「坂上どうぶつ王国」を見ての率直な感想。
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は雨が降りそうだな~と思いながら朝散歩に行き、のんちゃんの時は何とか降らずに帰り着いたんですが、
るーこの散歩に出掛けた途端、けっこうな勢いで降り始めて、帰宅したら止むという
お天気の謎の意地悪に遭いました。
るーこは雨男ですので、降るだろうな~とは思ってたんですが、
まさかこんな仕打ちを受けるとは…
仕事前だったので慌ててドライヤーで髪乾かしましたよ。
るーこは放置してたらすぐに乾いてました。
一雨降るごとに冬の寒さに近づいて行きますね。
毛むくじゃら湯たんぽが手放せませんね。
さて本日からフジテレビでスタートした新番組、坂上忍さんの「坂上どうぶつ王国」を見てみました。
というか、ご飯食べてる間家族が見てたので、仕方なく見てたというか。
番組内容としては、タイトルからもわかる通り、坂上忍さんがムツゴロウ王国ばりの
動物と暮らすための「どうぶつ王国」を作り上げることを目的とした番組です。
初回となる今回は3時間スペシャルで、懐かしのムツゴロウさんが出て来たりしてました。
お久しぶりです。大変お懐かしい。
恐らくこれからは、王国にどんな動物を迎え入れるかを検討しつつ、
タレントが様々な動物に会いに行き、その生態を紹介するという内容になるのだと思われます。
このブログを読んで下さっている方ならおわかりかと思いますが、わたしはこういった動物系のバラエティ番組など、
動物を娯楽に使うということが大嫌いです。
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動物を使った「娯楽」の舞台裏に思いを巡らせる
そこで今回は、せっかく見てしまったのだから「坂上どうぶつ王国」を辛口に感想を述べたいと思います。
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坂上忍はムツゴロウさんになれる?
初回スペシャルである今回の放送では、坂上忍さんが「どうぶつ王国」建国のための第一歩として、
元祖どうぶつ王国を築いたムツゴロウこと畑正憲さんに会いに行っていました。
ムツゴロウさんといえば、かつて「ムツゴロウと愉快な仲間たち」で一世を風靡した、
動物好きならその名を知らない人はいないという有名な方です。
その動物との接し方などには賛否両論ありますね。
わたしも小さい頃こそ、喜んでテレビで見ていましたが、今では色々と思うところもあり、
子どもの時のようにムツゴロウさんの番組を見ても純粋には楽しめなくなりました。
しかし、そうは言ってもやはりムツゴロウさんと言うのはすごい方なのです。
あそこまで動物のことを勉強し、理解し、動物たちと心から信頼を交わそうと試みた人は、
いまだかつていないのではないでしょうか。
観察するだけの学者たちとは違い、ムツゴロウさんは自分がその動物と同じ存在になろうとした人です。
犬と心通わせる場面では「服従」という言葉を使っているのは残念ではありますが、
それでも彼の接し方は犬という生き物を深く正しく理解しなければ出来ないことです。
坂上さんは、そんなムツゴロウさんのようになることを目指して、どうぶつ王国を作りたいと言っていました。
果たして、坂上忍はムツゴロウさんのようになれるのでしょうか?
「犬観」に疑問があった
坂上さんが犬好きだということは周知の上です。
12頭の犬を飼い、しかも全て保護犬であるということからも、彼が犬好きであることがわかるでしょう。
しかし、彼の「犬観」にわたしは常々疑問を抱いてきました。
一人暮らしで、しかもタレントという忙しい仕事をしているにも関わらず、12頭もの犬を飼っていると言う時点で、
「この人大丈夫か」と正直思っていました。
散歩には毎日しっかり行っているとのことですが、何頭か一緒に連れて行って1頭ずつではないとのこと。
散歩は1頭ずつが基本ですし、毎日1頭ずつ行けないほどの頭数を一人で飼うべきではないとわたしは考えています。
そもそも、例え小型犬といえど12頭は一人で飼うべき頭数ではありません。
また、坂上さんが前足が片方ない保護犬サンタを「最後の犬」として引き取ったことは、
志村動物園を見ている人であればご存じかと思います。
このサンタにしても、保護されたばかりのストレスいっぱいの状態でテレビに出すような真似をしているのを見て、
この人はサンタの不安な気持ちをしっかり理解出来ているのだろうかと心配でした。
サンタがいきなりテレビに出なくなったのも心配だったのですが、坂上家から脱走してしまっていたというのことを知り、
やっぱりなと思ったものです。
「犬が好き」という気持ちに間違いはないのでしょうが、どうぶつ王国を作るというのなら、
もっと動物たちの気持ちを正しく理解し、その気持ちに寄り添うことが必要なのだと感じます。
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動物と暮らすための王国?
