
- あなたの住まいはペットを飼える住宅ですか?転居や転勤の予定はありませんか?
- あなたの飼いたいペットは、あなたのライフスタイルに合っていますか?
- あなたの家族は全員ペットを飼うことに同意していますか?
- 家族に動物に対するアレルギーを持っている人はいませんか?
- 毎日欠かさず、世話に時間と手間をかけられますか?
- あなたの体力で世話が出来るペットですか?
- 近隣に迷惑をかけないよう配慮できますか?
- ペットの一生にかかる費用を考えてみましたか?
- 生涯にわたる計画を立ててみましたか?
- 万一飼えなくなった時のことを考えてみましたか?
この10項目を真剣に検討してみるだけでも、捨てられる動物を減らすことが出来るでしょう。
犬の場合を考えてみる
犬の場合は特に2のライフスタイルが重要です。
合っていないがために苦労している犬と飼い主がたくさんいるのです。
都会のコンクリートジャングルは犬と暮らすには向きません。
にも関わらず、牧羊犬や猟犬、超大型の山岳犬まで飼われています。
日本は北海道以外、夏は高温多湿なのにハスキーなどの北方原産の犬が飼われていることもあります。
高層マンションでエレベーターを使わないといけない場合は外に行くまでに時間がかかり、
それが犬のストレスになるし、犬が吠えれば犬も人も肩身の狭い思いをします。
さらに都会の場合、やっと見つけた小さな公園は犬が入れないことが多いのです。
コンクリートとたくさんの車や人に囲まれてはリラックスすることは出来ません。
その結果、ストレス行動が増えるというのが都会で多いパターンです。
また、5の世話にかける時間や手間とも関係していますが、1日10時間以上を仕事で留守にするというライフスタイルは、
犬だけでなく猫やその他多くの動物の飼育に不適切です。
ペットショップは「サークルに入れておけば大丈夫」などと行って、一人暮らしの人にも
平気で売ろうとしますが、長時間の留守番によるストレスの結果、噛付くとか、散歩の時に引っ張るとか、
人間にとって困った行動がたくさん出てくるのです。
子どもがいるというのも、全ての場合ではありませんが難しいこともあります。
子どもが犬のストレスの原因になっているということは多くあります。
子どもの情操教育に犬を飼う親もいるのでしょうが、まず親が犬に正しい接し方をし、
それを子どもに教えてあげないと情操教育もへったくれもありません。
▼関連記事
「子どもの情操教育に犬を買う」は大人の正しい知識が大前提
また、親は仕事と子どもの世話で忙しくなり、子どもがいればお金もかかります。
犬に費やせる時間とお金は、当然ながら減ることになります。
子どもの進学にお金がかかるからと捨てられた犬は決して少なくありません。
犬にはお金がかかるのだということを認識していない人があまりに多いのです。
フードやペットシーツはもちろん、シーズン中は毎月のノミダニとフィラリアの予防薬に、
狂犬病の登録代に、予防接種代に、病気になればもちろん治療費もかかります。
犬を買うのにいくらかかるかということしか頭にない飼い主さんが多いのですが、
買った後も、犬が死ぬまでお金はかかるのです。
参考までに、わたしが一人暮らしでのんちゃん(ボーダーコリー)を飼ってた時の、
年間費用はおよそ424,100円でした。
▼詳しくはコチラ
一人暮らしでボーダーコリー飼ったら年間費用これくらいだった
また、1の転居や転勤はないにこしたことはありません。
保護犬の里親募集でも「転居や転勤の可能性がないこと」を条件にしているところは多いです。
引っ越し先でもきちんと飼い続けられるのなら問題ないのですが、引っ越しを機に
捨てられる犬は多いのです。
「幸せ」には飼う前が大事
誰でも犬(やその他の動物)を飼うことが出来るというのは大きな間違いです。
生活の質を保てないという動物福祉上の問題だけでなく、犬の場合、飼い主も多くのストレスを抱えることになります。
相談を受けてて思うのは、飼う前にもっときちんと考えていただきたいということです。
繰り返しになりますが、いわゆる問題行動は犬の習性に適さない環境で
飼われていることが原因であることがほとんどです。
犬と飼い主が幸せになるためには、「飼う前」が重要なのです。
犬と暮らしたいと思ったら、まずは飼う前に、きちんと考えてみて下さい。
▼合わせて読みたい
一目惚れで犬を飼う前に知っておきたい「犬を飼うってこういうコト」
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♪おまけ
のんちゃんはクローバーの葉っぱをむしって遊びますが、
るーこはクローバーの花をむしって食べるのが好きです。
花摘むとか乙女かよwww by妹
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