「犬種標準」はあてにならない!犬の性格は「環境」と「接し方」によって決まる

犬種標準は特に性格面ではあてにならない。

こんにちは!

犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。

今日は、犬種標準と犬の性格面の関係についてお話します。

一般的に犬種によって特徴的な「性格」があるとされています。

この犬種は用心深く警戒心が強い性格で、この犬種は活発で社交的な性格である、というような。

犬種図鑑にも「特徴的な性格」として紹介されていることが多いです。

ケンネルクラブの「犬種標準」でも、犬種による特徴的な性格について言及しています。

例えばのんちゃんはボーダーコリーですが、こう書いてあります。

粘り強く、たいへん従順で、重労働に耐えうる。鋭敏で、注意深く、責任感がある。また、聡明で、神経質でも攻撃的でもない。
ジャパンケネルクラブ 最新犬種図鑑 写真で見る犬種とスタンダード(株式会社インターズー 2010年発行)

しかし、のんちゃんも、わたしが今まで見てきたボーダーコリーの多くも、この標準とされる性格には全く当てはまってはいないのです。
特に神経質でも攻撃的でもない、という点については全く違うということが多いです。

のんちゃんも含め多くのボーダーコリーが神経質だと言われていますし、噛みつきといった問題行動を起こすボーダーも多くいます。

犬種標準も含め、一般的にその犬種に特徴的と言われている「性格」というのは実は何の根拠もなく、あてにならないものです。

時々、「うちの子はこの犬種で、図鑑にはこんな性格だって書いてあるんだけど、全然違う」と言われる飼い主さんがいますが、それも当たり前ということです。

そこで今回は、一般的に言われている犬種ごとの「性格」と、実際の性格が違う理由についてお話します。

結論から言うと、犬種標準というのは特に性格面ではあてにならないということです。

なぜなら犬の性格というのは遺伝的なものではなく、生まれ育った環境や飼い主の接し方が大きく影響しているのです。

これから犬を飼いたくて犬種について勉強しているという方、うちの犬は純血種のはずなのに標準の性格と全く違うと思っている飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。

 

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犬種標準は「性格面」ではあてにならない

犬種表情について、性格面については特にあてにならないということはブログでも何度かお話してきました。

最近読んだ本で、ジョン・ブラッドショー『犬はあなたをこう見ている』でも同じことが紹介されています。

1946年から1960年代半ばまで行われたバーハーバー・プロジェクトでは、遺伝的な特徴が性格に影響するかどうかが研究されていました。

結果は、当初の予想ほど犬の性格には大きく関係しなかったそうです(p.327)。

人間と一緒に仕事をする上で、牧羊犬種が従順とか、猟犬種が独立心が強いとか、そういった特徴は犬種や属するグループによって異なって来るかもしれませんが、感情的な特徴は犬種ごとの違いはないということでした。

それよりも、生後数ヶ月の幼少期の経験が、犬種の違いなどの遺伝的要因よりも大きいというのです。

同じ犬仲間や人間と最低限の接触しかさせず、孤立した環境で育ったコッカ―スパニエルは、同じような環境で育ったビーグルとよく似た行動をするようになります。
臆病でいつもと違うことには全て怯え、成長してからは恐怖による回避行動や身を守るための攻撃行動が見られるようになったと。

これはその通りだろうと思います。

のんちゃんも、子犬の頃預けたしつけ教室でのトラウマに始まり、わたしが長い間放置してしまっていた間の孤独感や社会化不足のせいで、新しいことにはなかなか慣れないし、見慣れないものはまず怖がるし、恐怖の度合いが過ぎると攻撃することもありました。
4年の歳月をかけてようやく克服したところです。

他にも、友人が飼っている生後6か月過ぎまでペットショップのバックヤードで放置虐待されていたダックスちゃんも、のんちゃんと同じような状態でした(攻撃行動はありませんでしたが)。

それから攻撃性については、ジャーマンシェパードのようなガードドッグは、噛む動作の抑制が少ないということは言えます。

しかし、「犬種による攻撃性の違いが遺伝的な特徴と大きく関係しているという直接的な証拠は、どこにもない」のです(p.332)。

攻撃行動に限らず、どういう時に犬がどんな反応を見せ、どんな行動をするかは、その犬個人の、それまでの経験によって変わって来るのです。

 

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「犬種標準」をもとにしつけ方を変える?

