ストレスがなくなるとアレルギーが治る?
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、ストレスがなくなることで起こる変化についてお話します。
ストレスマネジメントを続けてストレスレベルがだんだんと下がって来ると、愛犬に様々な変化が現れてきます。
それも、犬にとっても飼い主にとっても嬉しい変化です。
ご相談を受けてストレスマネジメントを行ってもらい、愛犬のそういった変化に気づいたという飼い主さんは多くいらっしゃいますし、
わたしものんちゃんのストレスマネジメントを続けていた時に実感しました。
以前はガウガウ言っていた犬に対して無反応ですれ違うことが出来るようになっていたり、苦手で避けて通っていたものがいつの間にか平気になっていたり、
いつも出ていたフケが全く見られなくなったり、ご飯の量は変えていたいのにいつの間にか体重が2㎏も増えていて獣医さんにダイエットを命じられたり…
ストレスマネジメントというのは犬が生きている限りずっと続けなくてはならないもので、こうなったらやめていいというゴールもなければ終わりもありません。
》ストレスマネジメントはいつまで?犬が生きている限り続けて下さい
と言うと、言われた通りやっているけどこれって何の意味があるんだろう?と思い始める方もいるでしょうが、そういう時に、愛犬の嬉し変化に気づくことが出来ると、
ストレスマネジメントをずっと続けてきた意味と、これからも続けなければならない理由がわかるかと思います。
そこで今回は、ストレスマネジメントを続けていくことで愛犬に見られる様々な変化についてお話します。
ストレスマネジメント続けているけど効果があるのかどうかわからなくて不安という飼い主さん、続ける意味があるのかな?と思い始めている飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。
見た目の変化と行動面の変化に分けてお話します。
目次
見た目の変化
まずは見た目の変化から。ざっと箇条書きにしてみました。
- 表情が穏やかになり、目がクリッとする。顔が全体的に丸みを帯びる。
- 毛艶がよくなってフケが浮かなくなる。
- 目ヤニや涙やけが改善する・治る。
- 皮膚状態が改善し、体が臭くなくなる。
- アレルギーや皮膚疾患が改善する・治る。
穏やかな表情で丸っこい顔になる
ストレスレベルが下がって来ると、ストレスいっぱいできつい表情をしていた犬が穏やかな顔をするようになり、
力が入っていた顔から力が抜けて何となく丸みを帯びたり、目がクリッとするというのは多くの飼い主さんが感じていることです。
わたしものんちゃんのストレスマネジメントを始めてしばらくたった頃、何となく顔立ちが穏やかになって丸っこくなったな~と思いました。
多分、余計な力が抜けてリラックスしているせいですね。
アレルギーとストレスの関係
アレルギーや皮膚疾患は、ストレスと深い関係にあります。
長期に渡ってストレスがかかると、ストレスホルモンであるコルチゾールが慢性的に過剰な状態になります。
それにより免疫機能が抑制され、アレルギー性疾患を発症したり悪化させたりするのです。
以前、ご相談をいただいたミニチュアシュナウザーちゃんは、顔の毛が薄くてピンクの地肌が見えており、目の周りはずるむけ状態で、体の毛も所々薄く、足の指の間は真っ赤というひどい状態でした。
聞けば、食品や植物などにアレルギーがあり、獣医さんに見てもらってもなかなか良くならないのだそうです。
散歩の様子を動画で送ってもらったところ、飼い主さんはシュナちゃんがちょっと前に出すぎたりするとすぐにリードをガツンッと弾いて「ダメよ」と叱ったり、何かをくわえると口に手を突っ込んで掻き出し、
ちょっとにおい嗅ぎの時間が長いとさっさと歩き出したり、常にダメダメと言ってリードをチョイチョイ引くというかなりストレスがかかるハンドリングをしていました。
家の中でも興奮して物を噛むからとサークルに入れていることがほとんどで、留守番は10時間以上。