次にこの番組の趣旨である「動物と暮らすための王国を作る」というものについてですが、
動物“と”暮らすための王国、というとどうしても人間目線になっているように感じます。
人間が、動物たちと楽しく暮らすための王国であり、肝心の動物たちのことはしっかりと考えられているのでしょうか。
狭い檻に閉じ込めたり、鎖に繋いだり、日本の気候にふさわしくない動物たちがそこで飼われたりはしないのでしょうか。
それでは単なる動物園と変わりませんよね。
坂上さんは個人的にどうぶつ王国を作るための土地を探していたそうですが、一人ではとても無理だからと、
フジテレビが番組として取り上げることにしたという話を聞きました。
テレビで一つの番組として放送されることで、テレビ受けを狙って動物たちが見世物のように扱われることが一番心配なところです。
テレビ受けを狙って、動物を見世物にして人間を楽しませるための娯楽にしてしまったら、
ムツゴロウ王国のようなものを作るのはとてもとても無理です。
動物たち“と”ではなく、動物たち“が”暮らすための王国を作って欲しいです。
人間は必要最低限しか関わらず、動物たちがその種の動物らしく自由に、人間の関与や指図を受けることなく、
見世物や娯楽にされることなく暮らせるような場所を作ることを目指すというなら、わたしも賛同します。
どうぶつ王国とは名ばかりの、番組で一から取り上げることで知名度を上げて、
客を呼び込んで金儲けしようと企んでいるのなら今すぐやめるべきです。
「坂上どうぶつ王国」の明確なヴィジョンはまだ明らかになっていませんが、
もし後者なのであればわたしは大反対ですし、フジテレビに抗議文を送るでしょう。
間違った知識を蔓延させないで欲しい
こういった動物を取り扱う番組というのは、決まって動物たちの間違った情報や知識を世間に広めるので困ったものです。
例えば今日の放送の冒頭ではグレートデーンについて取り上げていました。
グレートデーンが優しい性格で少し臆病なところもあるというのは正しいのですが、3歳の子どもにリードを持たせても大丈夫とか、
広い場所で走り回れる環境であれば散歩は必要ないというのは間違っています。
まずどんなに大人しい犬であっても子どもにリードを持たせるべきではありません。
子どもの安全のためはもちろん、犬にとっても良くありません。
子どもがリードを持つと、どうしても走ったりしてリードを引っ張ることがありますし、
犬も優しい性格なので子どもに気を遣ってしまいゆっくり散歩どころではありません。
犬の散歩は犬のためのものであり、犬がまったり最大限自由に楽しめるものでなければなりません。
そのためにも、犬の散歩のしかたを正しく理解していない子どもにリードを持たせるべきではないのです。
動物番組はどうしても動物+子どもの画を使いたがるのですが、子どもと犬が大親友になるなんていうのは映画の世界で、
現実世界では子どもが犬のストレスの原因になっていることが多いということを忘れないで下さい。
また、どんなに広い庭を有する家であろうと、散歩は必ず必要です。
どんなに広い敷地であってもそこは犬にとって家なので、ずっとそこにいると新しい刺激を得ることが出来ません。
なので、家の敷地の外に連れ出して、新しいにおいを嗅がせ刺激を与えてあげる必要がどの犬にもあるのです。
山一つ所有しててそこを犬が自由に歩き回れるというのであれば話は別ですが、
あの程度の広さの庭では犬にとっては全然足りません。
そして、人に慣れさせるためにアウトレットに連れて行くということが番組で紹介されていましたが、
わたしが常々言っているように人混みに犬を連れて行くべきではありません。
番組のデンちゃんたちは比較的落ち着いているようでしたが、それでもリードを引っ張って歩いていましたし、
目が白目になっていたり、時々欠伸をしたり舌をペロッとしている様子が見られました。
人に慣れさせたいのであればあんなアウトレットに連れて行って、不特定多数の人に触らせることで慣れさせるのではなく、
まだ人に対して悪い関連付けをする前に、家族や友人などに正しい接し方を説明し、
まずはおやつを手であげてもらうことから始めるべきです。
人慣れのためと言っていきなりあんな人混みに連れて行かれてあちこち触られたら、
多くの犬はトラウマになるでしょうし、人嫌いになる可能性もあります。
まず、自分だったらと考えて下さい。
小さな人間の子どもがいきなり親に手を引かれて人混みに連れて行かれ、「どうぞ触って下さい」と知らない人の前に差し出され、
初めて会う人にあちこち撫で回されたら一生のトラウマになるのではないでしょうか。
嫌がって逃げようとしたら親に押さえつけられ「ダメでしょ」なんて叱られでもしたら、
親のことだって信用出来なくなるかもしれません。
もっと犬の気持ちを考慮した内容の番組を作ってくれたらいいのにな~といつも感じるのです。
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犬の気持ちを考えた構成を
こういった動物番組の最後にはたいてい「動物の安全を考慮し一部再構成しています」などのテロップが小さく表示されます。
それを見ながらいつも、動物の安全だけでなく、気持ちも考慮してくれればいいのに、と考えるのです。
この「坂上どうぶつ王国」は、動物たちが自由に暮らすための場所を作るのでしょうか。
それとも、人間たちがただ楽しむためだけの動物がいる場所を作るのでしょうか。
いつ出来上がるのかもわかりませんが、坂上どうぶつ王国では動物たちは自由でしょうか。
それとも見世物で単に人間の娯楽でしょうか。
人間目線で作ろうとするとどうしても動物は見世物になりますし、人は動物を娯楽にすることを考えがちです。
本当に動物が好きなのであれば、坂上さんには是非とも動物目線で、本当に動物たちのためを考えた、
動物たちが動物たちらしく自由に暮らせる場所を作って欲しいのです。
「どうぶつ王国」なのですから、そこでの王様は人間ではなく動物であるべきですよね。
テレビ受けを狙うテレビ局に負けないで下さいね!
番組見ながらガーーーッと書いたのでおかしい箇所あったらすみません。
♪おまけ
悟りでも開いてそうな海じいのお顔。。。
この後おやつを出したら煩悩が戻って来たようです。
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ただただ、あなたに共感しました。
吉田さま
共感のコメントありがとうございます。
本当の意味での「どうぶつ王国」が出来上がるのであればこれほどワクワクすることはないのですが、
そんなことは100%有り得ないだろうと思うと残念でなりません。