この犬種はこういう性格だから、こういったしつけをするようにといったように、「犬種標準」による犬の性格をもとにしつけ方を変えるというやり方をするトレーナーもいます。

しかし、お話した通り犬種標準というのは特に性格面ではあてになりません。

犬種ではなく、その子その子の「個人(個犬?)」に合わせた接し方が必要だとわたしは考えます。

あいまいな犬種標準をもとに「この子はこの犬種だからこういう性格」だと思っていると、それが思い込みになることもあるし、思い込みが目を曇らせ犬の気持ちを読み間違えてしまいます。

闘犬である土佐犬などは攻撃的だなどと言われていますが、唸っているのは攻撃本能によるものではなく、何かを怖がっているのかもしれません。

ドーベルマンだからというだけで攻撃的だと決めつけ、唸ったり空噛みしたりするのを「人に対する攻撃だ」だと思い込み、チョークチェーンをはめてガツンガツンに服従訓練をしているトレーナーを見たことがありますが、尻尾を丸めて(断尾されていたのでほとんどわからなかったですが)、耳を倒し首をすくめている様子からは、あの子は抑圧的なトレーナーに怯えていたのだろうと思います。

一度思い込みから決めつけてしまうと、あとから修正するのは大変ですし、犬たちにつらい思いをさせます。

なので、犬種にとらわれず、その子自身の性格をよく考えて接してあげることが大事です。

 

飼いやすい「犬種」とは?

ペットショップで働いていた頃から、よく聞かれました。

「初めて犬を飼うのですが、初心者向けの犬種ってどんなのがありますか?」

「落ち着いて飼いやすい犬がいいんですが、どんな犬種にすればいいでしょうか」

わたしはいつも、「そんな犬種はない」と答えました。

ネットを見れば、買いやすい犬種ランキングだの、初心者向けの犬種ランキングだのと色々あり、そこにランクインしている犬種の多くが人気犬種としてもランクインしています。

なので、ただたんに飼われている頭数が多いというせいもあるのでしょうが、問題行動に困ってトレーナーやカウンセラーのもとを訪れる飼い主さんの愛犬は、飼いやすい・初心者向けとして紹介されている犬種が多いんです。
わたしのもとに相談を寄せて下さる飼い主さんの愛犬も、多くが人気犬種です。

最近発行された犬種図鑑には、「飼いやすい」「初心者向け」として紹介されている犬種も多くいます。

とある方にとってはボーダーコリーやシェルティなどのコリー系犬種は「飼いやすい犬種」なのだそうです。

しかし先ほども言ったように、犬種特性よりも犬がどんな環境でどんな経験をするかや、飼い主さん自身の犬への接し方の方が犬の性格に大きく影響するのです。

ペットショップでお迎えされた子犬が成長してから、時々飼い主さんが店に連れて来てくれることがあったんですが、犬種図鑑には「人に友好的」と書かれているような犬種で店にいた頃はあんなにいい子で人懐っこい子だたったのに、お迎えされて数ヶ月で何があったのか人と見ればガウガウでスタッフが誰も触りたがらないような犬に育っている子はいくらでもいました。

また、なかなか飼い主が決まらずペットショップに長期間いて、店員から雑に扱われていると、店に来たばかりで真っ白の状態の時には店員の後を追いかけて回るような子だったのがだんだん攻撃的で目つきがきつくなっていきます。

犬の性格というのは、その後の経験でいくらでも変わります。

なので、落ち着いた犬種、飼いやすい犬種を飼うことよりも、お迎えしたその犬をいかに落ち着いた、一緒に暮らしやすい犬にするかが重要です。

 

犬種標準よりも「犬が育った環境」を重視しよう

こうした学術的研究結果や、実際の体験とを重ね合わせてみると、ケンネルクラブが言う「犬種標準」がいかにあてにならないものかがよくわかります。

これから犬と暮らそうとする方には、ペットショップで見て、見た目の可愛さに一目惚れして店員に言いくるめられる(困った)人もいますが、一方で飼いたい犬種、飼える犬種についてよく調べてから飼うという人もいるでしょう。

