嫌がっているのがわかってても触りたい欲求は抑えられない?
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、犬が嫌がっているとわかっているのに犬を触りたがる・頭を撫でたがる人たちについてです。
知らない人に限らず、例え飼い主であっても、いきなり触られたり、
真上から手を伸ばして頭を撫でられたりするのは、犬にとってストレスになるということは
このブログでも何度もお話してきました。
そういうことをされそうになった時、犬は舌をペロッとしたり、顔を背けるなどの
カーミングシグナルで「やめて」と伝えてくれます。
この犬の「やめて」の合図に気づかずにそのまま触り続けてしまう、という人は多いのですが、
犬が嫌がってることをわかっているのに触り続ける人も実は多いのではないか、とわたしはいつも感じています。
せっかく犬が嫌がっているということをわかっているのに、なぜそこでやめてあげないのか?
ちょっと考えてみました。
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目次
嫌がっているのをわかっているのに撫でたい?
事例1:近所のおばさん
うちの実家トイプーの海じいを母のかわりに散歩させてた時のことです。
向かいからウォーキングして来た近所のおばさんが「あら、かわいいわね~」と言いながら、
正面に立ちはだかり真上から手を伸ばして、いきなり海じいの頭を撫でてきました。
少し前に飼っていたトイプーを亡くし、その子と海じいがそっくりなのだそう。
その話には十分共感出来ますが、いきなりよその犬の頭を真上から撫でるというのはいただけません。
すると、わしゃわしゃ撫でて来るおばさんに嫌気がさした海じい、思いっ切り顔を背けて、
体をブルブル~~~っとさせました。
それを見たおばさん。
「あらあら、嫌なの~~~?ごめんね~~~あばばばば」
あばばばば、じゃねえし。
犬を飼っていたというだけあって、海じいの出したサインがわかりやすかったのもあり、
撫でられることを嫌がっている、というのをおばさんは理解出来たのです。
しかしそれでも、撫でることをやめようとはせず、そのままわしゃわしゃと撫で続けていました。
事例2:犬好きサラリーマン
まだ千葉にいた頃、るーこの朝散歩をさせていた時のことです。
るーこは時々、駅前の道を通りたがるのですが、その時に通勤途中のサラリーマンとすれ違うことがありました。
その時も、サラリーマン二人組に捕まってしまいました。
「お、かわいいね~~~」などと言いながら、またしてもるーこの行く手を二人してふさぎ、
真上から手を伸ばして撫でようとするのです。
比較的、人好きで撫でられるのも好きなるーこなのですが、それはタイプの女性限定で、
おっさん二人に、しかも急に撫でられるというのは嫌なようでぷいっと顔を背けて「やめて」と伝えています。
すると、二人組の片方が「犬は頭の上から手を伸ばされるのは嫌なんですよ」と言って、
胸の辺りを優しく撫でてくれました。
確かに頭よりも胸を撫でられた方が嫌がらない犬は多いのですが、それでも勝手に触るという時点で良くありません。
もう一人が頭を撫でる撫で方が雑だったこともあり、るーこは舌をペロペロして、必死に顔を背けています。
すると胸を撫でている方が「舌を出すのは緊張しているからですよ」などと解説を入れつつ、
「よしよし、大丈夫だよ~」と猫なで声を出してるーこを落ち着かせようとします。
「緊張してるってわかるなら触るのをやめてあげたらどうですか?」
この時は思わず言ってしまいました。
ここまで正確に、犬が嫌がっている・緊張しているというサインを読み取ることが出来るのなら、やめてあげるべきです。
そこで男性は驚いたように「すみません」とるーこから手を放してくれました。
その途端、るーこは体をブルブルッとさせて欠伸までかましていました。
触るのはやめてくれましたが、今度はるーこの正面にしゃがみこんで「君はいい子だね~」と、
正面から目をのぞきこんでいました。
撫でられるよりもこっちの方がずっとマシではありますが、それまで散々嫌なことをされたるーこは
顔をそらして身を引き、男性から離れようとしていました。
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わかっているのになぜ撫でる?
この人たちのように、犬が嫌がっているということをせっかく理解出来ているというのに、
そのまま撫で続ける人はけっこう多くいるのです。
相手が嫌がっていることがわかったら、その場でやめてあげるのが一番いいと思うのですが、
なぜそうしないのでしょうか?