ほとんど散歩の時くらいしかサークルから出て自由になる時間はないような状態でした。
シュナちゃんがもともとアレルギー体質だということもあるでしょうが、この生活を改善すればアレルギーもだいぶ良くなると思いました。
飼い主さんにまったり散歩を行ってもらい、サークルも撤去して完全室内フリーにし、留守番時間も何とか6~8時間以内におさめ、ストレスマネジメントを実践してもらいました。
すると、3ヶ月たつ頃にはずる剥け状態だった顔が、ちょっと薄毛かな?というくらいにまで改善し、体も地肌が見えなくなるまで毛が生えてきました。
フケもひどかったのが改善し、涙やけもなくなったのです。
慢性的にストレス状態にある犬で、問題行動があり、なおかつアレルギー性疾患や皮膚疾患を患っているという子はとても多いです。
そういう子が、ストレスマネジメントを行うことで問題行動が少なくなるとともに、アレルギーや皮膚疾患も改善されることも多くあるのです。
のんちゃんも高ストレス状態の時はフケが本当にひどかったのですが、ストレスマネジメントを続けることでなくなりました。
ストレスマネジメントが効果てきめんだった子で、脂漏症にマラセチア、アカラスに膿皮症という皮膚疾患のオンパレードが見事に完治したという子もいます。
アレルギー性疾患や皮膚疾患、フケや涙やけなどがひどい犬の飼い主さんは、少しでもストレスのない暮らしを心がけて、愛犬の負担を軽くしてあげて下さい。
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行動面の変化
次に行動面の変化についてです。
- よく寝るようになり、寝ている時もダラ~っと力が抜けている。
- ムラ食いや食欲不振、過食がなくなり何でもよく食べるようになる。
- ご飯の量は変えていないのに体重が増える。
- 怖がっていたものや嫌っていたものが平気になる。
- 苦手だったことが出来るようになる。
- 吠えや噛みつきなどの問題行動が減ってきて、やがてなくなる。
- よく自己主張したり、要求を伝えるようになる。
- 一方で聞き分けも良くなる。
- よく甘えるようになる。甘え方に遠慮がなくなる。
同じ量のご飯でも太るようになる
嬉しい反面ちょっと困るのが、ご飯の量は変えていないのにだんだん太って来るということです。
これは、慢性的なストレス状態だとエネルギー消費量が通常の300%にまで増加していることが原因です。
それがストレスマネジメントにより通常通りのエネルギー消費量になってくると、それまでと同じ食事量だと太るのです。
なので、ご飯の量を減らさずにいると激太りすることになります。
のんちゃんも1か月たたずに、11㎏から16㎏にまで激太りし、獣医さんに「このままじゃヤバイ」とメタボ宣告を受けました。
早いとストレスマネジメントを始めて1週間程度で太って来る子もいるので、気を付けてあげて下さい。
増やすのは簡単でも、減らすのは大変なのは犬も同じです。
嫌い・苦手だったことが平気になる
ストレスマネジメントを進めていくと、特に慣れさせる練習は何もしていないのに、嫌いだったものや苦手だったことがいつの間にか平気になっていたということが多々あります。
のんちゃんも、あんなにガウガウ言って嫌っていた近所の柴犬をスルー出来るようになっていたり、苦手だったガレージドアの前を通れるようになったりしました。
ストレスマネジメントには「犬の嫌がることをしない」ということも含まれており、犬の嫌がること・ストレスを与えてしまうことは極力しないということを続けてもらいます。
嫌がることをされず、ストレスもなく生活していくと、だんだんと心に余裕が出来てきます。
すると、嫌いなものや苦手なものに対して過剰反応しなくなり、犬が自分で落ち着いて対処出来るようになるのです。
もちろん、全ての嫌い・苦手が平気になるわけではありませんが、ストレスマネジメントを進めることでいつの間にかチャイムに反応しなくなっていたとか、そういうことを実感する飼い主さんは多くいます。
「わがまま」になる?
