家族に「まったり犬育」に協力してもらうには?
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、家族に「まったり犬育」に協力してもらうにはどうすればいいかというお話です。
相談を受けていると、家族で暮らしていたり、恋人と同棲しているという方からよく聞かれるのですが、まったり犬育のやり方をどうやって説明して理解してもらい、協力してもらえばいいかわからないとお困りの方がけっこういらっしゃいます。
一人暮らしの方は自分だけが気をつけて実践すればいいだけなので、こういうお悩みはないでしょう。
しかし、同居人がいるという場合は多少なりとも協力してもらわなければいけません。
よし、一緒にやろう!と協力的になってくれる場合もあるのですが、多くのケースで他の家族・パートナーの協力を得られなくて困っているのです。
原因としては、まったり犬育が従来の「犬に対して何かをやる」ことで問題行動を修正していく、というしつけ方とは真逆なので、馴染みがなくなかなか理解してもらえないというのです。
犬に対して何かをやるというよりも、生活環境を改善したり飼い主自身の接し方を変えたりと、犬の周りに飼い主さんが働きかけてストレスマネジメントをしていくというやり方なので、抵抗もあるのかもしれません。
しかし、特に噛みつきなどの問題行動が深刻な場合には、とりあえず接し方を変えてもらわないと誰かが噛まれ続けることになって、人も犬も一緒に暮らし続けるのが難しくなります。
わたしも実家で家族と同居し始めた頃、家族が犬に対して良くない接し方をするのをどうやって改善しようかと、あれこれ考え、再び家を出て一人暮らしに戻るしかないかと考えたこともありました。
でも、何度か話し合いを重ねて、アドバイスをしたり伝え方を工夫したりしたら、今では一緒に暮らしててこれといって問題はなくなってきました。
今回は、まったり犬育を始める際に家族の協力を得るにはどうすればいいか、わたしの実体験を含めてお話します。
まったり犬育をやってみたいけど家族の協力を得られずに困っているという方、ぜひ読んでみて下さい。
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まずは要点を絞って説明する
このブログを読んで下さっている方は、まったり犬育についてはだいたい理解して下さっているでしょうし、このやり方に同意した上で無料相談に申し込んでくれているのでいいのですが、そうでない家族からしたら、今まであまり聞いたことのないやり方をやれと言われて困惑するのも当たり前ですね。
なので、まったり犬育を始める時は、家族や同居人の方にもなるべくブログを読んでもらうようにお願いしています。
しかし、忙しい方やそれほど興味がないという人は、残念ながらあまり積極的にブログを読んではくれないのです。
そういう場合は、まったり犬育のやり方を説明してもらうしかありません。
でも、全く知らない人にゼロから説明するのはとっても大変ですし、わたし自身も出来ないと思います。
そこで、要点を絞って説明する、ということをやってもらっています。
まったり犬育の要点
- いわゆる問題行動の原因は「しつけ」ではなくストレスにあり、噛みつくとかやたら吠えるなどというのはストレスによる行動である。
- その行動を減らすには、原因であるストレスを減らすことが最も有効である。
- 犬は人間よえいも感覚が繊細なので、大きな音やせわしない動き、むやみに撫でたり声をかけたりなど、人間が何気なくしてしまっていることもストレスになる。
- ストレスを減らすには家族みんなの協力が必要不可欠である。
これくらいでどうでしょうか。
長ったらしくダラダラと説明されるよりも、この4点だけをサラッと伝えた方が、何となくでも覚えておいてもらえるかと思います。
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効果が現れた時に指摘する
それから、人間が犬にストレスをかけるような行動をした時に、犬がストレスシグナルを出したり、ストレス行動をしたりしているという事実を指摘していきます。
わたしも、家族に対して犬たちがストレスシグナルを出したりしたのを「あ、ほら、今舌出したよ」「瞬きしてたよ」と指摘していきました。
ただ、シグナルは一瞬で見逃すことも多いので、そういう時は動画を撮って後で見せるのがおすすめです。
動画からシグナルを出しているまさにその瞬間を見せながら「舌を出してる」「瞬きしてる」「顔を背けてる」と指摘出来るので、犬のシグナルがわからない人にもわかりやすいです。
犬がストレスシグナルを出した時だけでなく、犬に配慮した行動をした時に、犬がストレスシグナルを出さなかったり、穏やかにしていたり、吠えたり噛んだりしなかったということも指摘していきましょう。
うちの父は犬を撫でる時、いつも上から手を出してわしゃわしゃ撫でるという癖があったのですが、その時に犬たちがストレスシグナルを出していることを指摘し、下から手を出して胸を軽く撫でるだけにした時にシグナルを出さなかったことを指摘したら、次からは頭を撫でるのをやめてくれました。
布巾でテーブルを拭くのも、ササッと素早くやるとのんちゃんが飛びつこうとするけど、ゆっくりやると大人しくしているということを教えて、ゆっくり拭いてもらうようにしました。
玄関チャイムが鳴った時に、すぐに玄関に走っていこうとするとるーこが興奮して吠え狂うけど、ドアもゆっくり開け閉めしてゆっくり歩いていけば穏やかにしていることをわかってもらいました。
その都度その都度、指摘して説明していくことが大事です。
そして、少しでも興味を持ってもらえたら、カーミングシグナルについても説明してみましょう。
