服従訓練で信頼関係は築ける?それよりも「犬の意思」を尊重しよう!
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、服従訓練(オビディエンストレーニング)で犬との信頼関係は築けるのか?というお話です。
わたしの職場には誰でも自由に出入り出来る芝生広場があるのですが、よく昼間にそこに犬を連れてきて「服従訓練(オビディエンストレーニング)」をしているバリバリのパックリーダー論信者さんがいます。
先日、仕事が暇だったのでちょっとお話したんですが、なんでも元警察犬のトレーナーさんだということでした。
内心、ほほ~うこりゃいいネタになるぞと思いながら質問してみました。
瀧沢「オビ(オビディエンス)って何か効果があるものなんですか?」
信者「犬はリーダーを尊敬して従うものなんだよ。オビを通じて飼い主がリーダーになることで、犬は飼い主を信頼して従うようになるんだよ」
・・・。
予想はしてたけど改めて言われると予想を超えてワケがわからない。
堂々とこういうことを言うトレーナーは少なくなってはきたけれども、ある一定以上の年齢のトレーナーはいまだに犬との「信頼関係=服従関係」だと思っている人が多くいます。
そのためにせっせと犬に服従訓練をし、自分の命令を聞くようにトレーニングするのですが、これ、今のわたしには全く意味がないことのように感じるんですよね。
人間の命令を聞いているから、犬は人間を信頼していることになるんでしょうか?
そもそもオビディエンスを通じて人間が犬のリーダーになることなんて出来るんでしょうか?
今回は、服従訓練で本当に犬との信頼関係は築けるのかということと、犬との信頼関係を築くにはどうすればいいのかということについてお話します。
トレーナーに言われて服従訓練をしているけれどこれ正しいのかな?と思っている飼い主さん、愛犬との信頼関係構築にお悩みの飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。
服従訓練(オビディエンストレーニング)とは?
読んで字のごとく、犬が人間に「服従するようにトレーニング」することです。
日本の「ドッグトレーニング」は、このオビディエンストレーニングが基本になっています。
どんなに「犬に優しい」「褒めて教える」を謳っていてもそれは変わりません。根本になるものは同じです。
オビディエンストレーニングは「人と犬の信頼関係を築き、絆を深めることを目的にしている」そうです。
犬との信頼関係を築くためにオビをやるといった飼い主さんもいるくらいですからね。
しかしここで誰も疑問に思わないのか不思議なのですが、なぜ命令に従うことが信頼関係を築くことにつながるのでしょうか?
わたしにはサッパリわからないのですが。
人間のことを信頼しているから命令に従うんだ、と言う人もいますが、トレーニングの過程で犬から信頼されるようなことをしているでしょうか?
言うことを聞かないと厳しく強い口調で叱ったり、首につけた鎖を引っ張ってジャークしたりと、信頼されるどころか恐怖で支配するようなことばかりしていますよね。
こういった体罰を使わずにおやつを使ってトレーニングするのが今では一般的で、おやつを使っていると犬が喜んで飼い主の言うことを聞いている=信頼しているように見えるかもしれませんが、
この場合は飼い主の言うことではなくおやつの言うことを聞いているのだと考えた方が自然です。
つまり、言うことを聞くことが信頼しているということなのであれば、犬が信頼しているのは飼い主ではなくおやつということです。
オビディエンストレーニングのせいで信頼関係が崩れる?
わたしが学生時代に教わった先生は、
トレーニング歴が長い犬は飼い主との信頼関係が壊れている、もしくは全く築けていない可能性がある。
と言っていました。
なるほどなあ、と思いました。
YouTubeで「犬 オビディエンス」と検索すれば山ほど動画が出てきますが、その動画に登場する犬たちは必ずといっていいほど何かしらのカーミングシグナルを出しています。
しかしハンドラーたちは犬の気持ちなどおかまいなしに命令を出し、従わなければ何かしらの罰を与えている。
ガツンと強くリードを引かれたり、首根っこをつかまれたり、怒鳴られたり…見ていて本当に可哀想でなりません。
わたしから見れば、このオビディエンストレーニングは、犬が嫌がっていても、ストレス行動が見られても、命令には必ず従うよう「調教」することが目的のように思えてなりません。
こんなことをして、どうして信頼関係が築けると思うのでしょうか。
やりたくない、嫌だ、疲れたと訴えても無視するような人を、犬が信頼すると思いますか?
