「かわいそうだから」は新たな「かわいそう」の原因。
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、「かわいそう」という気持ちで犬猫を保護することの問題点についてお話します。
捨てられている犬や猫、行き場のない犬猫を「かわいそうだから」と引き取って飼う人は、いつの時代にも一定数いるものです。
「かわいそうだから」という気持ちで犬猫を引き取ることは、それ自体はもちろん悪いことではありません。
問題は、自分のライフスタイルで面倒を見切れる限度を超えて結局世話がしきれなくなってしまうことです。
中には明らかに許容範囲を超えているのに、まだ新たな犬猫を引き取ろうとする人もいるのですから大問題です。
先日の記事「犬の多頭飼いの限度」でお話しましたが、犬を多頭飼育する場合の限度頭数は「1回1時間の散歩を1日2回1頭ずつ毎日行ける頭数」です。
猫の場合は散歩は必要ないですが、マーキングなどのストレス行動や、ストレスによる口内炎などの免疫系疾患が見られない頭数が限度です。
このままだと死んでしまう、行き場がなくてかわいそうだからと次々保護している内に、気が付いたら10頭にもなってしまっていたというケースは、保護活動家にもよく見られます。
確かに手を差し伸べなければ死んでしまう、何とかしてあげたいという気持ちはよくわかります。
しかし、一般家庭のそれほど広くない家で、快適に暮らせる動物の数は限られているのです。
世話が出来る限度を超えたしわ寄せは、かわいそうだからと引き取った犬猫たちに行くことをよく考えて下さい。
多くの場合、多頭飼育崩壊という結果に繋がるのです。
また、保護犬や保護猫を引き取った時や、保護活動で犬猫を一時預かりした時には、精神的にも肉体的にも傷を負っているその子たちを癒してあげる必要があります。
許容範囲を超えていては、十分なケアも出来ません。
そこで今回は、「かわいそうだから」と自分の許容範囲を超えて犬猫を引き取ることのリスクについてお話します。
ついつい「かわいそうだから」と犬猫を引き取ってしまうという方、保護活動に携わっている方、ぜひ読んでみて下さい。
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「かわいそうだから」のリスク
学生時代の先輩に、犬猫の保護活動の団体に携わっている人がいます。
先日、久しぶりにその先輩と話す機会があり、最近の保護活動について聞くことが出来ました。
つい最近では、行き場がなくなったり、地域で迷惑がられている野良猫を次々と引き取ったところ、不妊・去勢手術をするお金がなくどんどん増えてしまい、ついには45匹にまでなってしまい多頭飼育崩壊してしまったお宅のレスキューをしたそうです。
猫たちは片目がなかったり、目ヤニで目が開かなかったり、鼻水や涙が止まらない子や癇癪持ちの猫も何匹もいて、息も絶え絶えの子猫が数匹いたそうです。
典型的な、「かわいそうだから」と次々引き取っている内に手に負える数ではなくなり、頭数が多すぎるがために不妊・去勢手術が出来ずあっという間に増えてしまい、多頭飼育崩壊するというケースです。
お宅の女性は一人暮らしの高齢の女性だそうです。
また別のお宅では、猫10匹にやんちゃ盛りでストレスいっぱいの大型犬の子犬が一緒に暮らしていたそうです。
子犬は常同行動が見られるほどストレスを溜め、猫たちはみんな口内炎が治らないなどの免疫系等の疾患に苦しめられていて、中には尿マーキングする子もいたそうです。
しかし飼い主は、レスキュー中にも関わらず「かわいそうだから」とまた猫を一匹連れてきたそうです。
これにはさすがにあきれてしまったと先輩も言っていました。
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保護した後のことを考えよう
猫の尿マーキング(トイレ以外の場所での不適切な排泄)は、去勢済みで泌尿器系の疾患がない場合にはストレスが原因です。
特に多頭飼育の猫の多くみられる問題行動です。
また許容範囲を超えた頭数の犬を飼育している場合、十分に散歩が出来ていないケースが多いです。
