今日もどこかで子犬子猫が死んでいる。
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、流通過程で死んでいく犬猫についてお話します。
毎年、ブリーダーで生まれる(売買目的の)子犬・子猫の数はおよそ75万匹と言われています。
その内、ペットショップで販売され飼い主に買われたり、無償譲渡されたりする犬猫がだいたい72万6000匹ほど。
あれ?
生まれた75万匹の内、2万4000匹はどこ行っちゃったんでしょう?
計算が合わないこの2万4000匹という数字は、流通過程で亡くなっている子犬子猫の数です。
1日に約65匹もの子犬子猫が、流通過程で、どこかで亡くなっているということです。
ペットショップで働いていた頃、飼い主のが決まる前に店で亡くなってしまう子というのは決して珍しいことではありませんでした。
新規入荷として、店に連れてこられた時には過酷な輸送に小さな体では耐えられず、すでに亡くなってしまっている子も何頭もいました。
これから犬猫を飼おうと思っている人には、ぜひこのことを、この数字が意味することを知っておいて欲しいと思います。
犬や猫をこれから飼う予定があるという人、特にペットショップで買おうかと思っている人、ぜひ読んでみて下さい。
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流通過程で消える「2万40000」の犬猫たち
2014年、犬猫あわせて2万4000匹が流通過程で亡くなっているという、驚きのニュースが朝日新聞とAERAの調査で判明しました。
2014年 犬猫流通総数 75万匹
流通過程で死んだ犬猫の数(死因については報告義務なし)
2013年度 1万7038匹
2014年度 2万3181匹
販売・無償引き渡し数
2013年度 犬37万894匹 猫7万2569匹
2014年度 犬61万7009匹 猫13万3554匹
これを見てまず、犬猫あわせて75万匹もが「生産」されているということにびっくりしました。
2013年度の殺処分数は12万8135匹(犬2万8569匹、猫9万9566匹)です。
75万生産されて、2万4000が途中で死に、13万が廃棄されているということです。
2015年、初めて流通における犬猫の実数が明らかになりました。
当時、わたしはまだペットショップで働いていたので、この数字を見て戦慄したのをよく覚えています。
最新の数字が見つけられなかったのですが、ペット業界が良い方向に大きく変わったということはないので、今でもこの数字と大差ない犬猫が途中で死んでいるのだろうと思います。
「2万4000」という数字を体感していた
先ほどもいいましたが、ペットショップで子犬子猫が死ぬことは珍しいことではありません。
何かしらの感染症で亡くなったりすることは時々あります。
それ以上に、低血糖で亡くなる子犬というのがとても多かったです。
》ペットショップではご飯がもらえないせいで子犬が死んでいる
生後2ヶ月そこそこのまだ体も小さい子犬子猫が、親犬から離れて不安な状態で、競りにかけられ、空路や陸路で輸送されるというのはかなり過酷な体験です。
耐えきれずに輸送途中で亡くなる子も少なくありません。
店に連れてこられる時、子犬子猫は段ボールに入っているのですが、蓋を開ける時はいつも不安でドキドキしていました。
蓋を開けた時、まだ暖かいのに口から泡を吹いてこと切れている子犬子猫を見た時の気持ちは何とも言えません。
自分の店では亡くなった子が出なかった日も、日本のどこかでは死んでしまった子がいるのだろうと思っていました。
わたしはいつも、「2万4000」という数字を身をもって体感していました。
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「2万4000」に加担しないために
こういった情報は、犬猫と暮らしている人ならぜひ知っておいて欲しいことです。
もちろん、ペットショップで働いている人も知っておかなければならないことです。
しかし、わたしが勤めていたペットショップの店員は誰一人としてこの朝日新聞の記事を読んだ店員はいませんでした。
興味と関心を持ってネット検索したり、本を読んでみないとなかなか知る機会がないことです。
犬猫はペットショップで買ってくるものと思っている人が、いまだに多数です。
2013年度と2014年度で、犬猫の販売数がこれだけ伸びているということは、こんなにもたくさんの人が犬猫をどこかのペットショップで「買った」ということです。
