どんな時に「わがまま」と思う?
こんにちは!
犬になりたい犬育ブロガーの瀧沢かいるーです。
今日は、犬に「わがままな子」というレッテルを貼る時についてです。
あなたはどんな時に、「うちの犬はわがまま」だと感じるでしょうか。
散歩の時にまっすぐ歩いて欲しいのにあっちこっち寄り道するとか、今日は短いコースで帰りたいのにそれを受け入れずにいつものコースを行きたがるとか。
ソファで寝ているのをどかそうとしたら怒るとか、知らない場所に連れていくと歩かないとか。
もっとわかりやすいところで言うと、こっちがコマンドを出したのに従わないとか。
いわゆる、言うことを聞かない時、思い通り期待通りの行動をしてくれない時に、「この子はなんてわがままなんだろう」と思うでしょう。
そして、犬たちは叱られなくてもいいところで叱られているのです。
しかし、そういう時の犬は決してわがままではなく、人間側に配慮が足りずに犬たちが本当はどうしたいのか、意思の疎通が出来ていないだけということが多いのです。
勝手な思い込みで犬をわがままだと思っていませんか?
「わがまま」というのは、自分の言う通りにしない相手への勝手なレッテルです。
「うちの子はなんてわがままなんだろう…」といつもため息をついている飼い主さん、ぜひ読んでみて下さい。
それは本当に「わがまま」?
犬(だけでなく猫も)というのは何かにつけ「わがまま」だと言われがちです。
例えば、のんちゃんは以前、食べ物に対して敏感な時期がありました。
今食べたいものを出してあげないと「今日はこれじゃない!」と言って、頑として食べてくれませんでした。
猫にもこういった食べ物に敏感な子が多いので、出したご飯を食べないと「わがままだね」と言う飼い主さんが多いようです。
犬でも、子犬や小型犬に、気分じゃないとご飯を食べないということがよく見られます。
「うちの子はグルメで…」と言われるくらいならまだいいですが、これは本当に「わがまま」でしょうか。
犬も猫も人に飼われている以上、自分で好きなように食べ物を調達できない環境で暮らしています。
なので、食事のメニューの希望くらいは聞いてあげてもいいのではないかと思うのです。
こんなことで「わがまま」と言われ、そして叱られなくてもいいところで叱られているのです。
ちょっと自分の希望を飼い主に伝えてみただけで、「あんたはわがままだね」と言われてしまうのですから犬たちだってたまったもんじゃないでしょう。
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すぐに「わがまま」だと思わない
わたしは高校の時、社会福祉の専攻学科に通っており、介護や児童福祉なんかについて学んできました。
その中で、発達障害児に対する接し方を学んだことがあります。
今思えば、親や教員が、自分とはちょっと感覚の違う子どもに対してどうやって接するかというのは、人間の犬への接し方の観点から見てもとても参考になったなと思います。
こんな事例がありました。
自閉症で特別学級に通っている子が、花柄など特定の柄や汚れなどを嫌がって、バスのシートに座れないことがあると言います。
ある日、デイサービスに行ってお弁当を食べようとした時、テーブルに汚れがありました。
その子は「こんな汚いところで食べるのはいやだ」と言ったのですが、職員は「汚くなんかないでしょう」と言っただけでなく、その子を叱ったそうです。
可哀想に、その子はお弁当を半分しか食べませんでした。
感覚過敏や強いこだわりを持つ障害特性について、理解しましょうという話でした。
これを思い出して、同じようなことは犬でもよくあることだと思いました。
その子どもや犬にとって、どうしても嫌なことは嫌なのです。
デイサービスのテーブルだったら、「そうか嫌なんだね」と言ってテーブルを変えてあげればいいだけです。
なんなら食べるテーブルをその子に選ばせてあげたっていいのです。
それを、自分の感覚で「これくらい大丈夫でしょう、我慢して食べなさい」などと言うのは、その子にとっては酷なことです。
同じ子が、学校の行事で整列させられている時、「フラフラしない!」と注意されるのが嫌で行事に参加したがらないと言います。
バランス感覚か筋力かなにかが原因で、まっすぐにじっと立っているのが難しい子もいます。
そういう子にとって、他の子と同じように一列に並んでいるというのはかなり大変なのです。
わたしが学生として学んでいた時の資料なので、今は改善していると思いたいですが、学校側のその子に対する評価は「わがままで手の焼ける子」というものでした。
本人がどう頑張っても出来ないことがあったり、どうしても嫌なことを嫌だと主張すると、それは「わがまま」になってしまうのです。
「わがまま」というレッテルを貼る前に
犬や子どもを「わがまま」だと思うのは、自分の思い通りにならない相手へのレッテルを貼ることです。
思い通りにならないからといって「わがまま」だと叱るのなんて、とんでもないことです。
頭を上げてまっすぐ歩いて欲しいのに、地面のにおいを嗅いでばかりいたり、電柱にマーキングしたり、草むらに入っていったり、ヒラヒラする葉っぱを追いかけてばかりで、あっちに行ったりこっちに行ったりするのは「わがまま」ではありません。
ひとりぼっちで留守番させられると吠えてものを破壊したり、夜にベッドに上げてくれと鳴いたり、慣れない場所では歩かなくなったりするというのも、「わがまま」ではないのです。
さらに、そうなったのは「甘やかした」せいでもありません。
そういった考え方は、「犬の気持ちに寄り添う」という考え方からは正反対にあります。
嫌だとか、怖いとか、不安だとか、そういう気持ちを犬が伝えてきたら「そうかそうか」と受け入れてあげて、肯定してあげることが、気持ちに寄り添うということです。
そうしていたらどんどん怖いものが増えたり、色んなものを嫌がるようになって何も出来なくなるのではないかと心配される飼い主さんは多いですが、そんなことはありません。
苦手なものはその原因を探して、可能だったら取り除いて、それが出来なかったら距離をとって回避する。
そうしていれば少しずつ怖い・苦手の度合いも減っていきます。
でも、無理に慣らそうとすると、ますます苦手になるし、怖くなってしまうのです。
犬に「わがまま」のレッテルを貼る前に、なぜそう思うのかを考えてみましょう。
自分の思い通りに犬を動かそうとしていませんか?
もしかしたら、いつも自分の希望ばかり通そうとするあなたの方が、犬から「もう、わがままだなあ」と思われているかもしれませんよ。
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♪おまけ
最近、夜寝る時、のんちゃんがベッドに上がって来るようになりました。
こうなってくると、涼しくなってきたんだな~って思います。
あ、るーこは夏でもずっとベッドで寝てます。おかげでこっちが暑苦しいです。
確かに最近気温が低くて、朝は肌寒いくらい。
窓全開で寝てたのを、ベッドのそばの窓は閉めるようになりました。
今年の夏は、去年に比べてだいぶ涼しかったし、過ごしやすかったです。
少なくとも長野では。
来年はオリンピックですが…どうかなあ。
今年が冷夏だったから、来年はまた猛暑だとか言われてるけど。
っていうかもうちょっと選手の健康面に配慮した時期にやって欲しいですよね。
もうじき9月。
9月になったらあっという間に冬です…
また広い遊び場に遊びに行きたいなあ。
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