カーミングシグナルについてはコチラの記事に詳しくお話してます。
ぜひ合わせて読んでみて下さい。
伝え方を工夫する
理解して協力してもらうためには、伝え方も大事です。
「こうしないで」という言い方は、相手がむっとして反発を招いてしまうのでやめましょう。
「わたしは今からまったり犬育を始めるから、みんなも従うように」と宣言した後、命令するのも同じく反発を招きます。
反発を招いてしまうと、なかなか協力は得られません。
禁止したり、命令したりするのではなく、「こうすると犬が噛まないよ」「こうすると犬は大人しくしてるよ」とやり方を教えてあげましょう。
教えてもらった通りにやってみて、本当に犬が大人しくしていると、次からも意識してそのやり方でやってくれることが多いです。
ドアの開け閉めや歩き方や、テレビの音など生活音については、イケメン付箋が我が家では大活躍しました。
ドアについては「手で押さえながら閉めると音がしないよ」、廊下には「廊下は静かに歩く」、テレビのリモコンには「見ない時はテレビは消しておこう」、他にも「犬がいる時はお喋りは小さな声で」「食器を片す時は静かに」などとコメントを書いたイケメン付箋を、家中の目立つところにしれっと貼っておきました。
口で直接言われるよりもイラッとしないし、何よりイケメン付箋と書かれたコメントを見て家族はくすっと笑ってくれるので角も立ちません。
笑いながらも何となく実践してくれるようになりました。
相談を受けた飼い主さんや友人にもこのアイデアを紹介したのですが、「上手くいった」という報告を受けています。
イケメン付箋以外にも、ちょっと笑える、面白くて可愛い目立つ付箋にやシールに、押しつけがましくない、命令口調ではない口調でコメントを書くのがポイントです。
押しつけがましかったり、命令口調だとなかなか実践してもらえないのです。
字が読めるようになった子どもは喜んで実践してくれたと言われました。
子どもの場合は、子どもが好きなヒーローやキャラクターの付箋やシールを使って、口調を真似て書いてみるのもいいですね。
家族に対するものだけでなく、うっかり忘れがちな自分自身への注意としても役に立ちました。
急いで立ち上がってドアを開けようとした時、イケメンが「ドアは静かに開け閉めしてね」なんて言ってるのを見て何度もはっとしました。
ちなみにイケメン付箋っていうのはこういうの。
何人ものイケメンがいるのでお好みのタイプを選んで下さい。
「放っておいてもらう」というのも手
また、同居人にとってはとりあえず犬が噛んだり吠えたりしなくなればそれでいいと思っているだけだったり、あるいは穏やかに過ごして欲しいと思っているだけだったりすることもあります。
まったり犬育の基本は「何もしない」ということですので、あまり協力的ではないけど犬に関心がないという人には「何もしないで放っておいてもらう」というのも一つの手です。
むやみに声をかけたり、そばを通るたびに撫でるなどといったストレスのもとになることをやめてもらい、生活音軽減など最低限のことだけ協力してもらえばそれでいいです。
逆に、わしわし撫でまわりたり、いつも声をかけたりするような人には、「今、犬が顔を背けたけど、それって嫌がってる合図なんだよ」などと、うるさく思われない程度に指摘してみましょう。
そうやって撫でたり声をかけたりする人は犬が好きな人なので、犬が嫌がっているということがわかればやめてくれます。
同時に、犬に嫌がられない接し方も教えてあげましょう。
まったり犬育の基本である「何もしない」ということについてはコチラの記事に書いています。
あわせて読んでみて下さい。
まずは自分が実践して効果は実感してもらう
家族が協力的でない場合は、まずは自分だけでも実践していきましょう。
一人だけでも実践していけば、「あれ、自分がやった時は噛むのにあの人が同じことをした時は噛まないな」と変化に気づいてもらえることもあります。
成果を焦らずに、犬に変化が現れた時にさりげなく指摘して、聞かれた時に説明するというぐらいにしておくと無難です。
変化が見られれば、まったり犬育に興味を持ってもらえるでしょう。
「どうやるの?」と聞かれたらしめたもんです。
そして、お互いに時間と心のゆとりがある時に、少しじっくり犬との暮らし方について話しあってみましょう。
「あれやって」「これはダメ」「こうするように」と強制するやり方は、犬に対しても人間に対しても良くありません。
話し合って、お互いの意思を尊重して決めるというのがまったり犬育の基本ですが、それは人間に対しても同じなのです。
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♪おまけ
7月になったけど、何だか涼しいような、ジメジメしてて暑いような、変な天気が続いています。
まだ梅雨明けしてないんですよね。
あちこちで集中豪雨が続いてて、水没したり浸水したりしてる地域もあるようで。
毎年毎年、被害を受けている地域やお宅、住民の皆さんを見ると、心が痛みます。
うちもすぐ裏が山だからな~。
大丈夫だとは言うけど、これまでとは比べものにならない雨が降ってるから、崩れないっていう保証はどこにもないんだよね。
何かあったらまず、犬たちを抱えて逃げようと思います。
片腕に1頭ずつ抱えて動けるように、鍛えてるのでw
犬たちは最近、あさんぽの時間が早くなったのとともに起きるのも早くなったけど、朝ごはん食べ終わったら寝てるので睡眠時間は変わらず。
舌がw
チロッと出てるのんちゃんw
こういうの見て癒されつつ、パソコン仕事に励んでます。
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