命令に従うから、信頼関係が築けたことになるの?
そりゃ犬は命令には従うようにはなりますよ。従わないと怒られるし、怖いから。でもそれだけです。
オビディエンストレーニングをいくら繰り返したところで、犬との信頼関係は築けません。
なぜならあなたは、犬に信頼されるようなことを何一つしていないから。
ただ犬が一方的に命令を聞くようになるだけです。一方的な命令を犬が聞くようになったところで、「信頼関係が出来た」ことにはならないんです。
そこんところよく理解して欲しいです。
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犬との信頼関係を築くには「犬の意思」を尊重する
「犬と暮らすにはまず信頼関係が大切」
っていうのは犬の飼い主なら知ってて当たり前かと思いますが、具体的にどうやって築けばいいのかは、あまり本やサイトに書かれていないですよね。
だから「犬を服従させて信頼関係を築く」なんて間違いもいいとこな考え方が広まっちゃうんですよね。
わたしは、犬との信頼関係を築くためには「犬の意思を尊重する」ことが大事だと考えています。
犬の意思を尊重してあげれば、犬もわたしたちの意思を尊重してくれるようになるのです。
例えば、わたしはお散歩中に犬が行きたがった方向には出来るだけついて行ってあげるようにしています。
そうすれば、わたしが呼んだ時に犬たちは快くそれを受け入れて戻って来てくれるんです。
少なくともうちの犬たちはしっかりと自分の意思をわたしに伝え、わたしはそれをできる限り尊重してあげてます。
そのおかげで犬たちもわたしの言うことをある程度聞いてくれているのだと思います。
こういうこと言うと「犬の言うことを聞くと犬がリーダーになったと勘違いするよ!」ってまあしょーもないこと言われたりするんですが、
世間一般で「支配的」だとか「反抗的」だとか言われてる犬たちは、ただ単に意思の疎通が出来ていないだけだとわたしは思っています。
》「アルファシンドローム」なんて大ウソ!
飼い主と愛犬との意思の疎通が出来ていないから、飼い主はなぜ愛犬がこんなことをするのかわからず、犬も自分がどうしたいのかを飼い主に伝えるすべを持たないんです。
そのせいでお互いすれ違い、飼い主は愛犬のことを「コイツはわがままで支配的だ」とか思ってしまうんですよね。
そしてトレーナーはそんな犬を見て「コイツは自分がリーダーになったと勘違いしているから厳しくトレーニングしなければいけない」とか言うんですからおかしなもんです。
話がそれましたが、犬の信頼を得るためには、一方的に人の命令を押しつけるのではなく、犬の意思も尊重してあげることが大切です。
信頼=対等な関係
あなたと愛犬は十数年、一緒に暮らしていく仲です。
どうせなら、一緒にいたい、一緒にいて楽な存在同士でありたいですよね。
どちらか片方が相手に対して一方的に命令したり、すれ違いのせいで相手の気持ちがわからなかったりすると、数十年も一緒には暮らしていけません。
信頼関係を築くには、対等な関係であることが大切です。
まずは自分が犬の言うことをよく聞いてあげて、その上で自分の意思を犬に伝えるようにしましょう。
もうちょっと歩きたいとか、お気に入りの場所で寝たいとか、ちょっと撫でてとか、膝にのせてとか、そういう小さなお願いは聞いてあげましょう。
犬の嫌がることは極力しないようにし、そばにいて安心出来る存在になってあげて下さい。
上下関係や主従関係はいらないのです。
自分が一緒にいて信頼出来る人はどんな人かを考え、犬にとってあなたがそんな人になることを心掛けてみて下さい。
命令したりいちいち首に鎖をはめて引っ張ったりしなくても、それできちんと信頼関係は築けます。
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♪おまけ
気づいたらのんちゃんが巣作りしてました。
ブランケットとか、おもちゃとか、全部引っ張り込んで…
何か嫌なことでもあったかい?
そろそろヒートの時期だから、それも関係してるかもなあ。
最近暑いのか、夜寝る時もあまりベッドに乗ってこなくなりました。
明け方になると乗って来てるみたいなんだけどね。
おかげでベッドが少し広くなってわたしは嬉しい。
るーこは夏でもベッドで寝ます。
だから非常に暑苦しいです。
るーこは暑くないのかよ。。。毛深いくせに。
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