食糞に悩む必要はない!
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、犬の食糞についてです。
噛みつきや引っ張りなどのように、犬の一番困った行動として相談されることは少ないのですが、意外とみなさん「うちの子食糞するんですよねえ」と口にされます。
改めて相談メールやコメントを見返してみても、けっこうついでのように最後の方に付け加えられていることが多いですね。
食糞、つまりウンチを食べるなんていうのは人間は通常はしない行為です。
犬がそれをやっているのを見ると、気持ち悪いし、汚くて嫌だという気持ちが強いのでしょう。
しかし犬に限らず、多くの動物にとって食糞というのは正常な行為です。
ウサギを飼っている人に「うちの犬食糞するんだあ」と言っても驚きもしません。「へーそうなんだ、うちもだよ」と言われます。
ウサギが自分の糞、特に栄養を吸収しきれていない柔らかいウンチを食べるというのは、ウサギ飼いにとっては常識なのです。
ウサギ以外にも、野生動物の多くは糞を食べ、それが当たり前です。
犬だってそういう習性があるのです。
習性にのっとったことをやっているだけで、人間の目には気持ち悪く映るのは仕方のないことですが、禁止されるようなことではないのです。
それに、一口に「食糞」といっても、自分の糞を食べる場合と、他犬のを食べる場合と、他の動物のを食べる場合とがあり、それぞれ原因が違います。
問題があることが多いのが、自分の糞を食べるという行為です。その他の食糞行動は習性にのっとった正常な行為であることが多いです。
また、ストレスレベルが高い犬は際限なく糞を探し食べようとするということがあるので、そういうのはやめさせられるようにした方がいい場合もあります。
しかし、多くの場合、食糞というのは飼い主さんが悩むべきことではないのです。
今日は人間には理解しがたい、犬の食糞についてお話します。
犬がウンチを食べるのを見るたびに「ああ、もう、また…」とイライラしてやめさせようとしている飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。
1.自分の糞を食べる場合
まず、食糞の中でも自分の糞を食べるという行為についてです。
これは、ペットショップやブリーダーの出身の犬に非常によく見られる行動です。
ペットショップにいる時ですでにやっている子犬も珍しくありません。
子犬の頃にずっとケージに閉じ込められていて、そこで排泄するしかなかったという子に多く見られます。
糞で自分や寝床が汚れるのが嫌なのと、著しく刺激の少ない環境からくる退屈から、自分の糞を食べている内に習慣化してしまうのです。
ペットショップから飼い主さん宅にもらわれていっても、狭いサークルの中に閉じ込められるのは変わらず、そこでもやはり食糞はなるどころかむしろ悪化していくのです。
決しておいしそうには食べていないし、ちょっとまずいけど仕方ない、みたいな顔をしています。
うちではペットショップにいた時にずっとバックヤードの狭いクレートに閉じ込められていたるーこが、1歳少しくらいまで自分の糞を食べていました。
るーこのように狭い場所に閉じ込められた経験があまりないのんちゃんは、食糞なんてしたこともありません。
るーこと同じように閉じ込め虐待を受けていた子でも、外に出してもらえるまで排泄を我慢していたという子は、自分のは食べないこともあります。
その子は糞を食べるという人間にとって困った行動が定着しなかったかわりに、膀胱炎の状態で保護されましたが。
自分の糞を食べるのは習慣化していることが多いので、食糞防止シロップでは直らないことが多いです。
自分の糞を食べるのは健康上何の問題もないのですが、巣を汚さないという犬の習性を尊重することや、ストレスからくる行動である可能性を考えると、外トイレにしてあげると直ることが多いです。
るーこも外にトイレに連れ出すようにし、室内でのトイレも寝床としっかり分けてあげるようにしたことで、食糞はなくなりました。
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2.他の犬の糞を食べる場合
他の犬の糞を食べることについては、よく見ているとたいてい消化に良くないものを食べている犬の糞であることが多いです。
これは、栄養がまだ残っているのでそれを食べているのではないかと思われます。