ストレスマネジメントで「嫌なことをしない」「ストレスをかけない」を続けていると、ストレスが原因の問題行動はだんだん減っていき、やがてはなくなります。
その一方で、愛犬が「わがまま」になったと感じる人もいるようです。
「自分はこうしたい」「これは嫌だ」など、犬が自己主張するようになり、飼い主に要求を伝えるようになるからです。
犬のこうした自己主張を、なぜこうしたいのか、なぜ嫌なのか、ということがわからないと「わがまま」と感じてしまうわけです。
そうではなく、なぜやりたいのか、なぜ嫌なのかをよく聞いて、理解してあげられるようになりましょう。
犬を「わがまま」だと感じるのは、意思の疎通が出来ていないことが原因です。
》うちの子はわがまま?愛犬をわがままだと感じる原因は「意思の疎通」が出来ていないから
犬の要望を理解できるようになったら、次はそれを出来るだけ聞き入れてあげましょう。
犬の要望を出来る限り聞いてあげるようにすれば、犬もこちらの要望を聞き入れてくれ、聞き分けの良い子になるのです。
甘えるようになる
ストレスマネジメントでは充実した散歩ももちろん大事ですが、飼い主の愛情を受けながら十分に甘えられることも、問題行動の観点から言うととても重要で、効果的です。
甘えさせてあげて下さいと言うと、ついつい撫でたり声をかけたり構いすぎる飼い主さんが多いですがそうではないのです。
普段はそっとしておいて、犬の方からそばに寄ってきて甘えたい時に、犬が喜ぶやり方で甘えさせてあげるのです。
抱っこしてあげることを喜ぶ犬もいますし、そっと撫でてもらうのが好きな子もいます。
マッサージが好きな子や、一緒にゴロゴロ寝転がってあげると喜ぶ子もいます。
犬が甘えたい時に甘えさせてあげると、精神的にも安定し、落ち着いた犬になります。
飼い主自身が忙しくて余裕がないと、愛犬が甘えてきても「後でね~」と相手にしなかったり、ついつい邪険にしてしまうという場合があります。
しかし、そうやって後回しにすることを繰り返していると、犬はだんだんと飼い主の顔色を窺い、甘えてこなくなります。
そうやって、飼い主に甘えられなくなってしまっている犬はたくさんいます。
犬に甘えることを我慢させてはいけません。
犬が遠慮して甘えられない飼い主にはならないようにして下さいね。
》「甘えの効用」多頭飼いこそ甘えさせてあげよう!
》愛犬が甘えてこないのはなぜ?甘えられない飼い主になっていない?
一緒に暮らすのが楽しい犬になる
愛犬の問題行動にお困りなのであれば、しつけ本を見たり、サイトを見たり、トレーナーに相談する前に、まずはストレスマネジメントをしてみて下さい。
難しく考えず、どうすれば犬が快適に過ごせるか、犬は何をされると嫌がるのか(嫌がることはしない)、ストレスをかけないようにするにはどうしてあげればいいかを考え、思いつく限り実践していけばいいだけです。
犬の言い分を理解し、それを聞き入れてあげていれば、犬もだんだんとこちらの言うことを理解し、聞き入れてくれるようになります。
犬にだけ人間に寄り添うことを求めるのではなく、まずはこちらが犬に歩み寄る努力をしましょう。
ストレスマネジメントを続けていくと、犬にとっても飼い主にとっても嬉しい変化がたくさん見られるようになります。
それをずっと続けていくことで、一緒に暮らすのが楽な、楽しい犬になるのです。
[blogcard url=”http://mattari-dog.com/stressfree-life/”]
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♪おまけ
信州国際音楽村の、スイセン祭りに行ってきました。
まだちょっと咲いてないのもあったけど、きれ~~~いな黄色いスイセンが辺り一面でした!
梅の花も咲いてたよ!
どうしようか迷ったけど、家からそんな遠くないし、お散歩できる場所もあるので、犬たちも連れて行きました。
人が多かったら散歩道直行しようと思ってたけど、そんなに人もいなかったので犬たちも一緒にスイセン鑑賞。
のんちゃんははじめちょっと興奮気味だったけど、スイセン畑入る前にオシッコしたら落ち着いたみたい。
るーこはすれ違う人に愛想振りまいて、大好きな若くてきれいなおねーさんに「かわいい~♪」言われて撫でられて大満足のようでした。
この後お散歩して、ソフトクリームとあんぱん食べて(もちろん犬たちとシェア)、帰宅。
帰りの車では2頭とも爆睡。
で、今現在。
ご飯も食べたし後は寝るだけ状態。
本当にたまにならこういうお出かけもいいですね。
毎週だとわたしも犬たちも疲れ果ててストレスになりますが。
ラベンダー祭りも楽しみです。
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