最近では保健所や愛護団体から譲渡してもらう人も増えてきていますが、この販売数を見ると暗い気分になります。
さらに、2万4000匹もの犬猫が流通過程で死んでいます。
恐らく、流通過程に乗る前に死んだり、廃棄されたりする犬猫もいるので、そういった子もあわせると「2万4000」ではおさまりきらないはずです。
犬猫をショップやブリーダーから買うということは、「2万4000」という数字を生み出すこういったシステムに加担するということです。
こんなにもたくさんの犬猫を、全く無軌道に作り出しておいて、不要になったら行政が税金で殺しているのが現在の状況です。
最近では「殺処分ゼロ」を掲げる自治体も増えてきて、実際にゼロを達成しているところもありますが、毎年これだけの犬猫を「生産」していれば不幸な犬猫をゼロにすることなど不可能なのです。
ところが行政は、生産・販売業者の規制にはひどく消極的です。
今のところそんな法律もあってないようなものです。
なので、この数字を知ったわたしたち自身が、出来ることをして、誰でも簡単に犬猫を繁殖して売ることが出来ないよう法律を作ることを求めていくことが大切です。
「2万4000」を生み出さないために
- ショップでの展示販売を完全禁止する
- 販売業者を資格制にする
- 積み上げゲージを禁止する
- 飼育場所について広さ・採光・風通しなどを細かく定める
- 違反業者への厳しい罰則を強化・徹底する
ざっと考えてみてもこれだけ挙げられます。
資格制については、販売業者とともに飼い主希望者にも適正テストを行い、合格したら犬猫の飼育資格を得られるというように厳格化すべきです。
自分の都合で犬猫を手放す場合、シェルターなどに引き取ってもらうことは出来るが新たな飼い主が決まるまでの費用は飼い主持ち、一度自分都合で犬を手放したら二度と犬は飼えないなど規定する。
また、違法飼育や虐待の可能性がある飼い主から強制的に犬猫を保護することが出来る、さらには飼い主への逮捕権を持つアメリカなどのアニマルポリスのような存在も必要なのではないでしょうか。
犬猫の福祉のために、考えれば考えるほどきりがありません。
もっとああすればいいのに、こうすればいいのに、と思います。
それとともに、殺処分が行われている間は犬猫を買わない運動も広めましょう。
これはアメリカの愛護団体がすでに行っていることで、日本でも広まりつつあります。
しかし、こうしたことに関心のある人が少なく、情報が少なすぎます。
わたしも自分で色々調べて、ブログで発信していきたいと思いますが、まずはあなたも自分自身で興味を持ち、関心を持って調べてみることが大事です。
「2万4000」をこれ以上生み出さないために、まずは自分で出来ることから始めていきましょう。
この数字を知ったあなたが、誰か別の飼い主さんに教えてあげるのでもいいです。
教えてもらった人が、もしかしたら関心を持って調べてくれるかもしれません。
今はTwitterやインスタなど、便利がSNSツールで誰でも気軽に情報発信出来ます。
わたしは苦手ですが、そういうのが得意だという人は、そういったツールを使って発信してくれるのでもかまいません。
出来るだけ多くの人に知ってもらうために、わたしもブログで発信していきます。
犬の殺処分などの現状についてはコチラの記事でもお話しています。
ペットショップの現状についてはコチラの記事でもお話しています。
ぜひあわせて読んでみて下さい。
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♪おまけ
毛深いのに寒がりるーこが、とうとうカーペットを避けて床で寝るようになりました。
これを見ると、ああ、夏だな~と思います。
どういうわけかリビングにはいまだにストーブが出てて、夕方になるとつけられて海じいがその前で丸くなって寝てるらしいですが。
家族内でも犬同士でも体感温度の差がすさまじいです。
わたしと父は基本暑がり。誰よりも早く半そでを着始めて、誰よりも遅くまで半そででいる。
母は寒がり。家族全員半そでになった今でも長袖+上着。
妹は中立。
のんちゃんはかなりの暑がりで、海じいは母並みの寒がり。
るーこは寒がり寄りの中立。
よく同じ屋根の下に同居出来てるなって感じ。
上の写真、撮ろうとしたら瞬間にがばっと起き上がったるーこ。
シャッター押した瞬間に動くの得意な犬っていますよね。
るーこもそうです。
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