それから、一度出産したことがある雌犬は、生まれたての子犬の糞を食べることを覚えてしまい、他の犬の糞も食べるようになってしまうと言われています。
確かに、昔飼っていた犬が出産した時、それまで食糞なんてしたことがなかったのに、子犬が大きくなっても糞を食べていたし、散歩中にも時々食糞をするようになりました。
この場合は、ご飯を食べる時と同じような様子で食べていることが多いです。
全部食べてしまう子もいれば、ちょっとだけの子もいます。
これもワクチンを打っていれば特に気にすることもないので、自分が先に見つけて回避できなかった時は見ないふりをするしかありません。
3.他の動物の糞を食べる場合
猫糞など、他の動物の糞は犬にとっては珍味です。
明らかにおいしそうに喜んで食べているので、食べてもらえばいいのです。
山に行くと、鹿やらハクビシンやらの糞がたくさん落ちているので、自分の糞や他犬の糞は食べないのんちゃんでも一つ一つにおい嗅ぎして吟味しながら、喜んで食べています。
落ちているもの全部は食べないし、吐くほどたくさん食べたりはしないので好きにさせています。
野生動物の糞は(わたしにとっては)そんなに臭いと感じないので、口の臭いもあまり気になりません。
特に鹿など草食動物の糞は全く臭くないです。
他の動物の糞は喜んで食べる犬が多いので、食べたがるのであれば食べさせてあげればいいし、どうしても嫌だと言うなら糞が落ちている場所には行かないようにしましょう。
食糞は異常行動ではない
食糞は異常な行動なのではないかと気にされている飼い主さんがけっこう多くいらっしゃいます。
つい先日も、Twitterでそんな相談を受けました。
確かに人間からすると異様で異常な行動です。
人間が自分や誰かのウンチを食べるなんて、認知機能が著しく衰えた場合くらいですからね。
まあ自分の尿を飲むなんていう健康法もあるにはあるのですが。
ストレスレベルが低く、安定しており、ストレス行動も見られないという場合は、食糞は正常範囲内の行動であることが多いです。
ストレスレベルが高く、興奮している犬は、再現なく糞を探してかたっぱしから食べるという行動をします。
食べ過ぎれば吐いたりするので、そういう加減が出来ない時には、適当なところで「もうそろそろやめようか」と提案してみましょう。
なかなか聞いてもらうのが難しい場合は、はじめから糞が多い場所は避けるのが一番です。
今うちの犬たちがどっちも落ち着いているので、あえて避けなくてもスルーすることが多いです。
たまに珍しい動物の糞があるとちょっと味見するくらいです。
やたら糞ばかり探して食べるという場合は、ストレスレベルが高いのだと思って、ストレスマネジメントに励むとだんだんやらなくなります。
それでも時々やる、というのは正常範囲内だと思っておきましょう。
いずれにしても、人間が食糞に過剰反応したり、吐き出させようとあたふたしたりするのが一番良くありません。
そういうことをしていると、ますます食糞に執着するようになり、さらに悪化してしまいます。
知らん顔していると、気にならない程度にまで落ち着くので長期計画でストレスマネジメントをしていきましょう。
寄生虫が心配だという声もよく聞きますが、回虫や鉤虫はフィラリアの予防薬で一緒に駆虫出来ます。
少なからず食糞するのんちゃんもるーこも、寄生虫検査で引っかかったことはありません。
食糞というのは犬の習性の一つです。
もしお悩みの方がいたら、まずは習性として受け入れてあげましょう。
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♪おまけ
お山に遊びに行った時の写真を見てたら、こんな写真が撮れてました。
るーこは興奮するとのんちゃんに体当たりするというおかしな癖があります…
のんちゃんが非常に迷惑そうだ…(^^;
最近、またハリポタにハマってて「賢者の石」から読み返しています。
わたしくらいの世代だとハリポタ読みながらハリーたちと一緒に成長したっていう人も少なくないですよね。
わたしは「アズカバンの囚人」が一番好き。
物語の根幹にかかわる重要な登場人物が一気に増えて物語が加速するところだと思う。
映画でもぜひ、クグィッチで優勝するシーンを入れて欲しかったんだけどなあ…ストーリー進行上はぶかざるをえなかったんだろうな。残念。
原作読み終わったら映画のDVDも一から見る予定。
忙しくなるわぁ~~~w
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