散歩に行けないと犬はストレスをため込み、吠えや飛びつき、噛みつきなどの問題行動や、常同行動などのストレス行動が出やすくなります。
皮膚疾患や免疫系の疾患も見られるようになります。犬同士の小競り合いや喧嘩も増えるでしょう。
犬猫一緒に暮らしている場合は、猫にちょっかいを出さないよう、犬にしっかりと教えておく必要があるのですが、この点を意識せずに犬猫一緒に飼っている飼い主さんが非常に多いです。
保護活動をしていると犬も猫もたくさん抱え込んでしまうことがあります。
しかし、犬猫を保護することばかりに気を取られ、保護した後に快適な生活をさせてあげることをきちんと意識している人があまりに少ないように思います。
保護したはいいけれど、その後のケアをきちんとしけあげないと、犬も猫もストレスいっぱいになってしまうのです。
レスキューされた犬猫は、肉体的にも精神的にも問題を抱えていることが多くあります。
なので、余計に手をかけてあげなければならないのですが、保護活動家はたいていたくさんの動物を抱えていて、そこまで手が回りません。
残念ながら、犬の散歩すら行けない状況で保護している人もいると聞きます。
どんなに広い庭があったとしても、最低1日2回の散歩は必ず必要になります。
特に犬は、問題行動を持った子がいる家で預かりをやってしまうと、その子も同じ問題行動をするようになってしまいます。
例えば多頭飼育でひどく吠える犬を飼っていたりすると、そこで預かった犬もやたら吠えるようになり、それがストレスのもとになってさらに次に来た犬も同じように吠えるようになり…と連鎖していくのです。
逆に新しく来た犬が吠える犬で、先住犬も吠えるようになってしまったというケースもあります。
なので、多頭飼育をする時はこういうリスクがあることをよく考えた上で決断しましょう。
言い換えれば、今飼っている犬の問題行動を治すことが出来ないのであれば、多頭飼育をするべきではないのです。
保護活動や一時預かりも同じです。
問題行動を治せないどころか、悪化させてから他人に譲渡するというのは、将来的に捨てられる犬も増やすことに貢献しかねません。
設備の整ったシェルターがない状況ではそれも仕方ないのかもしれませんが、「動物の福祉」についてもう少し配慮してもらいたいものです。
ただ生きているだけでは不十分
命を救うことがまず第一に必要であるということはよくわかります。
でもそれをクリアしたら、動物たちのQOL(生活の質)を確保してあげて下さい。
自分の許容範囲を超えた頭数を飼うというのは、「かわいそうだから」と引き取ったはずの犬猫たちにさらにかわいそうな思いをさせることになります。
十分なお世話をしてもらえなず、挙句に病気になる犬猫たちというのは、考えただけでかわいそうです。
ただ生きているだけでは不十分なのです。
保護したのであれば、犬猫の習性にかなった生活を保障してあげることが重要です。
家畜化されてしまった犬猫は、現代社会では人間と一緒に暮らさなければ生きてはいけません。
その一緒に暮らす人間も、犬猫たちは自分では選べないのです。
わたしたちが、犬猫たちに快適な環境を提供してあげなければならないのです。
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♪おまけ
るーこの食器が欠けてしまいました…。
洗ってる時に落としてけっこう派手に。
るーこの食器、けっこう重いんです。500gくらいある。軽い筋トレですね。
ショボン…(´・ω・`)なるーこ。
ゴメンよ。
というわけで新しい食器を買ってきてあげました。
100均だけどw
これなら軽いから大丈夫だね。
実はるーこは食器にはけっこうこだわりがあります。
こんな風に、平べったくて底が浅くて、大きめのお皿が好き。
底が深い丼みたいなタイプだと、食べづらいと文句言いに来ます。
るーこの食器は、子犬の頃のんちゃんが使ってたもの。
懐かしい♪
何で食器変えたのかっていうと重かったからなんだけどね。
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