しかし、少なくとも性格については全くあてにならないといっていいです。

とあるヨーキーの飼い主さんは、犬種図鑑であらかじめヨーキーについて勉強し「用心深く、利口な問テリアである。気質は安定しており、勇敢である」というつもりでお迎えしていざ散歩に行こうとしたら、一歩も動かずにブルブル震えていたということがあったそうです。

実はそのヨーキーちゃんは長年飼い主さんから放置虐待されていた保護犬で、6歳で保護されるまで散歩にも行ったことがなかったそうです。

そういう子が、例えヨーキーといえど「気質が安定しており、勇敢」ではないことは容易にわかるはずです。

そのヨーキーちゃんの臆病な性格は、孤立した環境で放置虐待されていたという環境が原因です。

なので、これから犬と暮らそうとする人は、その犬がどんな場所で生まれ育ったのか、環境を一番に考えなければいけません。

多くのブリーダーは生後1ヶ月するかしないかで、親犬と子犬を別々の場所に分けて管理しています。

狭い犬舎に閉じ込めているところも多いです。

そんな環境では、「臆病でいつもと違うことにはすぐ怯え、成長してからは恐怖による回避行動や問題行動が出る」子になってしまいます。

ペットショップにいる子犬も同様です。

生後3ヶ月くらいまで親犬と一緒に育ち、閉じ込め状態ではなく外の世界にも十分に慣れ、ケージなどに入れられていない犬は、性格が安定していて一緒に暮らしやすいです。

こういう状態で子犬を育てるということは、「もうけ」を追求するブリーダーには出来ないことです。

親犬を散歩させ、子犬の社会化に付き合っていればそれだけで1日が終わってしまいます。

何頭も種犬、台犬を抱えていなければ「もうけ」は出ませんが、それはつまり十分な散歩が出来ていないということです。

うちはこの犬種が好きで、この犬種しか繁殖させていなんですよ、と言ってるブリーダーもいますが、例え1犬種であっても何頭の親犬を、何人で世話しているかを考えてみましょう。

ブリーダーのHPを調べたり、問い合わせて聞いてみた限りでは(問い合わせた時点で返信がなくなるブリーダーも何件かありました)、どのブリーダーもとても十分な世話は出来ていないように感じました。

ブリーダーやペットショップだけでなく、団体や個人のシェルターでもこの危険はあるので、犬を引き取ろうという時には十分にチェックしましょう。

一番いいのは、田舎の方で生まれ、親犬と一緒に外で過ごしている雑種の子犬です。
ネット上を見ると時々里親募集しているのを見かけます。

うちの近所でも春先にミックス犬が4頭子犬を産み、うちにも里親にならないかと聞かれましたがすでに3頭いてこれ以上増えると大変なのでお断りしました。
幸い、子犬全員に貰い手が見つかり、わたしのアドバイスもあって生後2ヶ月半でもらわれていったそうです。

犬の性格を決めるのは、生まれ育った環境と、飼い主の接し方です。

あいまいな「犬種標準」に惑わされないようにしましょう。


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おまけ

先日、久しぶりに楽天ショップの「北のグルメ」さんをのぞいたら、鹿肉が販売されてました!

迷わず購入!

ずっと品切れ状態が続いてたのでとっても嬉しい♪

今回は一番お安い「ネック」と「スジ」を購入。

今は夏に備えて、馬肉、豚肉、豚レバーをあげてるんですけど、やっぱり鹿肉を食べさせてる時が犬たちの状態が一番いいなと感じます。

毛の艶、アイラインや鼻の黒々とした感じ、目の輝き、皮膚の状態、細かい体調などなど…飼い主じゃないと気づけないことなんでしょうが。

犬によって一番合う食事というのは違いますが、うちの子たちは手作り+ドッグフード+鹿肉っていうのが一番合う気がします。

まあよっぽど不味いものじゃない限り喜んで食べてくれるんですけどね。

喜んで食べてくれるなら、体にいいものをあげたいですよね。

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