嫌がっていることを認められない
理由の一つに、犬が嫌がっていることを認めたくない、という気持ちがあると感じます。
犬を撫でに来るような人たちはほぼ100%、犬好きの人たちでしょうし、
犬好きの自分が犬に嫌われるはずがないと思っているのです。
そういう人たちは犬が嫌がる素振りを見せても、
「あらあら、嫌じゃないわよ、大丈夫よ、わたしはあなたが大好きよ」
と、一方的に好意を押しつけがちです。
飼い主さんは特に、普段からご飯をあげたり散歩に連れて行ったり、お世話をしてあげている自分が撫でることを
犬が嫌がっているなんて認めたくないという潜在的に思っている人が多いでしょう。
この嫌がられていることを認めたくないという気持ちがあると、せっかく犬が出す「いやだ」のサインを理解出来ても、
それを無視してしまったり、気づけなかったり、気づけてもスルーしてしまうのです。
撫でれば落ち着くと思っている
もう一つの理由に、撫でてあげれば犬は落ち着くだろう、という考え方があります。
怖がったり不安になったり、怯えている犬を落ち着かせるために撫でてあげるという飼い主さんは多いでしょう。
もちろん、撫でてあげることで落ち着くこともありますが、逆に不安や恐怖を助長してしまうこともあるのです。
わしゃわしゃと背中を撫でてあげる飼い主さんがいますが、その撫で方では犬をよけいに興奮させてしまいます。
サラリーマンの男性は、るーこが嫌がっていることをわかっていながら、「よしよし」と声をかけて
優しく撫でてあげることで落ち着かせようとしていました。
しかし、知っている人ならまだしも、初めて会ってしかも正面から向かってくるような人に、
いくら撫でられ声をかけられたところで、犬が落ち着くはずもありません。
撫でることで落ち着かせようとすると、犬が嫌がれば嫌がるほど撫でなければなりませんし、
撫でられれば撫でられるほど、犬は嫌がってしまうはめになります。
それでは犬とは仲良くなれませんよ。
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嫌がっていたらやめてあげる
なぜこんなにも犬の頭を触りたがる人が多いのでしょうか。
自分の愛犬に対してもやりたがる人が多くいますが、その時に愛犬がどんな顔をしているか、
写真や動画に撮ってよくよく観察してみて下さい。
ちなみに、のんちゃんとるーこはこんな顔をします。
飼い主のわたしが頭上に手をかざしたのでも、こんな顔をするのです。
後ろからでもわかりますが、出来れば正面から撮影して、頭を撫でられる瞬間を撮影してみて下さい。
目を細めたり、耳を伏せたり、首をすくめたり、舌をペロッとしたりします。
のんちゃんは人もあまり好きではなく、撫でられるのも嫌なので、目を細めて口元をキュッとむすび、
耳を伏せて体全体に力が入ります。
るーこは撫でられるのはさほど嫌がりませんが、頭の上に手を出されるとじっとして硬直します。
犬の頭を撫でたがる人は、どうしても犬が嫌がっていることを認めたくない人が多いようなので、
是非とも写真やビデオに撮って客観的に見て欲しいと思います。
そして、犬が嫌がっているということをわかっている人たちは、無視したり、気づかないふりをするのではなく、
その場でやめてあげることです。
犬が自分から撫でてと要求してきた時に、それを叶えてあげると犬は喜ぶのであって、
人間の気が向いた時に無理矢理撫でていても犬は喜びません。
そういう犬が嫌がることを、犬を可愛がっているつもりでやってはいけません。
犬が嫌がっていたらすぐにやめてあげる。
それが、犬にとって一番優しいと言えます。
▼合わせて読みたい
「嫌がることをしない」ではなく「嫌がる前にやめる」が鉄則
♪おまけ
最近、朝散歩の時は、朝におりた霜がとけて畑や山、公園の芝生なんかがビショビショになっています。
そしてそこを歩いて来る犬たちの足もビショビショのドロドロ。
足だけならいいのですがお腹もけっこう濡れてしまいます…
夏ならいいのですが、これから寒くなると冷えてお腹壊さないか心配。
うちは基本、犬の足は拭かずに床を拭くスタイルなので、これからしばらく、
床掃除が大変になりますね。念入りにやらねば。
道路が完全に凍るくらい寒くなれば、掃除は随分と楽になりますが。
雪が積もると毛についた雪玉除去が大変になりますね。
そんな朝散歩中に見つけたもの。
虹!!
何年ぶりだろう!
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